楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

大学教授もさらしものー外部評価。

2006-03-17 17:01:36 | 時評
最近、大学では外部評価というものが盛んである。第3者には外からよく見えるらしく、なかなか鋭い指摘をされる。大学教授は象牙の塔に住んでいて、誰からも批判されず、安住する時代は遠い昔。peer reviewといって同じ専門家による評価を受ける。しかも、共同研究者や同じ大学で働いていた人は、仲間であり、利益相反と見なされ、排除される。大変ではあるが、なかなか良い仕組みである。教授達はあたかも面接試験の時のように、緊張して望む。その姿は、学会で発表するときより、はるかに緊張しており、なかなかおもしろい。学会発表では批判に対し、居直ったり、ごまかしたりして、時間をやり過ごし、発表後、皆の見ていない会場の隅で、「いや、鋭いね、そこは実はまだわからないのだよ」などと言い訳をしたりする。しかし、外部評価では変な居直りは、逆効果。「この教授ないし教室はものごとが分かっていない。大幅な改善が必要である。」などと評価される。すると、それは強烈な圧力となり、研究なり、教育なりの改善につながる、と期待されている。数年後にまた、繰り返されるので、評価が気に入らなくても、それに対してきちんと対応することが求められるのである。しかし、その評価をする人が、間違った指摘をすると、強烈な反発が生まれ、評価をした人こそふさわしくはなかった、ということになる。アメリカマイナーリーグの審判と同じですね。こんな仕組みが、日本でははじまったばかりであるが、20年くらい続け、うまく機能すると、大学はよくなるね、きっと。
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開設のあいさつ

2006-03-17 01:03:25 | 生活
 さてさて、最近学生諸君がブログだなんだと、騒がしい。これも時代の流れである。ずいぶん楽しいものがブレークしているものである。というわけで、私も早速作ることにした。大学教授は教育を職業としているが、教育とは何か、という教育は受けていない。研究も職業としているが、研究とは何か、に関して最近、少々歪んでいるやに思える。
 私のモットーは、教育とは、する側もされる側もとにかく楽しいこと。研究は苦しんでするものではなく、楽しくて楽しくて、たまらいことが一番大事。しかし、苦しい時もある。それが長く続く時もある。人間なのだから。そんな徒然を、綴っていくことにしよう。
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