10月8日に最終章第3話の視聴と模型店巡りを共にしたS氏が、電話をかけてきて「とりあえずプラモを5個買いました、大洗女子学園の戦車を造りますよー」と言ってきたのは一昨日18日のことであった。聞けば16、17日の土日に再度模型店巡りを行なって、以下の5個の公式および適応キットを買ったのだ、ということであった。
最初に買ったのが上図のⅢ号突撃砲F型の公式キットだったそうである。S氏はカバさんチーム推しなので、当然といえば当然である。プラッツの販売だがキット自体は旧公式キットと同じくドラゴン製品である。中身は変わっていないそうなので、劇中車仕様への工作の手間も変わらない。私が作ったのと同じ作業をS氏も同じくすることになるだろうな、と思う。
続いてファインモールド発の公式キット、アヒルさんチームの八九式中戦車甲型をⅢ号突撃砲F型と同じく京都駅前ヨドバシで買ったという。これは主砲防盾のパーツを劇中車仕様で新規に追加した、公式キットのリニューアル版である。私が作ったのはそれ以前の公式キットだったので、主砲防盾のパーツ追加は無かった。それでプラ板で自作したが、S氏はそんな苦労はしなくて良いわけである。
続いて西大路のボークスへ行って3個のキットを買ったそうである。1個目は上図の38(t)戦車で、ホビーボスのキットである。カメさんチームの劇中車の前期形態の形状に通じるB型のキットで、インテリア付きの限定版もあったが、S氏はインテリア無しの通常版を買ったそうである。
私が同じ38(t)戦車を製作した時期には、まだこのキットは発売されておらず、旧トライスターのキットが絶版状態となっていたため、ドラゴンの製品を利用したが、いまはこのホビーボスのキットをどこでも見かける。
2個目がカメさんチームの劇中車の後期形態であるヘッツァーであるという。しかも私も見た事の無かったレベルのキットである。マフラー以外はほぼ劇中車に通じるようで、6穴の誘導輪も付いていて、あまり改造の必要が無いようである。マフラーはどうするのか、と訊ねたら、S氏は「いっぺん自作にチャレンジしてみます」と言ってきた。その前向きな気持ちを、私も取り戻して頑張りたいなと思わせられた。
3個目がボーダーモデルの、Ⅳ号戦車のF2型かG型のとちらかを選択出来るキットである。対プラウダ高校戦にのみ登場した、あんこうチームの第二形態の最新の適応キットである。公式キットが売切れていて無かったため、このキットにしたそうであるが、出来や精度はドラゴンの品にもひけをとらないらしい。私自身はまだ実物を見かけたことが無いので、いつかS氏に見せてもらおうと思っている。
私がこの5種の戦車を作った頃は、キットも限られていて選択肢すら無かったが、今は色々と新製品も出ていて公式、適応を問わずキットは幾つか揃ってきている。選べる楽しみがある分、今のほうが恵まれている。実に羨ましい限りである。S氏の完成品を見せてもらう日が楽しみである。