アブラナ科アラセイトウ(マッテオラ)属。 別名:アラセイトウ。 南ヨーロッパ原産。花には芳香があり、切り花としても広く栽培されている草花です。 毎年花を咲かせる多年草ですが、日本では秋に種をまいて春に花を楽しみ、その後枯れる「秋まき1年草」として扱うのが一般的です。 高さ20~80㎝。 原産地:南ヨーロッパ原産。 草姿が枝分かれしにくい「無分枝系」と、よく枝分かれする「分枝系」に分かれます。 ストックは英名で、和名はアラセイトウといいます。 学名はマッティオラ・インカナ。マツティオラは植物学者マツティオリに由来します。 インカナは「灰白色」の意味で、茎葉に細かい毛が生え灰白色に見えるところに因みます。 人とのかかわりが古く、古代ギリシャでは薬草として栽培利用されていた。日本へは江戸時代初期に渡来し、大正末期には切り花として栽培されていました。 園芸品種が豊富で、姿や用途から様々な分類の仕方がされます。 例えば、葉の姿から「有毛系」と「照葉系」。 用途別には「切り花用」、「鉢花用」、のように分けられます。ただし、基本はそれらの組み合わせで、「切り花用の分枝系」、「矮性の分枝系」などと呼びます。 開花期:3月~5月。 出回り期間11月~5月、最盛期は3月。 花もちは5~10日。 1月10日、2月8日(ピンク)、2月20日(紫)、3月7日(白)、7月16日の誕生花。 花言葉(全般):「永遠の美」、「愛情の絆」、「求愛」。
写真 ストック(12月18日・花屋)
サクラソウ科サクラソウ属。多年草、日本のサクラソウ類の代表で、日本では北海道、本州、四国、九州の高原や原野に分布し、朝鮮半島から中国東北部へかけても分布するが、野生の群落を見ることが稀になっている。また、埼玉県と大阪府の県(府)花に指定されている。 江戸時代に育種が進み、数百に及ぶ品種が作られた古典園芸植物でもある。 原産地:日本原産。 サクラソウ属は世界中に400種あり、ホザキサクラソウなど1部を除くと花の形や草姿に極端な違いはないので「サクラソウ」を総称することが多い。園芸店でサクラソウとして売られている植物としては西洋サクラソウ、オトメザクラ(プリムラ・マラコイデス)、トキワザクラ(プリムラ・オプコニカ)などがあり本種は少ない。 開花期:3月中旬~5月中旬。 高さ15~40㎝の花茎を直立させ、5~10個の花をつける。花柄は長く、葉は楕円形でしわが多く、縁に浅い切れ込みがあり葉や茎に白い軟毛が生えている。花は直径2~3㎝ほどほどで、花弁が5個に深く裂け、さらに各弁が半分近く裂ける。淡紅色で稀に白花がある。2月1日、2月5日、2月24日、5月18日の誕生花。 花言葉:「希望」、「かわいい」、「少女の愛」、「初恋」、「少年時代の希望」、「青春の歓びと悲しみ」、「勝者の寛容」、「神秘な心」、「私を信じて」、「愛情」。
写真 サクラソウ (12月20日花屋)
キンポウゲ科クリスマスローズ(ヘレボルス)属。 耐寒性常緑多年草。耐陰性もあり日陰でも育つ。 草丈10~50㎝。 有茎種と無茎種があり、 有形種は、茎が立ち上がって葉を展開し根茎は未発達で細い根が生えます。 無茎種は葉柄と花柄が根茎から別々に出ています。根茎は丈夫で太い根が生えます。 クリスマスローズは園芸品種がありません。 株分けで殖やすことが出来ません、そのため、種で殖やしています。しかし、種で殖やしても花色、花形、花の模様が安定せず同じ花が咲きません。 それが最大の特徴であり、最大の魅力です。 そのため、園芸品種を作れないのがクリスマスローズなのです。 同じ花が咲かないからこそ、好みの花を見つけて育て、新しく交配する楽しみが出来るのが魅力です。 清楚な印象のある花ですがギリシアで生物兵器として使われたという逸話があるとおり毒草です。 別名:ガーデン・ハイブリット、ヘレボルス・ヒブリドウス、レンテンローズ。 原産地:ヨーロッパ、西アジア。 ヘレボルス属にはヨーロッパを中心にいくつもの原種があります。 なかでもイタリアからドイツを原産地とするヘレボルス・ニゲルという純白の花を咲かせる原種は早咲きで、クリスマスの頃から咲くので、イギリスでは「クリスマスローズ」の名前で親しまれています。 クリスマスのフラワーアレンジメントや、教会の装花、クリスマスカードにも描かれます。 現在主流となっている原種は、トルコなどの黒海沿岸地域を原産とするヘレボルス・オリエンタリスです。この花はニゲルより遅く3月頃に咲くので、「レンテンローズ」と呼んでクリスマスローズと区別されています。 開花期:10月∼4月。 花弁のように見えるのは、じつはガクなので、散ることなく1か月以上長く楽しむことが出来ます。本物の花弁は退化してオシベの周りに小さくついています。花色は白、ピンク、黄色、緑、紫、茶、黒、複色。 12月19日の誕生花。 花言葉:「追憶」、「慰め」、「わたしを忘れないで」、「わたしの不安を取り除いて」。
写真 クリスマスローズ(12月21日・花屋)
モチノキ科モチノキ属。 常緑小高木、雌雄別株、花は虫媒花。 樹高6~8m。別名:ヒイラギモチ、セイヨウヒイラギ(西洋柊)。 冬になる赤い実が美しく、クリスマスの定番として使われている。 常緑で真冬に目立つ赤い実を付けることから、ヨーロッパではキリスト教以前ににもドルイドにより聖木とされた。 また、古代ローマではサトウルヌスの木とされ、サートゥルナーリア祭(農神祭)で知り合いへの贈り物として一緒にセイヨウヒイラギの枝を添え渡したものを、その直後の12月25日の冬至祭でキリスト教徒がまねたため、後にクリスマスにつきものの装飾となったといわれる。 キリスト教では、キリストの足元から初めて生えた植物とされる。 また、トゲトゲの葉や赤い実はキリストの流した血と苦悩を表す。 そこから別名「キリストの刺」、「聖なる木」とも呼ばれる。 さらに、花は白いミルクのように白いためキリストの生誕と結びつき、樹皮は苦いのでキリストの受難を表すとされる。また、セイヨウヒイラギは魔力がある信じられていて、キリスト教もそのことを取入れられ、同じく魔力を持つと信じられていたアイピーと共にクリスマスの飾りつけに用いられる。 悪魔や妖精がクリスマス期間に悪いことをしないようにと、民家、店、教会、墓地に飾り付けられる。 原産地:ヨーロッパ西部、南部。アフリカ西南部。 開花期:4~5月。 花は小型で花弁は白く花弁は4枚。 果実観賞期:11月~12月。果実は径6~10㎜の核果で赤く4個の種子を含む。 12月25日の誕生花。 花言葉:「将来の見通し」、「神を信じます」、「慎重」。
写真 クリスマスホーリー(12月13日、花屋)
写真
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