Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2011年4月30日 「京都花街 ファッションの美と心」

2011-04-30 | 講演/写真展 日本国内にて &相原恭子同行ツアー
「京都花街 ファッションの美と心」というタイトルで、
五月末に、淡交社さんから単行本が刊行される。

今回の展覧会と同内容の本となった。

展覧会は、熱心に見てくださる方々が多いそうで、
今、西陣、京友禅、簪、ぽっちりなど、
伝統工芸や伝統産業について、若い人の中にも興味をもって下さる方々がいて、うれしいことだ。

呉服屋さん、西陣の方、京都市の方、舞妓さん芸妓さんなど、多方面の方々が
ご来場くださって、忙しい中、おおきに!






2011年4月29日(金・祝) 大型連休とはいうものの

2011-04-29 | 仕事

大型連休とは言うものの、
昨日はカルチャーセンターで講座をし、
連休中は、仕事の打ち合わせや、それに続く用事があり、
何となく落ち着かない日々である。

昨日の講座「ヨーロッパお菓子紀行」
は、震災の影響で申し込みが減ったそうだが、受講してくださった方々はとても熱心で、こちらも気持ちがよかった。

昨夜は、京都の友人たちが、いち早く「京都花街ふぁっしょん展」を見に行ってくれたそうで、写真や印象をメールしてくれた。

仕事も楽し!
としましょう・・・ね。

2011年4月27日(水) 明日から 「京都花街ふぁっしょん展」

2011-04-27 | 京都花街
京都の新聞社、ラジオなどの方々が、
明日からの「京都花街 ふぁっしょん展」
(京都駅前地下街ポルタにて。5月8日まで、11日間 開催)
のインタビューをしてくださった。


私の著書や仕事をずっと見ていてくださる長年のお付き合いのマスコミ関係の方や、
会期中に取材に来てくださる新聞社の方もあり、
「嬉しおす。ありがたいことどす!」

関西、東京方面の友人知人も来てくださるので、
久々に会うのを楽しみにして居るところです。

気が向いたら、一見さんも、ぜひ立ち寄ってくださいね!



仕事を機に、改めて、人とのつながりを実感できるのは幸せです。
皆さん、ありがとうございます。

2011年4月25日(月) 緑に囲まれたビアガーデン

2011-04-25 | ドイツ・ベルギー

GWの頃になると、ドイツのビアガーデンが懐かしい。
4月末になると、ドイツで、初夏を感じるような心地よい気候になる年がある。
歌に歌われる、美しき五月だ




写真は、バンベルクのビアガーデン。

バイエルンのビアガーデンは、持ち込み自由。
バイエルン王の時代、懐具合に関わらず、誰でも外食をする楽しみを!
という王様の取り計らいだ。

手作りのサンドイッチを持参して、ビールを飲む人、
ビールだけをひたすら飲む人、おしゃべりに熱心な人・・・
一緒に来た子供達は、横の芝生で遊ぶ。

のどかな一日。
ビール日和。

2011年4月24日(日) 新緑のバーデン

2011-04-24 | オーストリア・ハンガリーと中欧
オーストリアのバーデンに何日か滞在したことがあった。
ちょうど今頃、新緑が美しくなるかな~という時期。



とあるカフェ。
緑滴る窓辺は、美しく、座る前に何となくシャッターを切った。
日本建築とは異なった、生活への自然の取り入れ方だと思う。

バーデンは温泉保養地、といえばカジノだ。
カジノは見に行くだけでも何となく楽しい。

大枚を賭ける人、小さく確実な人、色々である。
私もルーレットなどをしたことがある。

成り行きに任せず、次はこうかな~、と予想すると多少当たることもあった。
だが、だいたい、30ユーロ程度チップを買って、
ちょっと増えたら(不思議なことに、最初の30分くらいで2割、3割は増える)
そうしたら辞めるという、超堅実(?)

だから、大体、タクシー代程度勝ったら、辞めて、タクシーで帰るというパターン。
マイアミで、「ハイアライ」というのがあるが、
この時は、案内の人と出かけ、ビギナーズラックで、50ドルが150ドルになった。

あらら、小さなお話・・・。


2011年4月23日(土) 石のカエル

2011-04-23 | 静寂
近所に「石のカエルさん」が置いてあるお寺がある。

今日、たまたま時間があったのと、思いついたのとで、
お参りに行った。

時折激しく降る雨を除けるかのように、
池の端の木の下に、石のカエルさんが、相変わらず居た。

1歳だったか3歳だったか、小さい頃
そこへ行くと、いつも私は
「カエルさん め~ますか?」
→(カエルさん 私が見えますか? という意味)
と問いかけたものだった。
以来、ずっと、私はそのお寺を「石のカエル」と呼んでいた。

雨に濡れて緑が美しいお庭。
あいにくの強い雨に打たれて、牡丹は首をうなだれていた。

たまたまいらしたご住職の奥様、初対面であったが、
ヨーロッパ、京都、世間話・・・、長らく話し込み、
帰り際に、ご自身で撮られた牡丹の写真を下さった。



座れば牡丹・・・
美しい。

2011年4月22日(金) 閻魔堂狂言

2011-04-22 | 京都府

5月1日から4日、ゑんま堂狂言がある。
京都の三大念佛狂言の一つ。そして、入場無料です。

何年か前に観たことがあるのだが、
とても見ごたえがあり、今年もぜひ行こうと思う。

狩野永徳筆の洛中洛外図屏風(天正10年(1583)織田信長が上杉謙信に下されたもの)
の中に、境内でこの狂言を演じる様子が描かれているそうです。


天正といえば、やはり天正10年だったと思うが、天正遣欧少年使節が、
ローマへ派遣された年ではないだろうか。
ポルトガルや長崎を旅しながら、彼等の足跡に接したことがある。

「ゑんま堂狂言」は、その頃からすでに、演じられていたのだと思うと、大変な伝統を感じる。

2011年4月21日(木) 写真選び

2011-04-21 | 仕事
この2週間以上、写真選びでPCとにらめっこ。
ハンガリーとエストニアの写真展用と、講演会用に、かなりの量の写真を選ぶ。

撮影の日を思い出しては、
「あの時は、ああだった、こうだった・・・」と思い入れが出てしまい、
ついつい、愛着を持ってしまって、悩む時間が増える場合がある。


次の本、
京都花街 ファッションの美と心」
その本の掲載写真も多数になったが、採取的に決めなければならない。
舞妓と芸妓の世界を情緒的に、雅に、本の内容を盛り上げるような(?)写真を入れたいなと思う。

芸舞妓さんを撮る時は、
とにかく、とにかく、「美しく」を私はモットーに。
自分が撮られる身になって、こういう写真は困る、こういう風に撮られたい、という気持ちを大切にしている。


同じ写真でも、大きさにより、位置により、何枚か並べる時は、並べる順序も大切だ。
デザイナーさんや編集の方に、おたのもうします!

GWの「京都花街ふぁっしょん展」の写真には、
花街をご案内する解説もあり、これを監修するには、
短い文章で、間違いなく、わかりやすくできているか・・・
これはかなり、かなり気を遣う作業となった。


芸舞妓さんの顔が写っている写真は、それぞれ、展示してもよいかどうか、
聞いて回る。自前になる前の人たちは、お茶屋さんや屋形さんに聞くのだが、
皆さん、OKしてくださった。

そうそう、東京の文化センターなどのシリーズの講座用にも
写真を早々に選ばなければならない。
私の講演・講座は、必ず、撮影した写真をご覧に入れながらお話しするからだ。

人に選んでもらうわけにもゆかず、
そんなこんなで、ず~と、このところ、
実は、
貧乏閑な無し、休日休暇なし・・・。

2011年4月18日(月) 講座 「ヨーロッパお菓子紀行」 があります

2011-04-18 | 講演/写真展 日本国内にて &相原恭子同行ツアー

GWの前後、東京のカルチャーセンターで、
私の著書「ヨーロッパお菓子紀行」について、講演をします。
お時間おありでしたら「おいでやす!」



<講演会>
ヨーロッパお菓子紀行
2011年4月28日(木)・5月12日(木)・5月19日(木) 
各回とも 木曜日 14:00~16:00 / 映像を使った講座です。


場所: 東京 <亀戸文化センター>にて
問合せ先: 亀戸文化センター TEL03-5626-2121
ホームページ http://www.kcf.or.jp/kameido/ 


4月28日(木) ドイツ、チェコ、ベルギー、フランス、スイス
5月12日(木) オーストリア、イタリア、ブルガリア、ルーマニア
5月19日(木) イギリス、ポルトガル、スペイン、ギリシャ、トルコ

「ヨーロッパ各地で人々の愛と伝統に育まれた美味しいお菓子。各国の写真をご覧に入れながら、お菓子を切り口に、居ながらにしてヨーロッパを旅する講座です。各国の文化や歴史を楽しく学び、理解しましょう」

ルーマニアのマラムレシュの農家のケーキ、ブカレストへの夜行列車を待つ夜の駅、ブルガリアのバニッツァ・・・土地に根ざし、素朴に受け継がれてきた、数え切れないほどの伝統のお菓子。
たくさんの人々との出会いとともに、温かく、美味しい。


***私の講座の後、紅茶、アフタヌーンティーなど実技的な講座が3回あり、トータル6回の講座です。



4月16日(土) GW・11日間 「京都花街ふぁっしょん展」 京都駅地下街ポルタにて

2011-04-16 | 講演/写真展 日本国内にて &相原恭子同行ツアー
新緑のGWは、「京都花街ふぁっしょん展」どす。
下のポスターがご案内どす


写真だけでなく、花街の歴史やしきたりの解説付き。
こんなにたくさんの京都五花街の芸妓さん、舞妓さんの写真が
展示される機会は、
「めったにおへんのどす!」
「観に来とくれやす」
「入場無料どす!」

「5月3日は、ほんまもんの芸妓さん、舞妓さんも来はります!
うちと芸舞妓さんとのトークショーや、舞の披露へおいでやす」




「京都花街ふぁっしょん展」 
~作家・写真家 相原恭子とともにそぞろ歩き~
(私が撮影した京都花街に関する写真展です)
場所: 京都駅前地下街ポルタ「ポルタプラザ」にて
    入場無料
会期: 4月28日(木)~5月8日(日)まで開催 
(地下街・ポルタのオープン時間内は常に入れます。)

***期間中5月3日(水・祝)、13:00~ /15:00~ (二回ステージ )
私と上七軒の舞妓さんが“私の三味線で”「祇園小唄」を舞ってくれます(*^^)v 芸妓さん・舞妓さんとのトークショーや、写真撮影会もあります。


2011年4月15日(金) 仕舞のお稽古 「高砂」

2011-04-15 | 邦楽・お稽古

仕舞のお稽古。
これも一ヶ月以上、間があいてしまった。
新たな気分で、頑張ろうと思う。

5月5日に先生の会 「喜扇会 40周年記念」があり、私は
初心者の初心者だが、仕舞「高砂」を舞うことになった。



去年の「慶應宝生会 60周年記念大会」に続き、近年としては二度目だ。
学生の頃、「宝生流能楽研究会」に入っていたので、何度か舞台に出る事があったが、特に熱心になるでもなく、わからぬままに卒業し、「お開き」となった感があった。
思えば残念だったが・・・。 だから改めて、お稽古を始めたとも言えるのだが。


高 砂
げに様々の舞姫の
声も澄むなり 住の江の
松影も映るなる
青海波とはこれやらん


 ああ、清く美しい情景が目に浮かぶのだが、自分の舞う姿は これ如何に?!?

をさむる手には 壽福をいだき
千秋楽は民を撫で 万歳楽には命をのぶ
相生の松風
颯々の声ぞ楽しむ ・・・

 
  お稽古あるのみ。







2011年4月14日(木) 桜の花びら舞う 「刹那」

2011-04-14 | 静寂

桜が、ふわりフワリと風に舞う。
見る見るうちに、蕾から、満開、そして花吹雪。


いずこより 生れ出ずるか 愛しひとひら <© 相原恭子>

先日聞いた「仏教語」のお話を、また思い出しました。
すべてのものは刹那ごとに生れては滅亡し、滅しては生まれ、
その連続がすべてのものを造っている。
刹那消滅・・・


刹那とは、古代のインドで用いられた最小単位の時(とき)で、
指を一回弾く間の65分の1だそうです。

花びらの舞を眺めながら、
あっという間に過ぎつつある美しい桜、
花咲き、花びらがチラチラと蝶の様に舞う、
その「刹那」に感じ入りました。




2011年4月13日(水) 三味線のお稽古

2011-04-13 | 邦楽・お稽古

3月11日の大震災以来、「三味線」のお稽古はお休みだった。

三味線を弾いているような状況ではない。
災害があまりに大きくて、自分がすぐに役に立てるわけでもないのだが、
被災地の方々のこと、原子炉のことが心配で、
先生も私も他の人たちも、これほど長い時間TVを見たのは初めてだった。
落ち着かないまま日々を過ごした。

今日、地震以来、初めてのお稽古。
「英執着獅子」、「志賀山三番叟」、「松の翁」をおさらいした。

松の翁で、少し落ち着いた気分になった。

花飛び蝶驚けども 人知らず
我も迷わや様々に 四季折々の戯れは
蝶よ 胡蝶よ 
せめて暫しは 手に止まれ
見返れば 花の木陰に 見えつ隠れつ 羽を休め
姿やさしき 夏木立
・・・ 
「英執着獅子」


こういう のどかな情景と心の平安 が、
一日も早く訪れて欲しい。



2011年4月12日(火) 私は無学で・・・

2011-04-12 | 静寂

「私は無学で・・・」

こう言うと、一般的には、
私は学問をしていないし、知識が無いし・・・、という意味になりますが、
仏教語では、逆だとか。

もう学ぶことが無くなるほど、学問を究めつくしました
という意味になるそうです。

さらに、「学」とは、学問のみならず、
修業の意もあるので、
「無学」というと、
もう、修行をする必要がなくなった
修業をし尽くした聖者である
そういう意味にもなるそうな。


・・・安易に「無学」とは言えないなぁと思いました。

2011年4月11日(月) 四条河原の出雲阿国

2011-04-11 | 京都府
先週のこと。
お花見客で賑わう四条大橋周辺。
小雨が降り始めて、仕事の打ち合わせ場所へ急ぐ途中。
「出雲阿国」の像 
が、目に入った。



1603年、出雲大社の巫女と称する阿国は、京都で念仏踊りを踊ったといわれる。
以来、このあたり、四条河原で歌舞伎踊りが盛んになった。
元和年間に四条通の南側に三座、北側にニ座、大和大路にニ座、計七つの櫓が公許された。


説教師、女浄瑠璃、操り人形などの芝居や見世物も賑い、
人が集まった・・・。

そして、今も人が集まる地だ。

着るものも、食べ物も、住居も、
社会のしくみも、経済状況も・・・
今とは大きく異なった当時、
人々は何を望み、何を幸せとし、
何に悩み、どんな気持ちで毎日を過ごしていたのだろうか。

思わず、想像してみたくなる。

ちなみに、出雲阿国(1572年生誕)と、シェイクスピア(1564年生誕)は、ほぼ同時代の人だ。