おかあちゃん お空の上から

おかあちゃん、私ね。
１か月だけ、ハローワークの受付に行くんだよ。
私ね。１年なのかと思って応募したんだ。
そしたら、１か月だったんだ。でもいいやって思って引き受けた。
４年のブランクあるし、ちょうどいいかもしれない。
足慣らしみたいなもんだよ。頑張るよ。
ハローワークに来ている人は、中々決まらず大変な思いをされている人がいっぱい。
少しでも、お役に立てればと思っている。

おかあちゃん、千葉で地震だよ。震度４だよ。
おかあちゃん、この頃毎日だよ。
日本は、なくなってしまうかもだよ。
もし、高浜や美浜で原発が地震でやられたら、京都は原子で駄目になる。
難しいね。日本はどっちに向くのかな。
おかあちゃんがいたら、「こわ～。こわ～。こわいなあ。」ってお目目まん丸にして言うよ。
かわいいな。おかあちゃん。ありがとう。幸せだった。嬉しかった。
もう、あの時間は戻ってこない。写真をプリントしてきたよ。
この写真を飾ろうと思うんだ。少し写真も見られるようになった。
見ては思い出して泣いてるんだけどね。気にしないでね。
私が泣くのは、癖みたいなもんだよ。
おかあちゃん、ベソかいて見ているんだろうか。
おかあちゃん、気にしないでね。私は大丈夫だよ。
だから、あの綺麗なお空を飛び回ってね。お空から私が見えますか。
私は毎日そう聞いているよ。おかあちゃんは知っていてくれるのかな。
自由になったんだね。しんどい事もなくなったんだね。
こんなに愛せるおかあちゃんを持っている事は私の誇りだよ。

おかあちゃん、ありがとう。大大大大大好き。愛してる。
これからもズーとズーとズーとズーとズーと一緒だよ。よろしくね。