新海誠監督作品の映画「すずめの戸締まり」みてきました!
「行ってきます」と「おかえりなさい」の物語。
311が題材だし、音声や画面を変えているとはいえ、緊急地震速報のアラームが鳴るシーンが思ったよりも多いので緊張します。
それでも生きることに向き合った物語でした。
ポケ森のイベントアイテムが扉で、色によって扉の向こうの景色は違うのですが、ひとつそれっぽいのがあったので映画風にしてみました(笑)。
以下ネタバレあります。
以下ネタバレありの感想です。
先月行った三陸の鉄道と風景が出てきて感慨深かったです。
綺麗に整地された広場とそびえたつ堤防。
芹澤が「綺麗な場所だな」と言った時、すずめは「どこが?」と返します。
かつてはノスタルジックさもある、のどかな港町だったであろう場所。
確かに真新しく整備された土地は綺麗。
しかし、そこには人々が暮らした跡はありません。
パンフレットにもありましたが、監督の12歳の娘さんにとってはすでに教科書に載っている歴史。
戦争を知る世代が減っているように、震災もすでに歴史の一部です。
だからこそ、アニメ映画という入りやすい媒体で語る意味もあるのかもしれません。
もちろんトラウマに対する向き合い方はそれぞれ。
被災者もそうでない人も、もう乗り越えなければいけない、というものではありません。
個人的には三陸鉄道もだけど、馴染み深い踊り子号が映ったのも嬉しかったです。
新海作品のほとんどはボーイ・ミーツ・ガールと喪失と再生。
そして囚われていた過去に向き合い、一歩を踏み出す物語。
(その最たるものが「秒速5センチメートル」だと思っているので、あの映画は私の中ではバットエンドではない)
雰囲気としては「星を追う子ども」に近い気がします。
マクドナルドのハッピーセットの絵本は鑑賞前に買いましたが、鑑賞後に読むと更にグッときます。
年齢的にどうしても母親に感情移入してしまうので、どんなに心残りだったことかと…。
宮崎から宮古までのロードムービーとしても楽しめる作品。
同じような旅程を組んだら、結構な金額になりそうです。
すずめはお母さんの遺産があるらしいですが、よくそんな自由に使えるお金があったな、とか。
お母さんもおばさんも言葉になまりがあるのにすずめにはないな、とか。
クライマックスでおばさんが自転車漕いでいるけれど、すずめひとりの方が早いのでは、とか。
いろいろツッコミどころもありますが。
(自転車に関しては、ふたりの関係が新たな一歩を踏み出すシーンとして重要だとは思います)
(言葉に関しては、他の作品もメインキャラになまりがないのでそういう仕様ということで)
後は神木隆之介と花澤香菜はもはや新海誠ファミリー。
神木君はそれ以外でも声優作品がありますが、出てきた時の安心感がありますね(笑)。
私は好きです。この作品。もう一度、映画館に見に行きたいと思います。
私は好きです。この作品。もう一度、映画館に見に行きたいと思います。