マメ科ネムノキ属。高木、葉は2回偶数羽状複葉。 花は頭状花序的に枝先に集まり夏に咲く。淡紅色のオシベが長く美しい。香りは桃のように甘い。 果実は細長く扁平な豆果。 マメ科に属するが豆亜科に特徴的な蝶形花とは大きく異なり、花弁が目立たない。高さ5~15m。 利用:観賞用のほかに街路樹として使われることがある。害虫駆除、鎮痛、家畜の飼料にも利用される。 塩害に強い特性から、日本では古くから海岸線の防風林として利用されている。 中国医学ではネムの花を生薬として用いる。 精神安定や不眠解消効果もあり、打撲傷にも効果がある。 原産地:イラン、アフガニスタン、中国南部、朝鮮半島、日本の本州、四国、九州に自生する。 陽樹であり、荒れ地に最初に侵入する先駆種である。河川や雑木林に生え、高さは10m以上になる。 芽吹きは遅いが成長はほかの木と比較すると迅速である。 ネムノキ属は熱帯に150種程が分布するが、その中でネムノキはとびぬけて耐寒性が高く、高緯度まで分布する。 温帯では広く栽培され一部野生化している。 和名のネブは夜になると葉が閉じること、(睡眠運動)に由来します。 漢字名の「合歓木」は、中国において夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものである。 ネムノキの睡眠運動は、葉の付け根の膨らんだ部分「葉枕」の、内部圧力を変化させる仕組みにより葉を閉開する。光を当て続ける実験を行った結果、体内時計によるリズムにより睡眠することが判明した。 開花期:6月~7月。 7月9日、7月15日、7月21日、8月17日の誕生花。 花言葉:「歓喜」、「胸のときめき」、「夢想」、「安らぎ」。
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ネムノキ (6月29日・八王子放射線通り)
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