10時59分、車に戻って畑薙第一ダムを出発しました。上図のダム堤上の県道60号線を北へ渡って左折しました。原作コミック第11巻42ページ2コマ目のアングルです。
11時3分、沼平ゲートの少し手前あたりで、上図の標識に既視感を覚えて停止し、見上げて撮りました。原作コミック第11巻42ページ3コマ目のアレでした。「県道南アルプス公園線 起点」と書かれるのも同じでした。つまり、ここからが県道60号線南アルプス公園線であるわけで、その先の沼平ゲートから先は、昨日の帰路で同道した藤枝の登山客の話によれば、東俣林道ということになります。
11時4分、沼平ゲートの手前の駐車場に車を停めて降り立ちました。9時17分に千頭のカーケア中原を出発してから、1時間47分で到達したことになります。あちこちで停まったり撮影したりしていましたから、移動時間だけに限れば1時間半ぐらいだろうと思います。
ついにここまでやってまいりました。原作コミック第11巻42ページ5コマ目のアングルです。感慨深いものがありましたが、これからが徒歩での往復コースになるので、時間が貴重な点は変わりませんでした。
しばし、かたわらの電柱の沼平の地名表示を眺めました。畑薙第一ダムが出来る前は、このあたりに沼があったのだろうか、と思ったりしました。
原作コミック第11巻43ページ1コマ目のアングルです。上図左端の小屋が沼平ゲートの管理施設で、つまりは検問所でした。挨拶して畑薙大吊橋まで往復する旨を伝え、林道への立ち入り許可をいただきました。
管理人さんが言うには、畑薙大吊橋への往復で5キロぐらい歩くので、吊橋を渡るのも含めてだいたい二時間ぐらいかかるよ、との事でしたが、私の歩速ならば二時間もかからない筈だ、と考えました。
沼平ゲート管理施設の向かいには上図の建物がありました。この時期は閉鎖されていると聞きましたが、赤石山系への登山客はここで登山路マップなどを貰い、最新情報を仕入れ、登山届の提出などを行なったりするのでしょう。
11時8分、上図のゲートを通りました。ここが沼平ゲートであり、県道60号線と東俣林道の正式の境界にあたります。
ゲートをくぐると上図の広い敷地に入りました。中部電力のダム建設用資材置き場だったところで、今も林道保全用のコンクリート建材や作業用車輌などが停めてありました。
振り返った景色が、そのまま原作コミック第11巻43ページ2コマ目のアングルでした。土岐綾乃が「荒れた道ならここまでずっと走って来たもんねぇ」と両腕を広げながら言い、志摩リンが「今さらって感じだよね」と返す場面です。奥に見える建物が、先ほど見た「南アルプス登山指導センター」です。 (続く)