順調に

バッグの布が織り上がった。
母は「今までとちょっと違って、ええ感じやね」
「あんたにそんなに根気が、あると思わんかったわ」
褒められてしまった。
なんでも三日坊主なのは母が一番よく知っている

母の編み物も順調に進んでいる
同じ場所で、同じ姿勢で、毎日決まった時間に編み物をしている
私の織物は気が向いた時に少しずつ織る
まったくパターンが違う

「今度は順調に編めてるね」
「まっすぐの所やからね、減らし目になったらまた分からん様になるかもしれん」
自信を無くしている

バッグの布