GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「長崎の奇跡」

2012年02月19日 | Weblog
           

35年もの時を経て 大学時代の親友と2度目の再会を果たす

しかし この再会は昨年の10月も感じたように35年の時の流れを感じさせなかった

お互いに連れ添いを見つけ お互いのファミリーを育ててきた長い旅

35年という長い別々の長い人生を旅してきたはず

なのに卒業後もすぐそばで二人が歩んできたかのような錯覚に陥るのは何故か

草の輝くような季節を 夢中で過ごしてきた時間がそうさせるのか


60歳を前にして お互いに残された時間は決して多くはない

大病を患っている彼は私以上にもっと切実に違いない

人生は砂時計を逆さにするようにはいかない

しかし 逆さにしたようなに新たな時間が加えられ 奇跡が生じている

あと3ヶ月という医者の言葉が真実なら

今まさに奇跡の季節を生きているのではあるまいか

私はこの奇跡を心から喜びたい


 

  心通じ合う連れ添いを得た私たち

  あなたの哀しみは決してあたなだけのものではなく

  あなたの連れ添いが

  大学時代の親友とその連れ添いが共有している

  これこそ数少ない奇跡ではないか

  この大切な奇跡を素直に心から喜びたい



残された季節はお互いにとって最後の季節となるだろう

結局 少し長いか 短いかの違いでしかないのだ


私たちが共感していることは 

今このとき 若い頃のように孤独ではないという事実だ

このことはお互いに事実だとしっかりと認識できるはず

このことも貴重な奇跡だ


これらすべての奇跡を大切にしたい

長崎に来てこの奇跡を強く感じた

あなたもこの<長崎の奇跡>を共有して欲しいと心から願っている


           

そして これらの奇跡は決して天が造り賜うものではない

我らがコツコツと作り上げてきた甘い果実ではないだろうか

残された季節の中でその果実を精一杯味わおうではないか