半田沼の少し下に 銀山の坑道跡があった
福島県伊達郡にかつて栄えた半田銀山は
、「石見銀山」」(島根県)、「生野銀山」(兵庫県)とならんで日本三大銀山に数えられる
、国内屈指の銀山であった。大同年間に採掘が始まったと伝えられるが、本格的に操業を始めたのは慶長3年(1598)という。
銀山といっても銀ばかり掘っていたわけではなく、
金(Au)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)なども生産していた。
閉山が比較的早い時期であった(1950年;昭和25年)ため、
大規模な鉱山の割に知名度が低いのは残念なことである。
なお、ハンダ付けの「はんだ」(錫と鉛の合金)が、
この半田銀山に由来するという説もあるが、定かではない。