日々はつれづれ

旅に出たいと思いつつ、過ぎていく日々のつぶやき。

古代ローマ料理会・その他編

2017年02月12日 | 世界を食べる

 先日参加した古代ローマ料理会、お食事の他にもミニ講演やグッズ販売もありました。

 講演は小堀馨子先生という、古代ローマ宗教研究者の方によるもの。
 (帝京科学大学准教授/株式会社グラティアマネジメント)
 テーマは「古代ローマ人の食事と宗教」で、当時の一日の過ごし方などもありました。
 お話で印象に残ったものは(うろ覚えですが)
・ローマにいる人は市民より奴隷が多い
・奴隷は人間として認められていないため害しても器物破損扱い
・豚の丸焼きのお腹を裂くと腸詰が内蔵のようにでろんと出てくる料理があったらしい
・食べかすはテーブルの下に捨てる→犬が食べる→残りを奴隷が片付ける
・なので現存する遺跡などのモザイクは真ん中だけ剥がれたりへこんだりしているそう
・ヤマネやガチョウは飼育していた。野ウサギの方が高価
・共食儀礼という、神々の像を持ち出して一緒に寝転んで食事をする儀式があった
・ギリシャ時代は女性が横になって食事するのはNGで座っていた
・ローマ時代になると女性の寝そべり食事もあったが、末期は座るのが推奨された
・古代ローマ人は宗教を認識していたわけではなく、自然とまわりにあるというものだったらしい
・聖典はなく儀礼中心
・塩は海から作るのではな岩塩が主流のため高価→だから全体的に薄味?
 などなど。食べることが儀礼につながっているのは今も昔も変わらないのだなと思いました。
 生活習慣なども聞いていると面白いです。
 また、当時の名称(卵やリンゴ・晩餐など)も出てきました。
 たまたま同じテーブルにイタリアへ留学していたという方がいて、現代イタリア語と似ているのか聞いて見ました。発音は若干変わっていますが、綴りは同じだったりするそうです。
 ラテン語が起源だそうで、料理も言葉も変化しながら現代まで続いているのがいいですね。

 ハンドメイドの革や布の小物は歩鳥堂さんのもの。
 古代ローマ兵士が持つバッグなどもありました。

 会場となったのはカフェ灯菜さん。
 ミッフィーの大きいぬいぐるみはこのお店の住人だそうです。
 LED水耕栽培器で野菜が育てられている、暖かな雰囲気のお店でした。
 この水耕栽培器が「灯菜(Akarina)」というそうです。


音食紀行
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【音食紀行】古代ローマ料理会まとめ
コメント
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