ばーばの独り言

愛する娘へ。孫と過ごす喜びと身辺の出来事

☆ 絵本 だいじょうぶ だいじょうぶ 

2006-02-20 15:55:45 | 本、映画
絵本の売り場でつい手に取ったのが、表紙の帯に
”忘れたくない大切な言葉「だいじょうぶ だいじょうぶ」”
と書いてあるこの本です。

パラパラめくって立ち読みしているうちに涙がいっぱいになりました。

おじいちゃんと孫のものがたり。

本文より
”ぼくが いまより ずっと あかちゃんに ちかく、
おじいちゃんが いまより ずっと げんきだった ころ、
ぼくと おじいちゃんは 
まいにちのように、 おさんぽを たのしんでいました。”





二人が手をつないでお散歩している絵。
ご近所の草花が生えている場所や、石や空、道路などを探検している姿。
おむかいのけんちゃんに、わけもなくぶたれたり、おすましのくみちゃんに
かおをしかめたりされても、おじいちゃんは「だいじょうぶ だいじょうぶ」。 
治らない怪我はないし、無理していま仲良くしなくても、いつか一緒に遊ぶ日が来る・・・
と慰めるのです。





”ぼくは ずいぶん おおきく なりました。
おじいちゃんは ずいぶん としを とりました。
だから こんどは ぼくのばんです。”





ベッドでリンゲルを着けて、静かに寝ているおじいちゃんの絵。

”おじいちゃんの てを にぎり なんどでも なんどでも くりかえします。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」 だいじょうぶだよ おじいちゃん。”

その場で全部立ち読みしてしまえるほどの短編なのに、手離せなくなって買ってしまいました。
私にとっては夫と私の、二人の父と過ごした思い出と別れの日々を思い起こす絵本。 
夫の父は孫をなめる様に可愛がってくれました。
私の父は留守勝ちな夫に代わり、男親のように叱ってくれました。

二人のムスメも家に来たときに、何気なく手にとって読みふけり、目がしらを熱くしていました。
「救いようがな~い。」と泣いているのが上の娘。
目をしばたいて涙を引っ込めようとしているのが下の娘。
年寄りにとっては、避けようの無い人生の終章を孫と過ごせた幸せなお話し。

(嫁というより最近は下の娘と言った方がしっくりくるのです)



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2 コメント

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だいじょうぶ・だいじょうぶ (kmk)
2006-02-20 22:48:24
素敵な心温まる絵本を紹介して下さってありがとう!何となく目がうるうるしてきます。我が家ではほぼ私が結婚した時から主人の両親と同居でした。テレビ1個洗濯機・釜・風呂・冷蔵庫もみんな一つでした。そんな中で育った二人の息子・・・今では子供のパパになり、男の子だから口には出しませんが、きっとおじいちゃん、おばあちゃんとの二人だけの思い出があるのでしょう。時々家に来るたび、必ずおじいちゃんの仏様にお線香をあげないと居間には来ません。(ちなみに彼女はそのまま居間に入ってきます)息子が中学生の頃

ジャージの上下を自分のと(無メカー)おじいちゃんのと(アジダス)二人の話し合いで取替えっこしたり

おじいちゃんは、孫に頼まれて断れなかったのでしょう。その頃私の家計簿ではアジダスは買えませんでしたから。
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三世代同居と言いますが。 (kk)
2006-02-21 03:03:10
家族の基本的な姿がそこに有りますね。

おじいちゃんおばあちゃんが居て、若夫婦が居て、孫が居る。それぞれ互いを受け入れて慎ましく暮らして行ける。今の殺伐たる世の中を見ると、そのことの素晴らしさを思い知る気持ちです。

一緒に暮らした日々が多ければ多いほど、さりげない心の交流も多く、思い出がたくさんあるのでしょうね。おじいちゃんに必ずご挨拶する息子さん。ジャージを取替えっこしたこと。どちらのお話しもほのぼのとして寡黙な男の子の優しさを感じます。
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