さまざまな家庭環境から来たと思われる「精神疾患」、もちろん「遺伝的」とも言われているものもありますが、今回は「家庭内暴力」、「DV(ドメスティック・バイオレンス)」でありますが、ニュースになる「日常的な暴力の末に殺人に及んで・・・」のようなことが報道されます。
今から例に挙げるのは「父親から『配偶者』または『こども』に対する日常的な暴力」ですが、一見他人から見れば「逃げれば良かったのに」とか「なぜ、警察に通報、相談しなかったのか?」と疑問に思う方も多いはず。
私が考えるに大きく分けてパターンは二つ。
一、「暴力的支配」
二、「暴力と陶酔」
今回は「暴力と陶酔」なのですが、パターンとして普段は優しい夫(母)、父親(母親)が配偶者やこどもに暴力を振るい、その後普段の優しさが戻り、暴力を謝罪し、優しく接する。暴力対象者は「あぁ、元に戻った。これからも優しさが続くだろう」と不確定な確信を持つ。また暴力を振るわれるが、「きっと元に戻って優しくしてくれる」。このループに暴力対象者も陶酔状態になっていき、非情な暴力を「許容」してしまう。暴力を振るう方は、自分の行為に陶酔しエスカレートしていく、もちろん振るわれている方も陶酔していくから外部に接触することもない。
こんなパターンで死に至ることも、途中で脱したは良いが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になって、自傷行為、OD、摂食障害、自己否定など繰り返してしまう。PTSDの他にも発達に影響を及ぼしたり、統合失調症、うつ、AD/HDなどなど…。疾病は単体で現れることはマレで、ほとんどが複合的に現出します。私の経験では投薬しか出来ないDr.は無力に近い。カウンセリングや自意識を高める様な方法が症状を軽減または寛解に近づけられる方法と私は考えています。もちろん、心理療法に深い理解があり、多用しているDr.もいます。それから、当事者(患者さん)に言いたいのは「Dr.やカウンセラーは一人ではない」ということ。「自分に合わない」と思えば変えれば良いだけの話しです。
「自分を信じること、常に自分を振り返ること」
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