護憲+グループ・ごまめのブログ

護憲+・現憲法を守るグループの一人して、今後の社会の状況を戦時を経験した一人として社会を見つめていきたいと思います。

戦前・戦中・戦後語る  戦争は残酷です

2007年03月05日 13時55分30秒 | 戦前・戦中・戦後を語る
このコーナーに書くのは、2年前に護憲+の戦時を語るコーナーに、戦前・戦中・戦後に体験したり聞いた事を書いたものですが、再編してお送りしています。


戦争は残酷です

 今朝の朝日新聞に関西地区周辺の主な爆撃が載っていました。広島原爆を省いて抜粋すると、()内は死亡者数

 大阪  三月十三、十四日(3987人)
  六月一日(3112人)
  六月七日(2759人) 
  七月十日(1394人)
 神戸  三月十七日(2598人)
六月五日(3184人)
 呉   七月一、二日(1869人)
 岡山  六月二十九日(1737人)
 高松  七月四日(1359人)
 和歌山 七月九日(1101人)
 福井  七月十九日(1576人)
 松山  六月二十九日(251人)

因に東京の大空襲は、
 東京  三月一〇日(10万人)


 大阪大空襲で使用された焼夷弾は、千七百三十三トンM69油脂焼夷弾で、東京と同じタイプの比較的安価で大量に生産出来るタイプの兵器です。
 
また、爆撃に使用されたB29は一〇トンの爆弾を搭載できるとあるので、大阪で使用された焼夷弾の量からすると、護衛戦闘機などを加えると二百七十四機が飛来したのでしょう、そして約十三万六千戸が灰に成っています。

 神戸の大震災の被害は、死者六千四百三十三名、負傷者四万三千七百九十二名だそうで、今考えると、震災で火災の最中に頭上から焼夷弾が落ちてくるのが当時の爆撃風景と思えば良いのかとも感じます。

 京城師範時代、級友から「アメリカは爆撃前には空からビラを撒くか警告する」と聞いたことがありました。流言飛語と思ったのと、要らないことを言うと憲兵に引っ張って行かれると他の級友から注意され、このようなことは一切口にしませんでしたが、先日愛媛の七十七歳の方が投稿でこのことに付いて書かれていたので、改めて級友の言ったことは本当だと思い、今回初めてこのアメリカの爆撃警告のことを書きました。

 例えアメリカに警告を受けたとしても、市民に退去勧告などすることは戦争に負けると警告するようなもので、国家としては容認するはずもなく、これが本当の戦争の姿でしょう。
 
これをアメリカ側に立って考えますと、アメリカは広島・長崎、それに各攻撃都市に警告して爆撃したのだから、紳士的な攻撃をしたというでしょう。警告して爆撃できるということは、彼我の力の差がハッキリしているということにもなります。

 今朝の報道でもロンドンで射殺された男性はテロとは無関係だったとのこと。これではテロとは関係ないイスラム社会との軋轢が益々増大し、イスラム社会と白人社会の関係は難しくなってしまう。

いつの時代も力で物事を押さえ込むというのはできない相談で、これからの世界は憲法九条の精神を学ぶべきだと思います。



この文章は二年ほど前に書いたものです。
しかし、世界の現状はちっともかわっていません。列強国の軍事費は毎年増えている。
世界ではいろいろな政治に関わる集まりがあります。表面上はマントかお互いのメンツを立てています。
 しかし、素人目で考えると軍事費を増やすということは、本心はどこかの国を敵視しているとしか考えられません。

今朝のテレビでは富山湾のホタルイカが解禁になったが、平成に成ってから解禁時の漁獲量は毎年減り続け、
● 今年の解禁時の漁獲量はたった9匹。
● 黒部のアルペンルートは何時もなら雪の壁の中だが、今年は積雪なし。

これを見ると戦争などしている時ではないと言うことは、政治だけで飯を食っている人類は食物はお金があれば買えると思っているのだろう。

100年いや1000年先のことを考えた政治をするべきだ。国民も不自由なことも我慢すべきだと思う。極論でもうしわけありません