女性用の、新品の古着を、1着100円で、売っていたが、
ぜんぜん売れなかったので、
半額セールをした。
ここは、商店街だから、
たとえ、古着でも、新品・未使用だから、
1着100円を、半額セールにしたら、
1着50円にしたら、
売れるだろうと、
簡単に、あんいに 考えていた。
ところが、
へんなところで、なやんだ。
「店内全品半額」
と、
書くか?
「店内全品50%OFF」
と
書くか?、
まよった。
どちらのほうが、インパクトが あるのか?
どちらのほうが、より御客様が、来てくれるのか?
どちらにしたら 御客様に、激震を あたえることができるのか?
どちらにしたら、売り上げが上がるのか?
どちらにしたら、通行人の、目を引くことが、できるのか?
どちらにしたら、御客様は、店内に、気軽に 入ってくれるのか?
なやんだ。
あたまが、はげるくらいなやんだ。
三日三晩なやんだ。
実際、あたまの髪の毛が、ぬけた。
なやみに、なやみ、
「店内全品半額」
と
書いた。
そして、
もう1枚に
「店内全品50%OFF」
と、
書いた。
なやまなくても、よかった。
2枚書いたら すむことだった。
スーパーの ごみ捨て場から、店員さんの、許可をもらい、
きれいなダンボールを、もらってきて、
そのダンボールの1枚に、
「店内全品半額」
と
書き、
もう1枚には、
「店内全品50%OFF」
と
書いた。
たかだか、100円の新品未使用の古着が、50円になっただけだった。
こんどは、
なぜ、悩んでいたか、なやんだ。
なぜ、こんな、簡単なことが、僕には、わからなかったのか。
1着50円にすると、
すこしずつ 売れ出した。
60歳以上と、おぼしめす 女性の方々が、
「にいちゃん、これいくらや」
と、
聞いてくれるようになった。
「はい、1着50円です」
と、
僕は、答えた。
なかには、
70歳くらいと、よそうされる、
女性に方から、
「おじいちゃん、これとこれちょうだい」
と、
言われた。
僕は、
おじいちゃんに みえるのか?
僕は、この女性の方より、
年上に見えるのか?
かなしくなったが、
「はい、2着で、100円です」
と、
おばあちゃんに、答えた。
半額セールをした、その日から、
売り上げが、
1日 2,000円~3,000円くらいになった。
しかし、これでは、1ヶ月 30日営業しても、10万円にもならないので、
家賃も払えない。
2週間くらい、半額セールをしたが、
あきらめた。
はやく、
もくてき(目的)の、焼鳥屋をしなければ、
毎月の家賃も、毎月払う商店会費も、借金の利息も、
払えない。
最後は、
女性用の古着を、1着0円にした。
とぶようにうれた。
店の前の地面に、大きなダンボールを、
5~6個置き、そのダンボールの中に、
服を、どさっと いれて、
僕は、奥に、ひっこんだ、
店員のぼくがいてると、服を ゆっくりみれないだろうと、
思い、
僕は、奥へひっこんだ。
古着は、あっという間に、なくなった。
過去に、ないくらい、0円で売れた。
大きなダンボールを、2人がかりで、
そのままもっていかれた、
御客様もいてた。
0円だから、OKだった。
ご近所さんへ、服の配達もした。
「にいちゃん、すこし買いすぎたから、あずかっといて~」
と、
かっぷくのいい女性の御客様から、いわれた。
その女性は、
「うち、そこやねん、
そやから、またくるで、おいといて~」
と
言うので、
僕は、
「ひまやから、一緒に、はこびますわ~」
と
答えた。
はじめは、遠慮していたのか、断っていたが、
結局
はこんだ。
「家 そこやから~~」
と
言うので、
近いのかな、と思っていたら、
結構 遠かった。
はこびおえ、
店に帰ると、
ダンボールが、からになっていたので、
追加した。
昼ぐらいから、はじめたが、
夕方には、ほぼ、在庫0になっていた。