宮里藍がついにやりました! 米国ゴルフツアー参戦4年目の宮里は日本選手として最年少の米国ツアー優勝を成し遂げました。エビアン・マスターズ最終日(26日、フランス、エビアン・マスターズGC、6373ヤード、パー72)、首位に1打差の4位でスタートした宮里藍(24)は、5バーディー、2ボギーの69とスコアを伸ばし、通算14アンダーで並んだソフィー・グスタフソン(35・スウェーデン)とのプレーオフも1ホール目(18番)でバーディーを奪い振り切った。
7/12、全米女子オープン最終日の宮里プレーに素晴らしいものを感じました。折り返し直後の10番で、ピン上3メートルを沈めてバーディ。そして11番のボギーを挟み、迎えた12番パー5。ピン左10メートルのバーディパットを捻じ込み、「あれは大きかった。(入れた中で)4日間で1番長いパットだった」「あれで後半の流れが決まったと思う。気持ちは良し!と思えた」。16番パー4でも2打目を1メートルにつけるスーパーショットを見せてバーディ。この日「69」でラウンドし、通算4オーバーの6位タイに浮上してフィニッシュした。たとえ大切なところでボギーが出ようが決して動じない強い心。長いスランプを真摯に受け止めてきたからこそ、成長した自分を信じられたのでしょう。
「勝つ準備はできています。はやる気持ちを抑えて、
焦らずに1打1打を積み重ねていきたいと思っています」
「これまでいい経験を重ねてきました。
その経験をもとに、今週は100%集中できています」
「いまは、すごく冷静に自分をコントロールできています。
自分に期待しすぎることなく、自分の世界に入っています」
そんなこともあって、エビアン・マスターズGCの初日から好調な宮里を、連れ添いがずっとネットで追いかけていました。一昨日は1打差の4位でした。もしかしたら…。そんな予感がしていました。昨日は立ち上がりの2番でバーディを奪い、逆転優勝へ向け上々のスタートを切った。その後6番でボギーを叩くも、前半上がりを連続バーディで締め(この辺り強くなった)、グスタフソンと並んで首位で前半を終える。(この数字を見ながら二人でゾクゾク)
ネットでは数字の表示しかなく、17番を終わって3人が並んでいた。バーディーを決めて単独トップとなった。(後でTVで見たが、3mの距離にあるバーディーパットでした。よくぞ、入れたぞと思います。この時点で私たちの興奮は急上昇)
しかし、18番でグスタフソンもバーディーを決め、二人のプレーオフに突入した。二人のプレーオフというのはまさにガチンコ勝負。ネットではすぐに藍の優勝を表示した。(えっ?もう決まったの?サドンデス?)はっきり分からないまま、深夜のすぽるとを待ちました。
すぽるとでは冒頭から藍の優勝が伝えられました。(やっぱり勝ったんだ…。ここで初めて涙)
通算14アンダーで並んだS・グスタフソンとのプレーオフはサドンデスでしたが、
1ホール目(18番)で決着をつけました。
ロングホール、2オンを狙ってグリーン右バンカーへ。
(逃げていないっ! 勝ちにいっているっ!)
バンカーからの第3打を見事ピン1メートルに寄せた。
先ほどは3m、最後ご褒美の1mでした。
それを藍は万感の想いでねじ込んだ。
その瞬間、藍は天を仰ぐのではなく、
あふれ出るものをこらえるようにうつむいて目頭を押さえました。
「うれしいです。もう最高。最後は手が震えてしまいました」
「入った瞬間、凄く色んな思いが込み上げてきて、涙が出ました」
本当に価値のある優勝です。ゴルフトーナメントで一番楽な勝ち方は、ぶっちぎりの優勝ですが、今回の優勝は前半で、一時トップに立ちながらボギーや相手のバーディーで並び、3名でのプレイオフまで可能性がありました。最後のバーディーでトップ立ちましたが、グスタフソンのバーディーで追いつかれてのプレーオフでした。先週トム・ワトソンは追いつかれてのプレオフで負けました。当然追いついた方に分があります。「追いついた!」という強い気持ちでゲームを続けられるからです。先週のトムは18番、72ホールが終わった時点で、精神力も肉体も力尽きていました。本当に残念でした。でも素晴らしい活躍でした……。
しかし、この日の藍はトムとは違っていました。強い気持ちを継続し、「グスタフソンがきっと来る」と信じてパッティンググリーンで気持ちを整えていたはずです。待っている時間を長く感じたに違いありません。そして様々な想いが脳裏をかすめたはずです。それらのすべての邪念を追いやる集中と強い気持ちを切らさなかったのです。
苦難を乗り越えてきた自分の成長を自覚できたときの喜びは至高のものがあります。そして周囲の人への感謝の気持ちが自然に彷彿してくるものです。藍の涙にも、インタビューに答える言葉の端々にもそれが表れていました。最後に藍はTVのインタビューにこう答えました。
「ようやくスタートラインに着きました!」
「やりました!諦めないでやってきてよかったです」
「この4年間は無駄ではなかった。日本では勢いとか若さがあったけど、こっちに来てからはゴルフ以外でアジャストしないといけないことに時間が掛かって、それでも優勝出来ればと思ってやってきた。この4年間には意味がありました」
悲願の優勝でしたが、これが最終目標ではありません。
米国で戦うための自信と成長をものにした試合だったのです。
これからが本当に戦いです。
頑張れ!藍。 今田君と共に、早く2勝目を!
そして日本の少年少女達に、大いなる夢や希望、強い心を示して欲しいと願っています。
7/12、全米女子オープン最終日の宮里プレーに素晴らしいものを感じました。折り返し直後の10番で、ピン上3メートルを沈めてバーディ。そして11番のボギーを挟み、迎えた12番パー5。ピン左10メートルのバーディパットを捻じ込み、「あれは大きかった。(入れた中で)4日間で1番長いパットだった」「あれで後半の流れが決まったと思う。気持ちは良し!と思えた」。16番パー4でも2打目を1メートルにつけるスーパーショットを見せてバーディ。この日「69」でラウンドし、通算4オーバーの6位タイに浮上してフィニッシュした。たとえ大切なところでボギーが出ようが決して動じない強い心。長いスランプを真摯に受け止めてきたからこそ、成長した自分を信じられたのでしょう。
「勝つ準備はできています。はやる気持ちを抑えて、
焦らずに1打1打を積み重ねていきたいと思っています」
「これまでいい経験を重ねてきました。
その経験をもとに、今週は100%集中できています」
「いまは、すごく冷静に自分をコントロールできています。
自分に期待しすぎることなく、自分の世界に入っています」
そんなこともあって、エビアン・マスターズGCの初日から好調な宮里を、連れ添いがずっとネットで追いかけていました。一昨日は1打差の4位でした。もしかしたら…。そんな予感がしていました。昨日は立ち上がりの2番でバーディを奪い、逆転優勝へ向け上々のスタートを切った。その後6番でボギーを叩くも、前半上がりを連続バーディで締め(この辺り強くなった)、グスタフソンと並んで首位で前半を終える。(この数字を見ながら二人でゾクゾク)
ネットでは数字の表示しかなく、17番を終わって3人が並んでいた。バーディーを決めて単独トップとなった。(後でTVで見たが、3mの距離にあるバーディーパットでした。よくぞ、入れたぞと思います。この時点で私たちの興奮は急上昇)
しかし、18番でグスタフソンもバーディーを決め、二人のプレーオフに突入した。二人のプレーオフというのはまさにガチンコ勝負。ネットではすぐに藍の優勝を表示した。(えっ?もう決まったの?サドンデス?)はっきり分からないまま、深夜のすぽるとを待ちました。
すぽるとでは冒頭から藍の優勝が伝えられました。(やっぱり勝ったんだ…。ここで初めて涙)
通算14アンダーで並んだS・グスタフソンとのプレーオフはサドンデスでしたが、
1ホール目(18番)で決着をつけました。
ロングホール、2オンを狙ってグリーン右バンカーへ。
(逃げていないっ! 勝ちにいっているっ!)
バンカーからの第3打を見事ピン1メートルに寄せた。
先ほどは3m、最後ご褒美の1mでした。
それを藍は万感の想いでねじ込んだ。
その瞬間、藍は天を仰ぐのではなく、
あふれ出るものをこらえるようにうつむいて目頭を押さえました。
「うれしいです。もう最高。最後は手が震えてしまいました」
「入った瞬間、凄く色んな思いが込み上げてきて、涙が出ました」
本当に価値のある優勝です。ゴルフトーナメントで一番楽な勝ち方は、ぶっちぎりの優勝ですが、今回の優勝は前半で、一時トップに立ちながらボギーや相手のバーディーで並び、3名でのプレイオフまで可能性がありました。最後のバーディーでトップ立ちましたが、グスタフソンのバーディーで追いつかれてのプレーオフでした。先週トム・ワトソンは追いつかれてのプレオフで負けました。当然追いついた方に分があります。「追いついた!」という強い気持ちでゲームを続けられるからです。先週のトムは18番、72ホールが終わった時点で、精神力も肉体も力尽きていました。本当に残念でした。でも素晴らしい活躍でした……。
しかし、この日の藍はトムとは違っていました。強い気持ちを継続し、「グスタフソンがきっと来る」と信じてパッティンググリーンで気持ちを整えていたはずです。待っている時間を長く感じたに違いありません。そして様々な想いが脳裏をかすめたはずです。それらのすべての邪念を追いやる集中と強い気持ちを切らさなかったのです。
苦難を乗り越えてきた自分の成長を自覚できたときの喜びは至高のものがあります。そして周囲の人への感謝の気持ちが自然に彷彿してくるものです。藍の涙にも、インタビューに答える言葉の端々にもそれが表れていました。最後に藍はTVのインタビューにこう答えました。
「ようやくスタートラインに着きました!」
「やりました!諦めないでやってきてよかったです」
「この4年間は無駄ではなかった。日本では勢いとか若さがあったけど、こっちに来てからはゴルフ以外でアジャストしないといけないことに時間が掛かって、それでも優勝出来ればと思ってやってきた。この4年間には意味がありました」
悲願の優勝でしたが、これが最終目標ではありません。
米国で戦うための自信と成長をものにした試合だったのです。
これからが本当に戦いです。
頑張れ!藍。 今田君と共に、早く2勝目を!
そして日本の少年少女達に、大いなる夢や希望、強い心を示して欲しいと願っています。