☆ 歯医者さんの話し

　　　　　　　　今頃公園の片隅にすみれ


近くの百貨店で新盆の盆提灯を買って帰ると、Ｔちゃんから
家の電話に留守電が入っていました。
「今日は歯医者じゃないけど、家に居ますか？又掛けます。」

え～？　この間の月曜日に、公園で雨上がりの写真を撮っている私の隣で
「次回の歯医者は月曜日の５時からだから、その前にＫちゃんの家に行くね。」
と言っていたのに、何で今日歯医者の日じゃ無いんだ？

不思議に思いましたが、それには私には分らない理由が有るのだろうと
自分を納得させて、Ｔちゃんを迎えました。

おにぎりを二人食べ、お喋りしながら信玄餅を食べ始めたら
電話のベル。

画面に「ハイシ」と書いて有ります。　
これは「歯医者」の略です。
時間は夕方の５時７分過ぎ。

「はい、Ｋです。」と出ると
「そちらにＴさん来てますか～？」
「はい、来てます。今日予約の日ですか？」
「そうで～す。５時からです。」と急いでいる風も無い
歯科衛生士さんゆったりした声。

「すぐ行きます！！」とＴちゃんの代わりに答えて
歯ブラシを出して、急いで磨かせて、追い出すように
送り出しました。
「え～っ！私は金曜日の５時が都合が良い、と言ったのに～。」
となおも文句を言ってる彼女でした。

でもあなたね～、先週の月曜日は「来週も月曜日の５時から」って
言ってたわよ。もう！
歯科医までは、ドアツードアで３分しか掛らないのでそれほど
遅れずに間に合います。
でも今度は、ちゃんと言おう。
先週あなたは「月曜日は歯医者」って言ってたわよって。

ここは、私もＴちゃんもとても気に入ってる歯医者さんなのです。
最先端の歯科治療用機器類はちっとも入ってなくて、設備投資用の
代金も取られないし、アナログな感じ。
歯科医が職人という感じなのが良いですね。
歯科衛生士のお姉さんはおっとりしているけど、仕事は
確実で丁寧だし。

酷いことに、私だってもう２回も電話で呼び出されています。
「次は１０分前に電話しますからね。」と言われてしまいました。

次はきっと呼び出される前に行きます。
ごめんなさい。