Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

建築のはなし(外壁)

2010年03月11日 | ブログ

このブログの書き手は設計事務所の人なのである。

(ワスレテイタ)

たまには、建築のはなしをアップしてみようではないか!

と急に思いついて書いてみることにした。

この辺りが、ブログ名に思いつ記とついている所以である。

 

ネタがあったので、突然なんの脈絡もなく、外壁のはなし。

日本人はどうも外壁にタイルを張るのが好みのようで

「タイルを張って下さい」なんて要望がよくある。

特に集合住宅などでは、もうタイルを張るとメンテナンスフリー

みたいな発想があり、ずっと持つものと思われている。

 

いやあ~、このブログでもアップしましたが、タイルというのは

所詮、外壁に張っているものであり、

いつかは剥がれる運命にあるのです。

その耐用年数の目安が出たので参考に見てみてください。

Photo_2

(資料:ケンプラッツ建築・住宅)

ここで注意したいのは、タイルの形状、張り方、方位、地域性に

よって耐用年数に8倍以上の差が出るということです。

そうしてそして、建築の世界というのは最先端のケンチク以外は

慣例というか、今までのやり方を守る傾向があるので誰かが

アドバイスや指導をしない限り、工法というのは、

なかなか変わらないものなのです。

 

経済的なことや様々な要因があって出来ないこともありますが、

施工(工事)というのは、やはり重要です。

その施工を工務店だけにまかせるのではなく、もう一つの目で

しっかりチェックすることが重要になってきます。

それが「現場監理」ということです。

よく、「現場管理」と間違われるのですが、現場監督というのは

「現場管理」のほうであり、工程や予算を管理するのであって、

現場を監視する「監理」のほうではありません。

 

この「監理」を工事する側(工務店等)ではなく、設計事務所が

行うことにより、第3者の立場としてチェック機能を果たし、

適切に工事を進めていくということになります。

ん?外壁のはなしから設計事務所の職務のはなしになって

しまいました。まあ、たまにはいいっか。

ちょっとケンチクのはなしも、ブログに盛り込んでみようと

思う今日この頃です。(笑)