東京パラリンピックは閉幕した。
パラリンピックがこんなに感動的だったとは…オリンピックと同様、今回も「ARIGATO」
の言葉を添えて感謝したい。
連日テレビの前にくぎ付け、手に汗を握り観戦、声を張り上げ応援した。
最終日の昨日、車いすバスケット決勝でアメリカとの対戦では「行け!行け!行け!」と連呼、大男
がそろったアメリカチームに熱戦の末惜しくも僅差で負けたけど、初めて銀メダルに輝いた日本選手
の誇らしげな顔を見て、思わず涙が。
女子マラソンの金メダルの道下里美選手は称賛に値するが、66歳の西島美保子選手が8位入賞した
のは素晴らしいの一言に尽きる。
国立競技場のゲートでは倒れるのでは、とハラハラしたが42.195キロを完走した時は思わず
「すごい!」
運動機能障がいで今大会初の銀メダルを獲得した水泳100背泳ぎ山田美幸選手の、こぼれるような
笑顔に、多くの人たちの心をとろけさせた。
車いすテニスの国枝選手、ガイドランナーと一糸乱れぬ二人三脚・・・感動の場面が次々眼に浮かぶ。
パラリンピックが日本社会に与えた影響は計り知れないと思う。
コロナの影響でオリンピックに続いて、国立競技場や各競技会場で無観客になったのは残念の極み
たけど、世界の選手たちが持てる力を出し切って、世界に向かって「共生」をテーマにしたパラ精神
を発信できたと思う。
世界的に見てまだまだ障がい者が住みにくいと言われている日本が、これを機会に大きく前進する
ことを望みたい。
パラリンピックの感動を一時的に終わらせてはならない。
パラ大会を機に、ハード的には各種のバリアフリーの設備が増えることはもちろん、ソフト面とも
いえる心の中に巣食っている「バリアー」も取り除いて行かないといけない。
私自身も「心のバリアフリー」を前進させないといけない、と改めて思った。
選手の皆さん、感謝を込めて改めて「ARIGATO」
パラリンピック閉幕式(NHKテレビから)