このコーナーに書くのは、2年前に護憲+の戦時を語るコーナーに、戦前・戦中・戦後に体験したり聞いた事を書いたものですが、再編してお送りしています。
戦時体験記(2)
戦時中の我家の生活の一部を紹介しよう。私の家族は敬虔なクリスチャンだったので、アメリカと開戦した時は、父は弾圧を受けるかもしれないと言っていたが、その心配はなかった。
官立京城師範学校の願書の中に宗教の欄があり、「キリスト教」と書いて不利だなと思ったのだが、入学できたということは、当時の国家は宗教についてあまり気にしてはいなかったのだろう。
ある時、夏休みに帰省した兄が、戦闘機乗りになりたいので甲種予科練習生の試験を受けたいと父に話していた。 父は五分程瞑目していたが、「今の戦争は長引くだろう。覚悟ができているのなら行きなさい」と言った。
後日、父と母との会話をそれとなく聞いていると、召集令状だったら仕方がないが、自分から軍隊に入るのは戸惑いが有ったようだった。しかし、ごまめ家には三人の男の子が居るのだから、国家に捧げるのは仕方がないと言っていた。これは当時の日本国民としては平均的考えだったのではないだろうか。
兄が戦闘機乗りに志願したため、私は親の命令で、兵役に行くのが少ない師範学校を受けざるを得なくなってしまい、自分がやりたい科学者になり損ねた。しかし結局、敗戦後逃避中の満州で両親が死んだため、歯科技工士という全く考えてもみなかった職業に付いてしまった。
昭和十九年三月のある日、予科連に合格した兄の出征の日がやってきた。父はこのことは誰も言わずに家族だけで送ろうと言い出した。今は父の気持を聞く術はない。
今、私が父の立場に立って考えると、「戦闘機乗りだから直接手を下さない、見えている人との命のやりとりではない」と思ってみても、戦争に人を殺めに行くのに大勢な人に旗を振って送って貰いたくなかったのかなとも思う。
追記
危機管理とは何だろう。
軍隊とは何だろう。
大量破壊兵器とは何だろう。
よく考えると、何処かの国が日本を敵視していると国家がそう判断しているのだろう。
また他国は、軍隊特に大きな軍備を装備している国家は、友好国でも全面的には安心して付き合える国家とは思わないだろう。
一方、武器のない国家とは安心して付き合いができると思う。しかし大国で此れに相当する国家は全くない。
私は日本は大国とは思わないが、経済的には恵まれている。だから日本の憲法は忠実に守って、軍隊は持ってほしくなかった。
せめて日本は武力はに縁のない国で安心してつきあえる国家だと認識してもらえる国になってほしかった。
再軍備派は、なんと甘い奴だと思うだろう。しかし甘くても良い殺したり殺される行為は絶対にしたくない。

戦時体験記(2)
戦時中の我家の生活の一部を紹介しよう。私の家族は敬虔なクリスチャンだったので、アメリカと開戦した時は、父は弾圧を受けるかもしれないと言っていたが、その心配はなかった。
官立京城師範学校の願書の中に宗教の欄があり、「キリスト教」と書いて不利だなと思ったのだが、入学できたということは、当時の国家は宗教についてあまり気にしてはいなかったのだろう。
ある時、夏休みに帰省した兄が、戦闘機乗りになりたいので甲種予科練習生の試験を受けたいと父に話していた。 父は五分程瞑目していたが、「今の戦争は長引くだろう。覚悟ができているのなら行きなさい」と言った。
後日、父と母との会話をそれとなく聞いていると、召集令状だったら仕方がないが、自分から軍隊に入るのは戸惑いが有ったようだった。しかし、ごまめ家には三人の男の子が居るのだから、国家に捧げるのは仕方がないと言っていた。これは当時の日本国民としては平均的考えだったのではないだろうか。
兄が戦闘機乗りに志願したため、私は親の命令で、兵役に行くのが少ない師範学校を受けざるを得なくなってしまい、自分がやりたい科学者になり損ねた。しかし結局、敗戦後逃避中の満州で両親が死んだため、歯科技工士という全く考えてもみなかった職業に付いてしまった。
昭和十九年三月のある日、予科連に合格した兄の出征の日がやってきた。父はこのことは誰も言わずに家族だけで送ろうと言い出した。今は父の気持を聞く術はない。
今、私が父の立場に立って考えると、「戦闘機乗りだから直接手を下さない、見えている人との命のやりとりではない」と思ってみても、戦争に人を殺めに行くのに大勢な人に旗を振って送って貰いたくなかったのかなとも思う。
追記
危機管理とは何だろう。
軍隊とは何だろう。
大量破壊兵器とは何だろう。
よく考えると、何処かの国が日本を敵視していると国家がそう判断しているのだろう。
また他国は、軍隊特に大きな軍備を装備している国家は、友好国でも全面的には安心して付き合える国家とは思わないだろう。
一方、武器のない国家とは安心して付き合いができると思う。しかし大国で此れに相当する国家は全くない。
私は日本は大国とは思わないが、経済的には恵まれている。だから日本の憲法は忠実に守って、軍隊は持ってほしくなかった。
せめて日本は武力はに縁のない国で安心してつきあえる国家だと認識してもらえる国になってほしかった。
再軍備派は、なんと甘い奴だと思うだろう。しかし甘くても良い殺したり殺される行為は絶対にしたくない。

