Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2024年8月28日 イタリアでも、私の読者に声をかけられて❗

2024-08-29 | ヨーロッパ

ナポリに滞在して、ポンペイ、ソレント、イスキア島、アマルフィ、ポジターノ、カゼルタ宮殿などを巡り取材しました。そして、昨日マテーラ着。 

世界遺産、ヨーロッパ文化都市となり、絶景の街です。

さて、イタリアでも読者に声をかけられて不思議な気持ちです。

ナポリで、「あなたの本を読みました!とても勉強になり、来年は日本へ旅行します。」という大学生(女子)に声をかけられてビックリしました。

昨日もマテーラのブティックで買い物をしましたら「あ、あなたですね。本を読みました。大学の先生もあなたのファンです!」とお店の人に声をかけられてビックリ。

私は歩き回った後で、お化粧も直してないので(笑)、困りましたが「是非とも一緒に写真を!」と言われて、一緒に写真を撮りました。

すると、なんと今日も! マテーラの広場近くのカフェに入りましたら、最初はどうもなかったのですか、食べ終わった頃、突然に店のオーナーが出てきて、↓下のサイトを私に見せて、「この本の著者、あなたですね!」

 

と声をかけて下さり、「今回のお食事代は是非とも、ご招待させてください」とおっしゃり、さらに、Tシャツと手提げエコバッグをくださいました。

「おーい、写真だ。皆、集まれ!」と店のスタッフ全員と写真撮影!

 

 

私はただ不思議な気持ちのまま、写真に応じました。

さらに、

プレゼントを持って、オーナーと!

すると今度は、「サインだ!ペンを持ってきて」とスタッフを呼んで、私はメニューにサイン。

 

私の読者が、昨年の南米ペルーの写真展にも、スペインの後援会にも、ヨーロッパにもたくさんいて、声をかけてくれるとは、自分では最初は信じがたいことでした。

日本の方々は、私がこんな話を書くと自己PRをしていると思うかもしれません。

しかし、冷静に考えてみると、世界各地にかなりの読者がいることは確かです。

この本は、英国でヨーロッパ、北米、南米、アジア、オセアニアのテリトリーで刊行され、フランス語、ハンガリー語、ポーランド語でも世界で刊行されています。

しかし、日本語版はありません。私が英国で書いた本だからです。

初版は2000年刊行でしたが、日本への関心が凄く高まると共に、「Geisha 」の私の本への関心が再燃して、世界を回っているようです。

私は不思議な気持ちです。花街との出会いから26年が過ぎました。


2024 年8月23日 トマトとレモンの🍋ソレント

2024-08-22 | ヨーロッパ

ベズビオ山と海の絶景を眺めながらソレントへ。賑わうリゾート⛵🌴地です。🍋の産地でも知られます。

甘味と酸味。味わい深いトマト料理。さすが、本場です。

🍋のリキュール「レモンチェロ」。レモンの香りと味わいが生き生きと伝わってきます。

レモンのクリームソースのパスタ!これは超美味。


2024年8月21日 ポンペイ三度

2024-08-20 | ヨーロッパ

今日はポンペイへ。壮大な都市ですね!タイムスリップして、昔に住んでみたいです。なぜか、ガイドのマッシモさんは娼婦の館にもご案内くださり、笑えますよ!ポンペイは各地の人たちでにぎわった場所。

言葉が通じなくても、遊べる(爆)(笑)様にサービスの内容を壁画に描いてあり、お客さんは指差せばわかるようになっていたとか。

ベズビオ山の麓、絶景ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 


2024年8月19日 ナポリからこんにちは

2024-08-19 | ヨーロッパ

どこでも、日本よりは涼しいのかしら?こちらは、午後2時、気温29度です。

ホテルのお部屋からの眺め

オーバーツーリズムかと思いましたが、それほどでもないです。魚介類やトマト🍅の味わいに魅せられて(*^^*)

ワインも進みますよ。

 


2024年8月 イタリア・ドイツ取材へ出発 (^^)/

2024-08-13 | ヨーロッパ

残暑お見舞いもうしあげます!

昼は炎天下、夜も熱風が吹き、熱帯夜と酷暑がつづいいますが、お元気でお過ごしのことと思います。

私のBlogをご覧くださり、ありがとうございます。

今回はまずはイタリアへ飛び、南イタリアのナポリに滞在して食材・トマト(レッドゴールド。redgoldjp ) を中心に食文化と美食の取材。干しタラやピザ(ナポリが発祥の地)やエレガントなレストランももちろん取材します。毎日、美食三昧で大丈夫かしら? 食べたり飲んだりするのは私の趣味でもあり、楽しみです。ちなみに、トマトを使った料理は南イタリアの名物です。ピエモンテ州やミラノなどの北イタリアではトリュフなどのキノコやクリームを使った料理などが名物です。以前、トリノのトリュフ見本市の取材をしましたが、白トリュフもありすごい出店数でした!トリュフの香りに包まれて。

イタリア取材の後、ローマからフランクフルトへ飛び、ライン川に沿って歴史と伝統が美しく生きている古城ホテル(貴族の館や中世の城など)に泊まりながらケルンへ。ケルンには留学していたので第二の故郷です。ケルンで家族のように親しくしているドイツ人家庭があり、実家のように毎年何回も訪ねていました。残念ながらドイツの両親は亡くなり実家もなくなりましたが、兄と姉がいます。

留学時代は週末にはよくボンヘ行き、書店を見たり、ベートーヴェンミュージアムへは何度も。その近くのブリュール城やファルケンルストも気に入っていました。

今回は折しも、ベートーヴェンフェスト開催中で、コンサートの様子やベートーヴェンミュージアム、」ブリュール城、ファルケンルストも取材します。

イタリアもドイツも、プログラム(取材箇所)が盛りだくさんなので、時間がとれるかわかりませんが時々ブログを更新しますね!

たとえば、宿泊・取材する古城ホテルは↓

Schlosshotel Kronberg (schlosshotel-kronberg.com)  ホテル クロンべルク城

アルトホフ グランドホテル シュロス ベンスベルク(Althoff Grandhotel Schloss Bensberg):ドイツ、ベルギッシュ グラートバッハ :ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(The Leading Hotels of the World) (lhw.com)

Burghotel Auf Schönburg in Oberwesel am Rhein (hotel-schoenburg.com) ホテルシェーンブルク城

★★★ライン川にそって、ライン川周辺の村や町は、学生の頃から数えきれないほど旅しています。この地域は友達の家に泊まったりして各地をよくよく知っていますが、今回は、改めて何処へ行きたいか? という場所を選びました (^_-)-☆

 

 

 


2023年8月4日(金)出席してきました ドイツ/リューベックにて

2023-08-06 | ヨーロッパ
2023年6月7日・8日・9日

~Travel Destination Germany~
「Incoming & Brand Summit 2023」

ドイツのリューベックにて開催。お招きいただき出席してきました。
25か国から集まり、会議の後はポスト・コンヴェンション・ツアーで各地を取材。

★★★上記についての詳細は以下に書きました。ご覧ください(#^^#)★★★
朝日新聞デジタルマガジン&トラベル
Asahi Shimbun Digital Magazine 【and】


朝日新聞デジタルマガジン&トラベル
Asahi Shimbun Digital Magazine 【and】の私の連載トップページ。二つのタイトルがあり、連載五年目です

「欧州おいしい旅」
「魅せられて必見のヨーロッパ」

ーーーーー記事掲載の写真の一部ですーーーーー


出席者はネームカードなどを受領します。


ホルステン門。
世界遺産の町リューベックはハンザ同盟の時代、ハンザの女王と呼ばれ栄えました。


日本はブランド力世界第二位!




2021年6月7日 連載「魅せられて必見のヨーロッパ」朝日新聞デジタル&トラベル

2021-06-07 | ヨーロッパ
HPは以下へ移動しました.
Willkommen ♥
http://kyokoaihara.sakura.ne.jp/

本日、6月7日の朝日新聞デジタル&トラベル「見せられて必見のヨーロッパ」は以下です。
今回は、スロベニアのブレッド。
神秘的で透明な湖。小さな島が浮かび、古城がそびえる絶景の地です。
https://www.asahi.com/and/creators/aiharakyoko/
海の青を眺めて心が現れたピランから、内陸へ入り、今度は山に癒されます。

さて、京都は、
京都新聞さん、大きく広告を出してくださいました。
おーきに。







2020年10月 ベートーヴェン生誕250周年

2020-10-01 | ヨーロッパ
小学校の頃、ダイナミックな中に美しくリリカルなフレーズが現れるベートーヴェンのピアノソナタに魅了されて、毎日聴き続けたものです。
いつか、ベートーヴェンが暮らした家へ、ハイリゲンシュタットへ、その足跡をたどりたいと思ったものでした。

ドイツに留学して以来、ドイツ政府観光局時代から今まで、ヨーロッパへ頻繁に仕事や取材で行くことになり、何度もオーストリアやドイツだけでなく、ハンガリーのマートンバジャールなど各地へベートーヴェンの足跡を訪ねることになりました。

昨秋は再び、改めてウィーンに滞在する機会を得ました。
その取材のいくつかを連載しましたのが、以下の記事です。

それぞれの画像をクリックしてみてくださいね。











2020年6月12日(金)ペパーミントブルーの氷山

2020-06-12 | ヨーロッパ
梅雨入りして、お庭の紫陽花が満開です。

蒸し暑くなってきました。
寒くて大変だった極寒のバイカル湖の氷山さえも、涼しげに見えます。
ペパーミントブルーが爽やか。
昨日はバイカル湖、スヴャトイ・ノス半島のあたりは8℃だったとか。東京と比べたら「夏でも寒いよー」と言ってました🎵

2019年12月2日(月)ハンガリー

2019-12-03 | ヨーロッパ
あっという間に12月。

11月下旬から奈良探訪/取材、京都南座で「顔見世興行」を観てきました。
南座の舞台の前と後の雰囲気も好きです。
本にたとえれば、プロローグとエピローグです。
舞台が終わってから祇園町や先斗町、宮川町を歩く楽しみ、それが歌舞伎の愉しみとあいまって、イイ感じ。

各地で観光客が増えてオーバーツーリズムと言われますが、皆が行くところや定番の観光地を逸れると、ゆったりした時が流れます。
また混みあう所でも、時間をずらすとひっそりとしていて情緒があります。
(自分が本当に興味のある所、ぜひ観たいと思う場所を訪ねる愉しみ!
良いですね。FBに少し掲載しました。)

今日はハンガリーの記事がアップ。

ハンガリーでおいしいと思うのは、鶏肉、ワイン、パプリカなどなどたくさんあります。
今回の取材で、ワインは主にバラトン湖とヴィラーニを訪ねました。
ヴィラーニは小さな村で、二両編成の小さな電車で到着しました。
今回は二度めの旅です。なぜかまた訪ねたくなる場所です。
(赤ワインが絶品でブダペストの高級レストランでもプレステージがあります!
後日、この連載に書きます。)




2019年10月7日(月) スペイン

2019-10-07 | ヨーロッパ
朝日新聞デジタル&Travel
本日の記事は
「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」スペインです。

スペインにもご縁があります。
マラガにホームステイしてスペイン語学校へ1か月余り通ったことがあります。
その時は、何とか学校や地元の人やホストファミリーの人とスペイン語で話していたのですが、その後まったく使わないために、残念ながら話すのはむつかしいです。

アンダルシーアの情熱的な夏。
闘牛、フラメンコ、毎晩のフィエスタ!
今も良い思い出です。

その後、何度か取材に行きましたが、
2015年 国際交流基金主催、日本大使館の後援で
「El mundo de las Geiko y las Maiko]
というタイトルでスペイン七都市で講演会が開催されました。





前回にも掲載した写真は講演の会場となった大学の建物の一部。
立派な聖堂が大学にあるとは、さすが、聖地です。



2019年9月29日(日) 「絵画展」最終日

2019-09-29 | ヨーロッパ
9月24日から今日まで、横浜山手の洋館「ブラフ18番館」にて
「オリオン絵画展」。


「残照 ~スコットランドにて」painted by Kyoko AIHARA
出品させていただきました。


「ブラフ18番館」 
「外交官の家」もあり、静かな美しい公園・イタリア山庭園内です。

期間中、お仕事関係の方々や、
小学校、高校、大学、ドイツ政府観光局時代などたくさんのお友達が来てくれました。



ありがとうございました!

2019年8月1日(木) 取材の印象とビールの講座「夢の旅」 (2) 

2019-08-01 | ヨーロッパ
暑中お見舞い申し上げます。

帰国後の写真の整理や原稿、メールのお返事もたまっていて、さらに雑用やおつきあい(これは楽しい!皆さん、ありがとう!)などなどで、あっという間に1か月が過ぎてしまいました。
たくさんの方々にご覧いただき、ありがとうございます。

アウクスブルク、フライブルクなどの記事はここをクリック
その他、「醸界春秋」など雑誌にも連載しています。

ドイツの友人たちから、未経験の熱さだとメールがありました。
冷房は必要ないとされていた北国ですから、
<暑中「お見舞い」・・・>というニュアンスの決まり言葉は思いつきませんが、
Viele Sommergruesse! とは言いますね。

ドイツでなるほど、おいしいと思ったビールは何種類かありました。
あ~、冷蔵庫にそのビールがギッシリ詰まっていたなら!
至福ですね。汲めども尽きぬビール(^^)/

さて、8月3日(金)講座が明後日に迫りました。
(残席があれば、当日までお申し込みできるそうです)

以下、チラシです。
私が最初に書いた本「ドイツ地ビール夢の旅」と同じタイトルです。

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「ドイツ地ビール 夢の旅」
講師  作家・写真家  相原 恭子
(留学時代のドイツ生活を経て、ドイツ政府観光局勤務の後、作家・写真家)

毎年何度か取材旅行するドイツ。空気が乾燥したドイツでは、ビールはさらに爽やかで美味しい!
今回は、ビールを楽しむ極意、ビール純粋令、飲むパンビール、キリスト教とビール、ハンザ同盟とビールなど、ブラウマイスターやバイエルン王の末裔などに直接取材した面白いエピソードを、郷土料理やビールが育まれた風土とともに紹介します。美しい写真を見ながら、居ながらにしてドイツとビールを楽しみましょう。(講師記)

■日   時  2019年8月3日(土)15:30~17:00
試飲・試食があります。
■場所+お申し込み 
[朝日カルチャーセンター横浜/朝日JTB・文化交流塾]
〒220-0011 横浜市西区高島2-16-1 ルミネ横浜8階(横浜駅東口)
http://www.asahiculture.jp/yokohama
Tel 045-453-1122

<講師紹介> あいはら・きょうこ 慶應大学文学部哲学科卒業。博物館学芸員資格取得。ドイツ留学の後、ドイツ語通訳、ドイツ政府観光局勤務を経て“作家&写真家″。ドイツを中心に欧州各国を毎年取材。「ドイツ地ビール夢の旅」(東京書籍)、「もっと知りたい ドイツビールの愉しみ」(岩波書店)、「ヨーロッパお菓子紀行」(NHK)、「ベルギー美味しい旅」(小学館)、「ウェッジウッド物語」(日経BP)など著書や記事多数。ヨーロッパ紀行書の第一人者といわれる一方、英語の著書「Geisha – A living tradition」は、フランス語、ハンガリー語、ポーランド語に翻訳され世界各国で刊行。「京都 舞妓と芸妓の奥座敷」(文春新書)、「未知の京都」(弘文堂)、「舞妓と芸妓のうちあけ話」(淡交社)など日本文化に関しても著書多数。国内はもちろん、国際交流基金などの主催で、スペイン、ハンガリーなど欧州各地で『写真展・講演会』が開催。NHK Eテレ「知る楽」、「美の壺」、深夜便「明日へのことば〝私のこころをとらえたドイツの魅力・京都の魅力″」、「ないとエッセー」、TV東京「欧州の逸品」、BBC、ハンガリーTV2、エストニア国営TVなど出演多数。  
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2019年7月1日(月) 取材の印象(1)  帰国しました

2019-07-02 | ヨーロッパ
こんにちは。
約一か月のヨーロッパ取材から帰国しました。
FBはスマホから簡単に、移動中などにアップできますが、
このブログはそうもいかずご無沙汰してしまいました。
にもかかわらず、
たくさんの方々がご覧くださったようで「ありがとうございます!}

毎年の取材でもあり、何十年も(笑)馴染んでいるヨーロッパではありますが、
いつも、どこかに自分なりの感動や発見を求めて取材を続けています。



ライン川沿いを走る列車の車窓より。
この路線、数え切れないほど何度も乗りました。いつも懐かしい!


ヴィースバーデン。街角に温泉を飲める施設がいつくかあります。
この建物の中に温泉が出ていて、毎日コップを持って飲みに来る人もいます。
ヨーロッパの社交場だったエレガントな温泉保養地です。
➡ この記事は朝日新聞デジタル&Travelの連載に掲載中です。

一か月余りの間には、私が一人でも多くの人と話そうとすることもありますが、たぶん200人以上(ドイツでは毎日10人近くの人と出会い、話しましたから、もっとかも)の人からお話を聞きました。

記事にするとか、記事になるということはさておき、私は常にその土地の政治情勢や言語状況(ヨーロッパでは一つの国の公用語が一種類とは限りません。たとえば、ルクセンブルクはフランス語とドイツ語、ベルギーもフランス語、フラマン語、ドイツ語)、大学など教育の状況などなど・・・、本当にたくさんの事を一言でも多く生の声に興味を持っています。

書くのは旅の記事としても、そうしたバックグラウンドを知ってから書きたいと思います。
また、自分の視野を広げたいと常に考えているためでもあります。

ガイドさんやインタビューの相手だけでなく、タクシーの運転手さん(この人達は中々スゴイ。話が面白い!)、ホテルのレセプションの人(色々であります。案外興味深い)、列車で隣り合わせた人(様々な国の人たちです)、レストランのウエイトレスさんなどなど、意外なところで興味深いお話が聞けます。

たとえば、ドイツ。
ドイツ語の新聞や雑誌、TVなどで見聞きし、多くの友達との交際から
よくよくわかっていることではあっても、「目の前の初対面の人はどう言うか?」質問してみます。まさに、Was sagen Sie dazu? であります。
それが取材ではないかと思っています。


さて、今回、印象に残った事の一つに
1989年のベルリンの壁崩壊の3か月前に両親が東ドイツから西ドイツへ逃れてきて、西ドイツで生まれたという女性のお話があります。

トランク一つで西ドイツに逃げてきたまだ二十代前半だったご両親。
(東ドイツではかなり早く結婚する人が多かった)
もちろん住む家もありません。
東ドイツ時代の預貯金など西へ来れば「蓄え」といえるような金額ではありません。

やっと見つけた小さなアパート。でも、近所の人からは冷たい目で見られ、仲間外れにされたことも。
東西ドイツの意識の違いから仕事の場でも想像もつかないような苦労の日々を送った父と母。

彼女自身も学校でいじめられたり、辛い思いをすることはしょっちゅうだったそうです。

年頃になって大学へ行きたくても、両親には言い出せないし、言っても家にそんな余裕があるわけがありません。
でも、彼女は大学へ行こうと、三か月働いて三か月大学へ通うという制度を使って大学を卒業しました。
学費は返済しなくても良いそうです(注:ドイツでは州によって、こうした制度が異なります。私立の大学も以前に比べて増えました)。

大学には学生寮があったけれど、働く三か月間は自分でアパートを探さなければならず
三か月ごとに引越し。「落ち着かない日々だったけどね!」と彼女は微笑みました。
(余談ですが、彼女はすごく美人!)

そして、この6月に結婚。
お相手は若いけれどもすでに大きな仕事を成し遂げた建築家です。
彼女も会社ではマネージャーの立場にあります。
将来が楽しみです。
➡7月7日 彼女は結婚式の写真を送ってきました。映画のワンシーンのように美しくて、幸せそうで、私は改めて感動したのです。二人の門出を心からお祝いします。この幸せがずっと続きますように!

・・・私はとても爽やかな「力」を感じ、生きてるって素晴らしいと改めてうれしくなりました。

<良かった!>








2019年5月21日(火)ギリシャのワイン

2019-05-21 | ヨーロッパ
ドイツで休暇を過ごすというと、
「地中海へ!アドリア海へ!エーゲ海へ!」とリーズナブルなチャーター便を予約して、
クレタ島、ロドス島、サントリーニ島などギリシャの島々、
トルコの当時の軍事空港ダラマンへ飛んで、バスでマルマリス(そこから路線バスでエフェソス、プリエネ、ミレトゥス、パムッカレなどへ)
イスタンブールからマルマラ海を巡るとか、
シチリア島へ、カプリ島へ!
などと思えば、全く個人で、一人で、たくさん旅したものです。
一人で居ると、五感でその国、場所に集中することになるのでたくさん知ることができます。

今、記事になっている「メテオラ」(ギリシャ)は内陸部。この記事の写真は最近出かけた時のものです。
岩山と紺碧の空も、目がチカチカするようなコントラストで迫ってきて、
これも魅力。
季節により、時間により、天気により、心のあり様により
色々にかわる「私が見た風景」が脳裏に保存されて行きます。
感動が大きければ、必ず記憶は保存されて行きます。
たくさん感動すると、膨大な量の光景がアルバムの様に貯まっていきます。

人の記憶は、何GBあるのでしょう?

暑い暑いと遅いランチに立ち寄ったタベルナにて
私の好きな「レツィーナ」


松脂入り(暑い気候でも保存よく!)
安価なワインといわれてます(本当に安価です)。

さて、ペロポネソス半島にある高級リゾートホテルにて、
ギリシャ人のレストラン・シェフ&ソムリエ氏とランチしたときのこと。

彼はシェフとなり、故郷ギリシャの小さな村からロンドン、パリ、ミュンヘン、チューリヒ、ミラノなど各地の有名レストランで経験を積んだそうです。
そして、料理というのは食材に行き着く、故郷へ帰って地元の食材を使って各地で研鑽を積んだ自分の腕を試したい、と戻ってきたそうです。

近年はキュリオシティということもあり、レツィーナが某品評会で高得点を取ったと
彼は話し始めました。このレツィーナを二人で飲みました。
「それは正しい!」私は我が意を得たりと、暑くて乾燥した日、照りつける太陽の下でギンギンに冷えたレツィーナを飲むと「あ~おいしいわね」と同感。
この高級な(?)レツィーナは、田舎町のスーパーで売っているような野趣あふれるものとは多少異なりましたが、やはりレツィーナです。

オーストリアのブルゲンラントのワイナリーへ行ったときも、
ソムリエで醸造責任者氏も同じことを言っていました。
「ただ、暖炉にあたりながら飲むと似あわないんだよ」と彼は言い、私もその通りだと思いました。
暑い気候に似あう。

飲み物も、食べ物も、気温や湿度、環境に似合ったものを楽しみたい。
となると、そうした条件に合う地元の食材が重要になってくるのでは?