GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「お奨め映画、2本立て」

2010年09月12日 | Weblog
驚愕の映画2本をご紹介します。

 名作「シュリ」のキム・ユジン主演の良質サスペンス映画。シングルマザーの敏腕弁護士ジョンは運動会の最中、幼い娘を何者かに誘拐される。最初、警察の力を借りるが、無惨な結果に終わってしまう。ジョンは警察の目を逃れて、犯人と直接取引を行うが、犯人からの要求は翌週開かれる死刑判決確実の裁判で被告の無罪を勝ち取れというものだった。愛する娘を救うため裁判の弁護を引き受けるが、判決が覆る可能性は極めて低いものだった。

 グッドラック感動のお奨め映画でも紹介した「チェイサー」(2009)でも、韓国映画の底力を見たが、先日、朝日新聞朝刊に韓国の米国留学数が報告されていました。異常とも思える数の多さに驚く。英語力が就職に大きな力となるそうです。先日、TVでインドの企業が、英語で会議をしている場面を見ました。日本のユニクロの会議も英語になったとか。語学力が本当に必要な時代に入ったような気がします。ゴルフの世界進出も男子女子ともに韓国勢の多さに驚かされます。映画の質の高さもこの数字が後押ししているに違いありません。

2008-2009
韓国の米国留学生数  75,065人  人口 4,800万人
日本            29,264人  人口 1.3億人
インド           103,260人   人口 11.9億人
中国            98,235人  人口 13.4億人

 さて、2本目は、全世界で話題騒然となったスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』3部作の第一作目を映画化した北欧発のミステリー巨編「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」。社会派ジャーナリストの主人公カミエルは、大物実業家の不正を告発した記事で逆に名誉毀損の有罪判決を受け窮地に陥っていた。そんな時、孤島に暮らす大企業の経営者から姪ハリエットの失踪の謎を解き明かして欲しいと依頼される。カミエルは家族から離れ単身孤島へと向かう。小柄な天才ハッカーのヒロインリズベットとの出会いや、一族を巡る血塗られた謎に迫っていくさまは、まるでエラリー・クインの古典的小説を彷彿させる展開を見せます。カットの多い見せ場ばかりの派手なハリウッド映画では絶対に見られない緻密な脚本も良くできていると思います。

 この「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」はハリウッドでリメイクが決まっています。監督はデビッド・フィッシャー、主演のカミエル役に007のダニエル・クレイグ、ヒロインのリズベット役には新人が決まったもよう。北欧スェーデンの冷たい湿った空気がうまく表現できるか、楽しみにしたいです。


 このお奨めの2本、かなりハードなシーンが多いだけに、気の弱い方には心臓に悪いかもしれません。しかし、そんなシーンだけは目をつぶって是非見て欲しいと思います。