By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2023-01-25 更新:2023-01-25
講談社編集次長の近藤大介氏
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近藤 大介(こんどう だいすけ、1965年 - 58歳)は、日本のジャーナリスト。
埼玉県出身。
週刊現代・現代ビジネス編集次長、特別編集委員、現代ビジネスコラムニスト、明治大学国際日本学部講師、国際情報学修士。
埼玉県立浦和高等学校[1]、1989年、東京大学教育学部卒業後の同年4月、講談社に入社。
新入社員向けの書店研修等を経て同年6月1日付にて、「FRIDAY」編集部に配属[2]。
なお、初めての担当は天安門事件であった。
北京へ派遣された訳では無く、編集部で24時間CNNを見ながら主な出来事をデスクに報告するという役回りであったが、此れをキッカケに中国問題に嵌って行った[2]。
なお、FRIDAY記者時代の特ダネ仕事は「中山美穂と田原俊彦の密会激写」であった。
その後「週刊現代」編集部、1995年から1996年にかけて北京大学へ留学。「月刊現代」編集部時代、記者として当時内閣総理大臣であった小泉純一郎の2度の北朝鮮訪問に同行している。
「週刊現代」副編集長を経て、2009年7月、講談社(北京)文化有限公司に現地代表、副社長として出向する[3]。
但し、会社からは北京での取材活動は絶対しない事を確約させられたので、北京駐在を機会に、敢えて中国人居住地区に住み、中国人への「同化」を試みた[2]。
2011年3月11日に発生した東日本大震災発生をキッカケに、中国を代表する経済紙『経済観察報』から隔週ペースの「日本人の視点」をテーマに時事コラム執筆を依頼された。
以後、2012年迄現地に駐在し、日本に帰国。
帰国後、「週刊現代」の編集次長に昇進したが、その後もコラムを受け持っている[2]。
韓国誌『月刊中央』の不定期コラムも2012年以降継続している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%97%A4%E5%A4%A7%E4%BB%8B_(%E8%A9%95%E8%AB%96%E5%AE%B6)
が1月25日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。中国の人口減少について語った。
〇中国の人口減少 ~「一人っ子政策」の影響で若者が減少し、高齢化も進む
中国は1月17日、2022年末の総人口は、前の年と比べて85万人少ない14億1175万人だったと発表した。
「61年ぶりの減少」と日本でも大きく伝えられている。
飯田)中国の人口について、近藤さんは2018年の時点で『未来の中国年表 超高齢大国でこれから起こること』
という本を発表されています。
いま、どんなことが中国で起こっているのですか?
近藤)中国は1980年ぐらいから2015年ぐらいまで、約35年間「一人っ子政策」を続けました。
それによって急激に若者の数が減り、さらに高齢化が進んで、人口ピラミッドがいびつな形になってしまった。
〇若者が少ないのに就職難である理由 ~「卒業即失業」が流行語に
飯田)一方で若年層は人が少なくなっているのに、就職難だと言われるのはなぜですか?
近藤)一人っ子政策を推進した指導者が鄧小平氏なのですが、彼は一人っ子政策を進める代わりに、1人しか子どもがいないので「大事な子どもを全員大学に入れてあげよう」と、大学の数を急激に増やしたのです。
飯田)大学を増やした。
近藤)経済発展するには、たくさんの高学歴者が必要だったこともありますが、その結果、2022年には1076万人もの学生が大学を卒業しています。
今年(2023年)は1100万人を超える見通しです。
飯田)その全員に、いわゆる頭脳労働的なものを用意するのは難しいのでしょうか?
近藤)大変厳しい状況です。
中国経済は悪いですし、「卒業即失業」という言葉が去年(2022年)は流行語になりました。
おそらく、かなりの数がいまだに就職できていないと思います。
〇結婚適齢期の男性が女性よりも3000万人多い中国 ~男性が結婚できないことも人口減に拍車をかけている
飯田)ゼロコロナ政策を廃止しましたが、経済が持たないからやむを得ず解禁したということですか?
近藤)それもあると思うのですが、もう1つの問題は、男女比が開きすぎてしまったことです。
いま中国では結婚適齢期の男性が、女性よりも3000万人も多いのですよ。
飯田)そうなのですか。
近藤)日本の人口の4分の1くらいの差が、男女でついてしまっています。
だから男性が結婚できないのです。
そういった深刻な問題も起こっていて、さらに人口減に拍車をかけています
〇「三人っ子政策」を推進しても、子どもを産もうとしない若者
飯田)一人っ子政策をやめても、人口や出生率はなかなか戻らないですか?
近藤)そうですね。
経済が悪ければ、若者はたくさん子どもを産もうと考えません。
ましてや40歳以下の中国人はほぼ全員一人っ子ですから、子どもが2人いる生活を知らないのです。
いま「三人っ子政策」を推進しているのですが、3人子どもがいる家庭は、
私の友人知人のなかには1人もいないですね。
〇統計よりも人口が多い可能性も ~いいかげんな中国の人口統計
数量政策学者・高橋洋一
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)中国の人口統計は正しいのですか?
近藤)難しいところがありますね。
10年に1度、人口統計調査を行っているのですが、2010年に調査したとき、私は北京に住んでいました。しかし、私も中国人の人口に数えられてしまったのです。
飯田)そうなのですか?
近藤)調査員がやって来て、1人数えると2元(40円)ぐらい貰えるらしく、それが欲しいがために私を中国人にしてしまったのです。
飯田)数をこなすほど貰えるのですね。
高橋)多分、一人っ子政策を実施して、出生率の数字を全然フォローしていないのです。
普通は出生率の数字から人口がどうなるか簡単に予測できるのですが、そもそも出生率の数字が違うのだと思います。
飯田)なるほど。
高橋)だから多分、人口自体もよくわからない。
飯田)もっと多いかも知れないし、少ないかも知れない。
高橋)多分もっと少ないと思います。
飯田)もっと少ないということは、さらに高齢化が進んでいるかも知れないのですか?
近藤)いえ、人口はおそらく統計以上に多いのだと思います。
戸籍に入っていない人が大量にいて、農村では一人っ子政策で最初に女の子が産まれると、戸籍に入れない状態が横行していました。
そのような人たちがいることを考えると、統計よりもかなり多いと思います。