ニューヨークシャドーボックス Atelier Papermoon

教室の様子や自分の作品制作についてお伝えします

女の3世代(MOTHER&CHILD)の作品について

2019-06-23 18:28:28 | シャドーボックス

神奈川県民ホールギャラリーでの国際平和美術展では

たくさんの方に「MOTHER&CHILD」をご覧いただきありがとうございました。


この作品は5年前に制作したものですが、予期せぬことの連続で、

色々な意味で思い入れのある作品です。 

 

まずは、制作上、クリムト独特の描写を立体化するのに苦労したことです。

母親の身体のパーツの大きさが不自然なこと、

首の曲げ方がありえない角度であることなど、どう再現するか悩み、

完成まで予想以上に時間がかかりました。


完成後の試練は、作品の表面にシリコンのシミが浮き出してきたことです。

これはあわてました。

貼り直すため再度プリントを購入しようにも、購入元にすでに在庫がなく、

インターネットで探しまくった結果、ニューヨークのギャラリーに

同じ品番のプリントがあることを発見。

同じ品番でも色味や紙の質感が違ったりするのは常なので、

一か八かの注文でしたが、なんと全く同じものが届き、まさに奇跡でした。

 

さらなる試練は、某作品展に出展後、額が壊れて戻ってきたことです。

気に入った額装だったので、本当にがっかりしました。

明らかに、角から落とされ、横からぶつけられ。

   

作品も乱れ髪に。

結局、額も再度作り直しました。 

その後は二人は穏やかに余生(?)を過ごしていましたが

この度また見て頂く機会を得られ嬉しく思っています。

ウイーンには無事に届くよう願うばかりです。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする