京都の亀岡に、「植物染色」を丹念になさっているTさんがいらっしゃる。
分業が盛んな世界だが、
植物などを焚いて作る染料で染めることはもちろん、
手描き友禅、鹿の子絞り、辻が花・・・何でも一人でなさる。
それはもう、物凄い努力の結晶である。
才能はもちろんだが、集中力と真摯な姿勢がなければできないことだ。
素晴らしい!
そのTさんから、刈安で染めたはんなりと美しいお着物を何年も前に頂いた。
上前に波の刺繍がしてある。
もったいなくて、一度しか着ていない。
そして、先日、
結城紬に、裾と袖の部分に絞りを施し、蘇芳とコチニールで染めたお着物をいただいた。
そういった「貴重な物」にふさわしい人にならなければ・・・、
と思うのだが・・・。
植物染色の材料の数々: