18世紀頃の英国でも、離婚する事はできたようですが、
超上流階級の人々が大金と引き換えにできる、法律に則った離婚と、
下流の人々が行っていた、何種類かの驚異的方法があったようです。
そのどちらにも属さない、金や名誉が中途半端・・・いや、ほどほどにあるくらいの階層の人々にとっての離婚は、
―たとえ気持ちはやる気満々でも―実行はできませんでした。
それではどうしていたかというと、
「別居して配偶者が死ぬのを待つ」しかありませんでした。
相手が亡くなった後、再婚したければ、もしくは再婚するしかなければ―しても良し、
年金や分与・相続・私有財産等があって、生活に困るという事はないので、
後の人生は、心が通わず、運を吸い取り、
言葉尻を捕らえては足を引っ張るかもしれない異性とはもう関わらずに、
―自由気ままに暮らしたければそれも良し。―といったものでした。
マー坊のセリフ、失礼無礼極まりないのですが、
同感だと思った人も結構いらっしゃるのかもしれません。
ニャッ。
ハリソンさん、もうこの世に血の繋がった人は誰もいないようですね。
もしかしたら「年が離れていて、亡くなったお兄さんがいる。」―と思った人がいらっしゃるかもしれませんが・・・一人っ子だったんです。
ところで、上記の下流の人々が行っていた「驚異的離婚の方法」ですが、
逃亡や重婚の他に、「妻売り」なんてのもあったそうです。
人の集まる所へと、夫が妻の首に縄をかけて引っ張って行って、競売にかけたようですな。
今なら3つとも「犯罪」だヮーな。
でも、人生はどう転ぶか分からないものです。
貴族に落札されて、後に正式な妻となり、社交界に君臨したスゴイ女性もいたそうです。
・・・つくづく不運な元ダンナ、ご苦労サマですな。
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〈次回の更新は10月20・21日です。〉