トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

Wake up call

2012-12-15 | Weblog

ここシリコンバレーは車社会。自閉っ子でも運転している人います。

ちゃんと筆記試験、実技試験が受かって晴れて運転しているのですから違法ではありません。

でもね、知り合いのA君が運転してるって聞いたときは正直ゾッとしたのです。

A君はトニーの音楽仲間を通じての友達で車が大好き、でも彼の行動言動を知る限り運転するのは危ないんじゃない?って思ってました。

 

この夏、車の鍵をつけたままドアをロックしないで駐車していたA君の車を

免許を持っていない友達のスティーブンが乗っ取って街を暴走。

人こそ轢かなくてすんだけど、止まっている車や道路の標識などにボコボコ追突したらしい。たくさんの目撃者が警察に通報してパトカーとカーチェイスになり、

取押さえられたスティーブン。彼はその際もはげしく抵抗したそうで犯罪の多い大都市だったら警官に撃たれてたんじゃないかと思います。

 

世間の人がネット上などで“クレージー”“薬物使用者に違いない”“2度と戻ってくるな“とスティーブンを激しく非難している中、

スティーブンをよく知る私の友人が彼は障害者であり徹底した療育を必要とするというコメントを残しました。

そのコメントがきっかけでスティーブンの元クラスメイト、教師など彼をよく知る人たちが”“とてもいい子”“障害と闘ってがんばっていた”“などとやさしいコメントも増えて、、、

私はなんだか”いい子なのに”とか“きっと本人は自分のしたことの重大さがわかっていない”とかっていうプロテクティブなコメントを読めば読むほど泣けてきました。

 

彼は今、24時間監視付きのケアホームみたいな所で生活しているそう。

そしてA君は両親に新しい車を買ってもらって今まで通り運転している。

私だったら車は与えない。運転もさせない。

障害があったら運転しちゃいけないの?ちゃんと免許持ってるんだよ。と言う親がいる。

そういう親に限って事件があると“だって障害があるのよ”って言うんだろう。

Shame on you!