とうてんは
ほんの
少し前(すこしまえ)
やきとり食べ放題(たべほうだい)を
していた
七厘(しちりん)(=七輪)の
炭焼(すみや)き
で
やきとり食べ放題を
していた
なにせ
自分で焼く(じぶんでやく)
焼き鳥食べ放題だ(やきとりたべほうだいだ)
自分で焼く
焼き鳥
焼き鳥は
串(くし)に ささっていません
その
鶏肉(とりにく)を
お客様が
御自分(ごじぶん)で
七厘(しちりん)(=七輪)の
炭火で
焼く
と
言う
食べ放題だ
金額は(きんがくは)
御一人様(おひとりさま) 1時間 800円
だ
ラストオーダーは
10分前で 終了(しゅうりょう)
と
言う
システムだ。
七厘(しちりん)の
炭火焼で
肉を やくときは
けっこう 時間がかかる
だが
七厘の
炭火で 肉をやく(焼)と
聞いた感じでは
とても いい感じだ
だって
炭火で焼くと
おいしく思う
し
聞いた感じもいい
だって
炭火(すみび)ですよ
炭火(すみび)
その上(うえ)
七厘(しちりん)
を
つかうので
むかし(昔)っぽくて
いいかんじ(良い感じ)じゃないですか
なんとのう
おいしそうに かんじるしね
だが
七厘(しちりん)の
炭火で
肉を焼くと
時間がかかる
1時間では
そんなに
やけない
まして
七厘(しちりん)は
いっぱんてきには
ちいさいので
1度(いちど)に 焼く量(やくりょう)は
たかだが しれている
まわるい 七厘で やくのだから
1度に焼く量は 少量(しょうりょう)だ
しかし
当店は
当然の ことながら
ちゃんと
ぼうぼうに すみ(炭)を いからして
最初(さいしょ)の ご注文(ちゅうもん)が
お客様の テーブルに のったとき
ストップウオッチが スタートする
60分の 食べ放題 スタートだ
ラストオーダーは 10分前の
50分後だ
この
内容(ないよう)で
やきとり食べ放題
おひとりさま 1時間 800円で
はじめた
さいしょの
2~3週間は
だぁれも この
やきとり食べ放題
おひとりさま 1時間 800円の
注文が なかった
食べ放題を はじめて
3週間ぐらい たったときだった
4人組の お客様が
やってきて
食べ放題を
注文してきた
「おっちゃ~~~ん
食べ放題いける~~~」???
と
4人組の 男が 入ってきた
4人とも おとこだった
僕は
「いけますよ~~~」
と
答えた
4人の 男性は客は
テーブルに
ついた
としのころなら
4人とも 25~30歳ぐらいに みえた
ぼくは
いそいで
炭をおこし
七厘(しちりん)を よういした
ぼくは
こころのなかで
「しめしめ ひっかかって きよってたわい
まんまと わなに かかりおって
とんでひにいる なつのむし
じゃわい
いひひひひひひひひひひひひ」
と
炭火を いからしながら
ほくそえんでいた
七輪で 焼くので
1度に 焼く量は しれているし
炭火で 焼くので
ガス火(び)より
時間は かかる
「この 食べ放題は
ぼうす まるもうけやな~~~」
と
にたにた していた
ぼき(僕)は
七輪の 炭をおこし
お客様の テーブルに
もっていった
すると
4人組の男性客は
「おっちゃ~~~ん
おれら 4人やから
もう 1ッコ 七厘してーや
いかん」???
と
聞いてきたので
ぼくは
「へっ」
と
聞きなおした
声が 上(うわ)ずっていた
すると
4人組の男性客の
ひとりが
もう1度
「しちりん もう1個
あかん」???
と
聞いてきたので
ぼくは
しぶしぶ OKをした
ただ
炭を おこすのに
時間が かかると いうと
4人組の男性客は
「そんなの わかっているよ
まつまつ ごめんな おっちゃん」
と
言ってきたので
2台目の 七輪の 炭を おこした
しばらくして
七輪は
4人組の男性客の
テーブルに 2台ならんだ
ぼくは
七輪を 2台ならべても
1度(いちど)に 焼く量(やくりょう)は
たかだか しれている
「まだまだ
あおいな~~~
にいちゃんたちは・・・・」
と
おもって
にやけていた
4人組の男性客は
すいていねんれい
25~30歳くらいだ
ぼき(僕)は
50歳
まだまだ
わかいもんには まけへんで~~~
知恵(ちえ)も
おれの ほうが 1段 上手(うわて)やな~~~
と
心で 思っていた
そして
「ご注文は おきまりですか~~~???」
と
4人組の男性客に
ぼき(僕)は
聞いた
そうしたら
「もう おれら はら ぺこぺこやねん
ちゅうもんしていい」????
と
4人組の男性客が
言ってきたので
ぼき(僕)は
「どうぞ どうぞ」
と
よゆうをかまし
にやけながら
言った
「しめしめ
800円×4人で
今日(きょう)は
3200円の もうけやな
まんまと わなに かかりおって
七厘2台は すこし けいさんちがいだったが
まあ ええわ」
と
ぼき(僕)は
心で
思い
4人組の男性客の
注文を 聞いた
4人組の男性客は
「とりもも 20人前
と
とりの むねにく 10人前
と
ハート 5人前
と
なんこつ 10人前
とりあえず
以上で」
と
言ってきた
「あと
みず 4つ」
も
と
追加で
水が 4つでた
ぼきは
がくぜんとなった
あぜんを
とおりすぎ
がくぜんと なった
しんじられなかった
「注文を くりかえしますね~~~」
と
いったときの
ぼき(僕)の声は
ふるえていた
なきそうになった
「おっちゃん
はよしてな~~~~
炭を おこすので だいぶ まったから
いそいでな~~~
おれら はらへってんねん」
と
けつを まくってきた
こっちは
こころ(心)のせいり(整理)が ついていない
いきなりの注文だった
脳(のう)が こんらんしていた
注文された
とりもも 20人前
と
とりの むねにく 10人前
と
ハート 5人前
と
なんこつ 10人前
を
用意した
4人組の男性客の
テーブルに
この全(すべ)ての
オーダーを
のせるのに
やく 10分ぼど かかった
4人組の男性客は
ぼくが
とりももにく
を
テーブルに おくと
すぐ
七厘の上に
もっていって
鶏もも肉(とりももにく)を
のせて
焼きだした
4人組の男性客は
フライングをした
が
そんなことは
どうでもいいようにみえた
とにかく
はらが へっていた みたいだった
注文した オーダーが ぜんぶ そろったので
いまから
60分の 食べ放題を スタートします
と
ぼき(僕)が 泣きそうな 声で
い(言)うと
もう
4人組の男性客たちは
そんな
ぼきの声も きかずに
食べていた
完全な フライングだった
メニューは
すべて
4人組の男性客の
テーブルには
のらず
となりの テーブルも
つかった
20分後
追加オーダーが
でた
鶏のもも肉 10人前
と
なんこつ 10人前
と
すなずり 10人前
と
鶏のかわ 10人前
の
おかわり
が
でた
さらに
追加オーダーが
でました
が
かいたら きりがないので
かきません
とうてんは、
いっきに
はさんすんぜんに おいこまれた
いや
2度目の
追加オーダーで
破産した
大赤字になった
おかいけいは
しめて
男性4人の
食べ放題 3200円のみだった
あかじも
いいとこだった
まっかっかっ
だった
ぼき(僕)の
かんがえが
あまりにも
あさかった
こどもじみていた
注文の量が
想定外(そうていがい)を
はるかにこえていた
かんぜんに
けいさん(計算)ちがいを
していた
へたなかんがえ やすみに にたり
だった
ひとりよがりの 考えだった
のう(脳)ある はげは つめをかむ
だった
いらぬたぬきの
かわざんよう
だった
いや
ちがった
とらぬたぬきの
かわざんよう
だった
もうけたろ
と
よくのかわが つっぱっていた
欲と二人連れ
(よくとふたりづれ)
だった
客のほうが
2枚も
3枚も
うわて(上手)だった
たべる あほうに
みる あほう
おなじ
あほなら
たべなきゃそんそん
だった
それから
食べ放題は
もう
やめた
あたまの 毛が
また
いちだんと
うすくなった
かみのけ(髪の毛)だけは
かえしてほしかった