Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2020年6月12日(金)ペパーミントブルーの氷山

2020-06-12 | ヨーロッパ
梅雨入りして、お庭の紫陽花が満開です。

蒸し暑くなってきました。
寒くて大変だった極寒のバイカル湖の氷山さえも、涼しげに見えます。
ペパーミントブルーが爽やか。
昨日はバイカル湖、スヴャトイ・ノス半島のあたりは8℃だったとか。東京と比べたら「夏でも寒いよー」と言ってました🎵

2020年5月27日(水)いつもテレワーク?!

2020-05-27 | 仕事
ご無沙汰してしまいました。
Blog をご覧くださった方々、ありがとうございます。
2月に極寒のバイカル湖、ブリヤート共和国、イルクーツクなどシベリアへ取材に行き、無事帰国しました。

「朝日新聞デジタル&トラベル」や、「醸界春秋」、FB、その他をご覧くださった方々は写真や記事でご存じのことと思いますが、-27度を体験。
ひどい寒がりの私には印象的な旅でした。
Das war ein Erlebnis!

その後、新型コロナウイルス感染拡大で落ち着かない日々が続き、気が付けば6月が目の前です。

もともとフリーランスでテレワーク。
仕事といえば取材や出張、講演やレクチャーをさせていただくい以外は、一人でおこもりして黙々と働くのが日常です。

それでも、このコロナで、
淡々と日常を送る、友達と好きな時に好きな場所へ出かける、旅する、地方の友達に会いに行く、おいしいものを食べに行く、マイペースで穏やかに時を過ごす・・・そういう当たり前だと思っていたことが、当たり前でないということを学びました。

無事で、健康でいられることがありがたく感じます。
皆さんもどうぞご自愛ください。

何とか良い方向へむかうことを望むばかりです。






2020年1月17日(金) あの時 私は若かった(*‘∀‘)

2020-01-17 | 講演/写真展 日本国内にて &相原恭子同行ツアー
1月になると、いつも思い出します。
旅の記事の執筆を始めたのは、まだ30代の1月でした・・・。

旅が好きで、『学びの場である』旅に夢中になり、
「旅の感動を、ぜひとも撮影・執筆したい」とドイツ政府観光局を辞めたのが30代の12月でした!
当時は『もう30歳を過ぎた!』と思っていましたが、今思えば、すごく若かった!

「年収(定収入)を捨てて、たった一人で始めるとは?! そんな事をして続く人は居ない。考えを変えなさい!」
などど大先輩たちが心配してくれました。
食事に誘って下さって、色々お話していただいたことは今もありがたく思っています。

でも、『自分が本当にしたいことをしたい!』という思いは変わらず、結局、勤めは辞めました。
そして、文筆業をスタート。

ありがたいことに、すぐに執筆依頼が舞い込み、自分でもびっくり!
ひたすら熱心に取り組みました。

写真家の先生に観光局時代から師事していたので、自ら撮った写真も使っていました。
その内に、ある編集担当の方から作家・写真家というタイトルで本を出したらと勧められて、
思えばこれまでに20冊以上の本を出すことになりました…。
日刊紙などにも何度も連載をさせていただき、国内や海外で講演・講座やTV・ラジオ出演もありました。

いつも1月になると改めて思います(*‘∀‘) 
常に、初心を忘れず、しっかりやらないと・・・
今年もたくさんの感動が待っていそうです。

何歳になっても、夢は広がるものですね。


2020年元旦 恭賀新年 

2020-01-06 | オーストリア・ハンガリーと中欧
あけましておめでとうございます!

皆様にとって良いお年になりますよう
心よりお祈り致します。

旅(取材)は仕事ではありますが、最も好きな事でもあり、
それなりに興味深い楽しさを味わっております。

ヨーロッパのお友達や取材で知り合った方々からもたくさん新年のメールが届き、人との出会いにはいつも感謝です!

本年もどうぞよろしくお願い致します。




スロヴァキア(ブラチスラヴァ)の記事 今年連載第一回目



2020 年「ベートーヴェン生誕250 周年」
~現地ウィーンでゆかりの地を巡る《旅の楽しみ》「旅なかま」~


「醸界春秋」 醸界通信.com
 2019年11月号ハンガリー、2020年1月号ウィーン(オーストリア)






2019年12月2日(月)ハンガリー

2019-12-03 | ヨーロッパ
あっという間に12月。

11月下旬から奈良探訪/取材、京都南座で「顔見世興行」を観てきました。
南座の舞台の前と後の雰囲気も好きです。
本にたとえれば、プロローグとエピローグです。
舞台が終わってから祇園町や先斗町、宮川町を歩く楽しみ、それが歌舞伎の愉しみとあいまって、イイ感じ。

各地で観光客が増えてオーバーツーリズムと言われますが、皆が行くところや定番の観光地を逸れると、ゆったりした時が流れます。
また混みあう所でも、時間をずらすとひっそりとしていて情緒があります。
(自分が本当に興味のある所、ぜひ観たいと思う場所を訪ねる愉しみ!
良いですね。FBに少し掲載しました。)

今日はハンガリーの記事がアップ。

ハンガリーでおいしいと思うのは、鶏肉、ワイン、パプリカなどなどたくさんあります。
今回の取材で、ワインは主にバラトン湖とヴィラーニを訪ねました。
ヴィラーニは小さな村で、二両編成の小さな電車で到着しました。
今回は二度めの旅です。なぜかまた訪ねたくなる場所です。
(赤ワインが絶品でブダペストの高級レストランでもプレステージがあります!
後日、この連載に書きます。)




2019年10月7日(月) スペイン

2019-10-07 | ヨーロッパ
朝日新聞デジタル&Travel
本日の記事は
「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」スペインです。

スペインにもご縁があります。
マラガにホームステイしてスペイン語学校へ1か月余り通ったことがあります。
その時は、何とか学校や地元の人やホストファミリーの人とスペイン語で話していたのですが、その後まったく使わないために、残念ながら話すのはむつかしいです。

アンダルシーアの情熱的な夏。
闘牛、フラメンコ、毎晩のフィエスタ!
今も良い思い出です。

その後、何度か取材に行きましたが、
2015年 国際交流基金主催、日本大使館の後援で
「El mundo de las Geiko y las Maiko]
というタイトルでスペイン七都市で講演会が開催されました。





前回にも掲載した写真は講演の会場となった大学の建物の一部。
立派な聖堂が大学にあるとは、さすが、聖地です。



2019年9月29日(日) 「絵画展」最終日

2019-09-29 | ヨーロッパ
9月24日から今日まで、横浜山手の洋館「ブラフ18番館」にて
「オリオン絵画展」。


「残照 ~スコットランドにて」painted by Kyoko AIHARA
出品させていただきました。


「ブラフ18番館」 
「外交官の家」もあり、静かな美しい公園・イタリア山庭園内です。

期間中、お仕事関係の方々や、
小学校、高校、大学、ドイツ政府観光局時代などたくさんのお友達が来てくれました。



ありがとうございました!

2019年9月20日(金) たくさんのメッセージ!ありがとうございました(*‘∀‘)

2019-09-21 | ich 私
先日のお誕生日に、メール、ライン、メッセージ、FBタイムラインなど、
たくさんのお祝いの言葉をありがとうございました!
とても嬉しく拝読しました(*‘∀‘)
自分の根っこにつながって行くお誕生日。
何歳になっても大切にしたいですね。

なぜかお誕生日の頃はすることが多くなり、
次のヨーロッパ取材の準備や原稿、24日からの絵画展へ来てくれるお友達との連絡に追われながらも、
写真の整理、資料の整理などをしたくなり、慌ただしく毎日が過ぎて、
まだ返信ができていなくて失礼しております。
すみません(@_@)

色々なことを思い出し、これからも良い時をつなげて行きたいです。
いつもありがとうございます!
どうぞよろしくお願い致します。


サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学で講演の後、学生さんたちと。



在エストニア大使館のビルの一階(ギャラリー)にて、私の写真展のオープニング。
大使もご臨席くださり、光栄でした。


ベルギーの本の町ルデュ。たくさんの本屋さんがあります。
たまたま入ったお店に、私の本「Geisha - A living tradition」のフランス語版が並んでいました。
私は本当にびっくりしましたが、本屋さんもびっくりなさり、一緒に写真を撮りました。


ウィーン、ハイリゲンシュタットにある「ベートーヴェン・ミュージアム」(旧名ハイリゲンシュタットの遺書の家)にて、ベートーヴェン時代のピアノを弾かせていただきました。


スペイン、マラガ大学にて。


京都国際会館にて私の著書「ベルギー美味しい旅」(小学館)の出版記念。


ハンガリー/ブダペストのポントンギャラリーにて写真展と講演会「舞妓と芸妓」
私の本「Geisha - A living tradition」がハンガリー語にも翻訳されているために、講演会と写真展の機会を得て、たくさんの読者の方々がお越しくださいました。






京都駅地下街ポルタにて
「京都花街ふぁっしょん展」。
私が撮影した写真100枚ほどが展示され、仮設ステージで芸妓さんと舞妓さんの舞。
三味線を弾くのは私、相原恭子。
トークショーもアレンジされました。


今年6月の取材のヒトコマ。
コブレンツのワイナリー「Goelen」にて。
「おいしい!」
しかも、高品質なワインでした。また訪ねたいです。

皆さんが撮影、送付してくださるスナップ写真はとても貴重です。。
自分の写真は中々ないので!

ありがとうございました。








2019年8月1日(木) 取材の印象とビールの講座「夢の旅」 (2) 

2019-08-01 | ヨーロッパ
暑中お見舞い申し上げます。

帰国後の写真の整理や原稿、メールのお返事もたまっていて、さらに雑用やおつきあい(これは楽しい!皆さん、ありがとう!)などなどで、あっという間に1か月が過ぎてしまいました。
たくさんの方々にご覧いただき、ありがとうございます。

アウクスブルク、フライブルクなどの記事はここをクリック
その他、「醸界春秋」など雑誌にも連載しています。

ドイツの友人たちから、未経験の熱さだとメールがありました。
冷房は必要ないとされていた北国ですから、
<暑中「お見舞い」・・・>というニュアンスの決まり言葉は思いつきませんが、
Viele Sommergruesse! とは言いますね。

ドイツでなるほど、おいしいと思ったビールは何種類かありました。
あ~、冷蔵庫にそのビールがギッシリ詰まっていたなら!
至福ですね。汲めども尽きぬビール(^^)/

さて、8月3日(金)講座が明後日に迫りました。
(残席があれば、当日までお申し込みできるそうです)

以下、チラシです。
私が最初に書いた本「ドイツ地ビール夢の旅」と同じタイトルです。

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「ドイツ地ビール 夢の旅」
講師  作家・写真家  相原 恭子
(留学時代のドイツ生活を経て、ドイツ政府観光局勤務の後、作家・写真家)

毎年何度か取材旅行するドイツ。空気が乾燥したドイツでは、ビールはさらに爽やかで美味しい!
今回は、ビールを楽しむ極意、ビール純粋令、飲むパンビール、キリスト教とビール、ハンザ同盟とビールなど、ブラウマイスターやバイエルン王の末裔などに直接取材した面白いエピソードを、郷土料理やビールが育まれた風土とともに紹介します。美しい写真を見ながら、居ながらにしてドイツとビールを楽しみましょう。(講師記)

■日   時  2019年8月3日(土)15:30~17:00
試飲・試食があります。
■場所+お申し込み 
[朝日カルチャーセンター横浜/朝日JTB・文化交流塾]
〒220-0011 横浜市西区高島2-16-1 ルミネ横浜8階(横浜駅東口)
http://www.asahiculture.jp/yokohama
Tel 045-453-1122

<講師紹介> あいはら・きょうこ 慶應大学文学部哲学科卒業。博物館学芸員資格取得。ドイツ留学の後、ドイツ語通訳、ドイツ政府観光局勤務を経て“作家&写真家″。ドイツを中心に欧州各国を毎年取材。「ドイツ地ビール夢の旅」(東京書籍)、「もっと知りたい ドイツビールの愉しみ」(岩波書店)、「ヨーロッパお菓子紀行」(NHK)、「ベルギー美味しい旅」(小学館)、「ウェッジウッド物語」(日経BP)など著書や記事多数。ヨーロッパ紀行書の第一人者といわれる一方、英語の著書「Geisha – A living tradition」は、フランス語、ハンガリー語、ポーランド語に翻訳され世界各国で刊行。「京都 舞妓と芸妓の奥座敷」(文春新書)、「未知の京都」(弘文堂)、「舞妓と芸妓のうちあけ話」(淡交社)など日本文化に関しても著書多数。国内はもちろん、国際交流基金などの主催で、スペイン、ハンガリーなど欧州各地で『写真展・講演会』が開催。NHK Eテレ「知る楽」、「美の壺」、深夜便「明日へのことば〝私のこころをとらえたドイツの魅力・京都の魅力″」、「ないとエッセー」、TV東京「欧州の逸品」、BBC、ハンガリーTV2、エストニア国営TVなど出演多数。  
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2019年7月1日(月) 取材の印象(1)  帰国しました

2019-07-02 | ヨーロッパ
こんにちは。
約一か月のヨーロッパ取材から帰国しました。
FBはスマホから簡単に、移動中などにアップできますが、
このブログはそうもいかずご無沙汰してしまいました。
にもかかわらず、
たくさんの方々がご覧くださったようで「ありがとうございます!}

毎年の取材でもあり、何十年も(笑)馴染んでいるヨーロッパではありますが、
いつも、どこかに自分なりの感動や発見を求めて取材を続けています。



ライン川沿いを走る列車の車窓より。
この路線、数え切れないほど何度も乗りました。いつも懐かしい!


ヴィースバーデン。街角に温泉を飲める施設がいつくかあります。
この建物の中に温泉が出ていて、毎日コップを持って飲みに来る人もいます。
ヨーロッパの社交場だったエレガントな温泉保養地です。
➡ この記事は朝日新聞デジタル&Travelの連載に掲載中です。

一か月余りの間には、私が一人でも多くの人と話そうとすることもありますが、たぶん200人以上(ドイツでは毎日10人近くの人と出会い、話しましたから、もっとかも)の人からお話を聞きました。

記事にするとか、記事になるということはさておき、私は常にその土地の政治情勢や言語状況(ヨーロッパでは一つの国の公用語が一種類とは限りません。たとえば、ルクセンブルクはフランス語とドイツ語、ベルギーもフランス語、フラマン語、ドイツ語)、大学など教育の状況などなど・・・、本当にたくさんの事を一言でも多く生の声に興味を持っています。

書くのは旅の記事としても、そうしたバックグラウンドを知ってから書きたいと思います。
また、自分の視野を広げたいと常に考えているためでもあります。

ガイドさんやインタビューの相手だけでなく、タクシーの運転手さん(この人達は中々スゴイ。話が面白い!)、ホテルのレセプションの人(色々であります。案外興味深い)、列車で隣り合わせた人(様々な国の人たちです)、レストランのウエイトレスさんなどなど、意外なところで興味深いお話が聞けます。

たとえば、ドイツ。
ドイツ語の新聞や雑誌、TVなどで見聞きし、多くの友達との交際から
よくよくわかっていることではあっても、「目の前の初対面の人はどう言うか?」質問してみます。まさに、Was sagen Sie dazu? であります。
それが取材ではないかと思っています。


さて、今回、印象に残った事の一つに
1989年のベルリンの壁崩壊の3か月前に両親が東ドイツから西ドイツへ逃れてきて、西ドイツで生まれたという女性のお話があります。

トランク一つで西ドイツに逃げてきたまだ二十代前半だったご両親。
(東ドイツではかなり早く結婚する人が多かった)
もちろん住む家もありません。
東ドイツ時代の預貯金など西へ来れば「蓄え」といえるような金額ではありません。

やっと見つけた小さなアパート。でも、近所の人からは冷たい目で見られ、仲間外れにされたことも。
東西ドイツの意識の違いから仕事の場でも想像もつかないような苦労の日々を送った父と母。

彼女自身も学校でいじめられたり、辛い思いをすることはしょっちゅうだったそうです。

年頃になって大学へ行きたくても、両親には言い出せないし、言っても家にそんな余裕があるわけがありません。
でも、彼女は大学へ行こうと、三か月働いて三か月大学へ通うという制度を使って大学を卒業しました。
学費は返済しなくても良いそうです(注:ドイツでは州によって、こうした制度が異なります。私立の大学も以前に比べて増えました)。

大学には学生寮があったけれど、働く三か月間は自分でアパートを探さなければならず
三か月ごとに引越し。「落ち着かない日々だったけどね!」と彼女は微笑みました。
(余談ですが、彼女はすごく美人!)

そして、この6月に結婚。
お相手は若いけれどもすでに大きな仕事を成し遂げた建築家です。
彼女も会社ではマネージャーの立場にあります。
将来が楽しみです。
➡7月7日 彼女は結婚式の写真を送ってきました。映画のワンシーンのように美しくて、幸せそうで、私は改めて感動したのです。二人の門出を心からお祝いします。この幸せがずっと続きますように!

・・・私はとても爽やかな「力」を感じ、生きてるって素晴らしいと改めてうれしくなりました。

<良かった!>








2019年5月21日(火)ギリシャのワイン

2019-05-21 | ヨーロッパ
ドイツで休暇を過ごすというと、
「地中海へ!アドリア海へ!エーゲ海へ!」とリーズナブルなチャーター便を予約して、
クレタ島、ロドス島、サントリーニ島などギリシャの島々、
トルコの当時の軍事空港ダラマンへ飛んで、バスでマルマリス(そこから路線バスでエフェソス、プリエネ、ミレトゥス、パムッカレなどへ)
イスタンブールからマルマラ海を巡るとか、
シチリア島へ、カプリ島へ!
などと思えば、全く個人で、一人で、たくさん旅したものです。
一人で居ると、五感でその国、場所に集中することになるのでたくさん知ることができます。

今、記事になっている「メテオラ」(ギリシャ)は内陸部。この記事の写真は最近出かけた時のものです。
岩山と紺碧の空も、目がチカチカするようなコントラストで迫ってきて、
これも魅力。
季節により、時間により、天気により、心のあり様により
色々にかわる「私が見た風景」が脳裏に保存されて行きます。
感動が大きければ、必ず記憶は保存されて行きます。
たくさん感動すると、膨大な量の光景がアルバムの様に貯まっていきます。

人の記憶は、何GBあるのでしょう?

暑い暑いと遅いランチに立ち寄ったタベルナにて
私の好きな「レツィーナ」


松脂入り(暑い気候でも保存よく!)
安価なワインといわれてます(本当に安価です)。

さて、ペロポネソス半島にある高級リゾートホテルにて、
ギリシャ人のレストラン・シェフ&ソムリエ氏とランチしたときのこと。

彼はシェフとなり、故郷ギリシャの小さな村からロンドン、パリ、ミュンヘン、チューリヒ、ミラノなど各地の有名レストランで経験を積んだそうです。
そして、料理というのは食材に行き着く、故郷へ帰って地元の食材を使って各地で研鑽を積んだ自分の腕を試したい、と戻ってきたそうです。

近年はキュリオシティということもあり、レツィーナが某品評会で高得点を取ったと
彼は話し始めました。このレツィーナを二人で飲みました。
「それは正しい!」私は我が意を得たりと、暑くて乾燥した日、照りつける太陽の下でギンギンに冷えたレツィーナを飲むと「あ~おいしいわね」と同感。
この高級な(?)レツィーナは、田舎町のスーパーで売っているような野趣あふれるものとは多少異なりましたが、やはりレツィーナです。

オーストリアのブルゲンラントのワイナリーへ行ったときも、
ソムリエで醸造責任者氏も同じことを言っていました。
「ただ、暖炉にあたりながら飲むと似あわないんだよ」と彼は言い、私もその通りだと思いました。
暑い気候に似あう。

飲み物も、食べ物も、気温や湿度、環境に似合ったものを楽しみたい。
となると、そうした条件に合う地元の食材が重要になってくるのでは?



2019年5月16日(木)ドイツへ (^^)/

2019-05-16 | ドイツ・ベルギー
こんにちは。
朝日新聞デジタル&Travel「人間ゲーテ」お読みくださって、ありがとうございます。

日本では教科書的というか、優等生的な哲人(?!)、1000年に一度の天才、とされたりしますが、ゲーテは人間的で魅力があります。
ゲーテ街道を何度も旅しましたが、各地で聞く浮き名や人生を楽しむ心、新たなことへの探求心、研究、どれも素敵です。
(イタリア紀行から、シチリア島へも私も旅しましたよ。)

今、今年のドイツ取材に思いを馳せているところです。
In die Welt hinaus !
広い世界へ (^^)/

そして足元も大切。
私のお庭







庭仕事の楽しみ(草取り、掃除、労苦がおおいけれども)


この愛らしいお家は、ドイツのワイン農家です。美しい毎日が送れそうです。
のどかで子供の頃の憧憬につながるような一コマ。
癒されませすね。



2019年5月6日(月・祝) 朝日新聞デジタル&Travel 「オーレスン ノルウェー」

2019-05-06 | ヨーロッパ
それは、忘れがたい数時間でした。
白夜は初めてではなかったのですが、
ふと感じた孤独から、詩的な気持ちがよみがえったのです。

Midnight
 一人でふらりとホテルを出て、
Twilight
 港をさまよい歩きました


写真をクリック ➡ 記事へ。


空と雲と水面のゆらぎ
織り成す色彩が濃くコクと変化する様に
ひきつけられました。



この色彩、水と光の動き、北国の空気感、内省的な時
そして、私は絵を描きたいと思いました・・・。

2019年5月1日(水)天皇陛下ご訪問・ご一緒に旅なさった貴族の城 ベルギー

2019-05-02 | ドイツ・ベルギー
令和
陛下の即位
連日の報道で、皇室に注目しますね。

いつもはあまり見ないTVをかなり長時間見ました。
品格を感じさせる上皇と陛下のお言葉や立ち居振る舞い、
凛としたケジメのある儀式の数々に、
久しぶりにとても快い気持ちになりました。

そして、
ベルギーのアンゼゲムにある「ヘルムスローデ城」を訪ねた日を思い出しました。


お城に飾ってあった天皇陛下の高校生時代のお写真。
左の白磁の壺は、紀宮さまがお城をお訪ねになりお食事をなさった時のお土産だそうです。


ドゥマーレ男爵夫妻。ご夫妻は、当時17歳でいらした陛下がヨーロッパを歴訪なさったときに、年の近いヨーロッパの貴族としてご一緒に何日か旅をなさったそうです。
陛下はとても感じの良い方、お気遣いのある方で、写真がお好きで、
いつもカメラをお持ちになり、たくさん写真を撮られたことが印象的だとか。

陛下がこのお城へいらしたのは、上皇后美智子様とのつながりから。
当時の皇太子様(現在の上皇)とご成婚なるか・・・という時期にマスコミに騒がれ過ぎては大変と、美智子様がヨーロッパへ出られて、ご滞在なさったのがドゥマーレ男爵のご両親のお城だったそうです。
当時、男爵は小さな子供でいらしたけれども、ご両親と美智子様は親しくなさっていらしたそうです。


現在のお城は写真(上)で、驛の部分だけです。
伯爵家の奥様のご実家のお城です。
城全体の写真はセピア色の下の写真です。ドイツ軍の占領下で、ドイツ兵がタバコの火の不始末から火災となり、驛以外が焼け落ちてしまったそうです。
大火事の前は、ひじょうに壮大なお城であったことがわかります。
戦後、伯爵家にお城は戻りました。
お城を再建しようかという議論もあったそうですが、伯爵(奥様のお父様)はこのまま、残った部分(驛を改装して)で暮らそうと決められたそうです。


奥様とご一緒に広大なお庭を散策しました。最初英語で話しましたが、途中からドイツ語になりました。ベルギーでは、ドイツ語も公用語です。

小鳥の声、緑の香に包まれて癒された快い時でした。
夕方からお庭でご子息たちがバーベキューをして下さり、とてもおいしいお食事でした。

「お城で日本の方の結婚式はいかがですか?」
と、外国で結婚/披露宴する日本人がいることをご存知だったご夫妻がおっしゃいました。
そして、
「あなたの結婚式はいかが?」とお聞き下さり、あらら、困るばかり・・・。
未だにそのままになっています。

写真は、「ベルギー美味しい旅」(小学館)文・写真 相原恭子 より。



2019年4月22日(月)連載四回目 スペイン バスク地方 オンダリビア 朝日新聞デジタル&Travel 

2019-04-22 | ヨーロッパ
今日の記事はオンダリビア。

(旅の記憶は、スペイン・バスクからアンダルシーア、さらに北米・マイアミへ。
頭の中の引きだしがす~と開きました。)

マドリードからサンセバスティアンへ。
さらにバスでオンダリビアに到着。

フランスとの国境の町。
海風が吹き抜ける大人のリゾート。
おいしいピンチョスや、あか抜けたレストランでも知られます。

シードルはやみつきになる爽やかな自然の味わい!
書いているうちに、また飲みたくなりました。

ボートでたった7分。
フランスのアンダイエへ気軽に行き来できるのも魅力。
地続きのヨーロッパに暮らすヨーロッパ人も、やはり「他国」へ行くと開放感を感じるようです。

ここに別荘を持つフランス人は少なくありません。
自由時間の愉しみは、人生を豊かにしますね。きっと。


パラドールの窓から。

ーーー
スペインといえば、学生のころから何度も旅しました。
国際交流基金の主催、日本大使館の協賛で
「日本文化の豊かさ 舞妓と芸妓の世界」というタイトルで、
マドリード、バルセロナ、グラナダ大学、サンティアゴ大学、マラガ大学、セゴビア大学など七都市の大学や文化センターで講演もしました。
私の本「Geisha - A living tradition」が基になっています。

間借りというか、ホームステイで、
アンダルシーアのマラガに夏の間、数か月滞在したこともありました。
丘の上の美しいお家でした。

ところが、
毎日お祭りとパーティー騒ぎのアンダルシーア人について行くのは大変。
家のご主人(病院の勤務医)は、午後三時過ぎに帰宅して、
昼食。シエスタといっても、グーグー眠るのでもなく、ソファでうつらうつら。

そして、午後8時頃から午前3時、4時までパーティーやらへ出かけて、
なんと!朝の6時にはもうバイクで病院へ出勤。
(バイクが発進する音がするので、寝ている私にもわかる!毎朝起こされた~)
この元気は、闘牛への情熱とバイタリティーと根っこは同じと思われます。

バスクはまた別世界!
落ち着いた感じです。

そうそう、バスクといえば北米マイアミ取材中、
夜から始まる「ハイアライ」というスポーツ観戦を勧められました。
観戦して「賭け」るのです。

常に好奇心いっぱいの私は、一人でも、もちろん観に行きました。
ビギナーズラックで、ちょっとだけ勝ちました!
ホテルへ戻ったのは夜中の1時過ぎだったか・・・。
この「ハイアライ」のルーツはバスク地方だそうです。

カタルーニャ地方の独立の機運やら、各地でそれぞれの地域へのアイデンティティーの強さを感じます。