トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

失業

2008-04-23 | Weblog
先日、ディレクターから呼ばれて来年度の人事について聞かされた。
学校の方針で来年度から音楽はコンピューターを使うそうだ。
指導するのはクラス担任で私のポジションがなくなると言われた。

ハイテクコンピューターの導入は画期的なことだと思うし私も使ってみたい。
でもなんで音楽のわからないクラス担任がその指導をするの?
発表会は誰が仕切るの?
ダンスは体育の先生が担当になるんだって!?
結局、人員削減ってこと?

ディレクターは私にクラス担任のポジションを薦めたが、今さら国語(といっても英語だが)、算数、理科、社会を教える自信はない。

しょぼくれてランチを食べていたら同僚達から事情を聞かれ、

コンピューターに仕事とられた

と言ったら、

みんながかわるがわる校長室に談判に行ってくれた。

その後、同僚達は今年の年度末パーティーをボイコットしよう!と言い出し、
騒ぎを大きくしたくない私は、消えてしまいたくなった

みんなの気持ちはすごくうれしかったが、
校長も上からの命令との板ばさみで苦しい立場の人なのだ。

こういうときのアメリカ人の行動ってすごいストレート。
翌日は何人かの人が新しい就職先や担当者を紹介してくれ、早く履歴書を配りまくって次のステップへ進む準備をしたほうがいいと押してくれた。

ありがたい!
けど、どうも私はこのノリについていけない。
今置かれている立場やまわりの人のことなどを考えるとそう簡単に決心がつかない。

なかなか行動を起こさない私に同僚のひとりが言った。
「早く次の職場を見つけてね。新しい仕事先が見つかったら迷わず即この学校を辞めるんだよ。春の発表会は校長先生にソロでリサイタルでもしてもらうから(笑)とにかく学校のことも残された私達のことも生徒達のことも考えないで、自分のことだけを考えなさい」

義理人情とは程遠い彼ら流の思いやりにためらってしまう私は変なヤツに写っているかもしれません。

ああでも失業の身になるのはつらい