ステップ6では、左側フェンダー上の車外装備品を取り付けます。私の製作においては、全ての装備品を塗装後に組み付ける予定ですが、最初は装備品を取り付けるかどうか悩みました。
と言うのは、周知のように劇中車には一切の車外装備品が見えないからです。劇中では右側側面観のみが出ていますが、車外装備品が有るのか無いのかハッキリしない状況になっています。描写角度の関係で右側フェンダー上の車外装備品が隠れているような感じにも見えますが、装備されていないような感じも否めません。仮に右側フェンダー上の車外装備品が無いものと考えれば、左側フェンダー上の車外装備品も無いほうが劇中車仕様らしい感じになりますが、外見上はメリハリが無くなってしまいます。
そもそも劇中車は3D描画ではなくて手書き描画であり、そのためか車体各所の細部にも不自然な省略が見られます。実車画像と比較して検証すると、省略されては困る箇所、省いたら意味が無くなる箇所が多いです。車外装備品は一切見えませんが、それも不自然な省略の結果と見るべきでしょうか。
基本的に私の製作方針は「可能な限り劇中車に合わせる」ですが、今回のノイバウファールツォイクにおいてもそれを遵守してしまうと、車体の各部品を不自然に欠いた妙な形状にまとまります。さすがにそれは避けたい気がしたので、ここはあえて実車準拠で仕上げてゆこう、と決めました。それで、有るのか無いのかハッキリしない車外装備品についても、有るけれど劇中シーンでは隠れて見えないものと解釈して、パーツは全てガイドの指示通りに取り付けることにしました。
かくして、組み立てガイドに沿っての作業を進めました。
全ての装備品を塗装後に組み付ける予定ですので、この段階では仮組みとしました。フェンダー自体も仮組みのままにしています。ここでフェンダーを取り付けてしまうと、塗装後の履帯の組み付けが難しくなるからです。
ステップ7では、左側フェンダー上の車外装備品を取り付けます。劇中シーンでは見えない範囲ですが、ここは実車準拠でガイドの指示通りに進めます。
ステップ8では、右側フェンダーおよび排気管を取り付けます。排気管のうち、上に付ける細いほう、パーツA8とA44は劇中車ではなぜか見えません。車体各所の細部に見られる不自然な省略のひとつですが、実際には必要不可欠な排気管であるので、これも実車準拠でガイドの指示通りに取り付けます。
組み付けるパーツ類です。左側フェンダー本体のC7は左右とも塗装まで仮組みのままにしますが、フェンダーリブのA23は接着固定します。そうしないと左側フェンダーの収まりが良くないからです。
左側フェンダー部分の仮組み状況です。装備品のA20、A26も仮組みとしました。砲塔下に付けるライト状のパーツD2も劇中車には見えませんが、一ヶ所ぐらいは劇中車に合わせておこうと思い、取り付けないでおきました。
ステップ8で組み付ける右側フェンダー部分の各パーツです。全て実車準拠でガイドの指示通りに取り付けます。
全て仮組みして構成してみました。劇中車ではなぜか見えないパーツA8とA44の排気管も指示位置に仮組みしましたが、後で仮組みのままだと安定しないことに気付きましたので、思い切って接着しました。
メインの大きな排気管A27は、左フェンダー本体のC1と一緒に組み付けて、塗装まで外すようにしました。それで接続管のA9は車体側に取り付けることにして、両方を塗装後に繋いで組み上げることにしました。上図はいったん全てのパーツを仮組みした状態です。
塗装段階まで、左フェンダー本体のC1およびメインの大きな排気管A27は、上図のように外して保管しました。履帯を組み付けてからでないと、フェンダーが組み付けられないからです。この辺りの段取りを検討して自身なりに手順を組み替えるのも、また楽しいものです。 (続く)