トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

タフ ラブ

2010-07-12 | Weblog
トニーが誰かに電話していて「通じない」と言ってきた。
話を聞くと、今までお世話になっていた学校のエイドさんが違う学校へ移動したとのこと。
「電話番号教えてって言ったらくれたんだ」と、うれしそうに言って私に見せてくれた。

123-4567

通じないはずだ。

トニーの障害をよ~く知っているエイドさんがどうしてこんな残酷なことするんだろう?

「この電話番号違うと思うよ」と私が言うと、
「ベン(エイドさんの名前)は嘘つきだ!」と落ち込んでいた。

普通そんな電話番号を見たら笑い話で終わるけどトニーの場合はそうはいかないのだ。

多分、トニーがしつこく彼に電話番号だとか住所だとか聞いたんだと思う。
教えたくない彼はトニーに“No”と言えず、嘘ついたんだろう。
障害児に関わっている人であるなら、電話番号や個人情報は簡単に教えられないことを説明して欲しかった。

私は他人にあれこれいろいろ聞くな!と怒りたかったのを我慢して、

“人にはそれぞれプライバシーがあって誰もがみんなトニーの質問に答えられるわけではないこと”。

“もし教えてくれなくてもそれはトニーのせいではないこと”。

を、トニーに説明した。

同情でその場をのがれるような答えより、ストレートに嫌なものは嫌だと、ダメなことはダメだと、説明して下さることがトニーには必要なの。

こういう試練を乗り越えてたくましくなって欲しいものです。