私はあまり好きじゃないけど、オリンピックのメダリストがメダルを噛むシーンをテレビ
や新聞でよく出てきます。
誰が初めにやらせたのか、なぜ嬉しそうにみんな面前で噛むのか・・・
初めて見たのはもうずいぶん前だけど、ずーっと違和感(ある種の不快感)を抱きながら
眺めてきました。
昨日、神戸新聞夕刊でそのもやもやの「疑問」が解けた。
メダルを噛むように仕向けたのは、何と新聞やテレビの報道カメラマンだというのだ。
同紙によると、メダルを首に掲げただけの状態だと、メダルと顔の間に余分なスペースが
でき、写真のなかで顔が小さくなってしまう。
良い表情を撮るための工夫として顔とメダルがコンパクトに写真に納まるよう口元に運ぶ
よう促し、やがて「噛む」しぐさとなった、というのだ。
スポーツ取材の写真部記者は「噛むことで、顔とメダルがコンパクトに写真に納まり、表
情がより読者に伝わる」と、同紙面で語っている。
そうであっても、私個人としては」噛む」しぐさに品位が感じられず、なじめない。
顔とメダルをコンパクトに収めて喜びの表情を読者に伝えるには、お行儀悪く歯をむき出
しにして噛まなくても、頬の横に掲げてニッコリ笑うか、せいぜいメダルにキスするぐら
いで十分だと思うのだが・・・
ネットで調べたら、外国選手も含めて男性も女性も、まあたくさんの人が噛んでいます。
この市長のように、メダリストから手渡されたメダルをいきなりガブリ。
こんな「噛み噛み」は不潔で言語道断、おぞましくさえ感じられる。