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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *
第8巻20章より。
トリムことジェイムズ・バトラーは、
トバイアス・シャンディ大尉が現役軍人だった頃からの使用人だった。
欧州大陸のとある戦闘でひざを撃ち抜かれて、
現地の農家でベギン派の尼僧から手当てを受けている内に、
恋愛感情が芽生え、思いが高まってしまう。
その思い出話をトゥビーにしていた時、
トゥビーに恋をしている近所の裕福な家の未亡人ウォドマンが、
木立の蔭に隠れて聞き耳を立てていた。

ベギン会は12世紀に出現。
祈りと機織り・レース編み・
老人や病人の看護などを労働活動としていました。
財産の私有・昼間の町への外出は自由。
結婚後の退会も認められていました。
女性に結婚するか修道院に入るかの道しかなかった時代には、
彼女たちの生き方は革命的とされていて、
ローマ教会が対応を何度も協議していたらしいです。
現在では、信仰心の衰退、女性の職場進出、
欧州各国が福祉の充実を図るようになった事により、
活躍の場が激減し、もうわずかな人数の
老齢女性しかいないらしいです。