東北・北海道ではこの「川上犬」1頭だけだろう。たまたま知人が飼うことになった。猛烈に興味がわいた。
大正期に内務省の調査で70頭もの純血種がいたといわれている。その後川上犬は受難の時代を迎えた。小海線開通で森林伐採が進み、伐採した木を運ぶトロッコを引く大型で力の強い洋犬も次々と村に入った。
この結果、川上犬の雑種化も進み、純粋な川上犬は急激に数を減らしていく。そこに追い討ちをかけたのが開戦であった。
折からの食料難による軍の「撲殺令」によって数多くの犬が処分され、絶滅寸前にまで追い込まれた。
終戦後、村内に残った川上犬はわずか3頭だった。
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