花と山歩き

 身近な草花や山と自然の移ろい、見たまま感じたままの今をつづる。

歴史の秘話を白石和紙が伝える

2009-12-23 15:57:53 | 宮城の歴史遺産

400年の伝統を今に伝える
白石和紙のただ一人の伝承者
遠藤まし子さん
とても気さくに話をしてくれる。

 第2次世界大戦中の1943年(昭和18年)
宮内省に重要記録用紙用として納入した紙が、
2年後に日本が降伏したとき、
戦艦ミズーリ (戦艦)での降伏文書に使われた
 重光外相とマッカサー元帥の会話で
「この紙は1000年持つそうですが、
この調印もそのぐらい持つといいですね」
とダグラス・マッカサーが言った。



 衰退期の1931年(昭和6年)に、
当時18才の遠藤忠雄が地元の伝統の復興を
志して紙工房をはじめた。
遠藤は過去の技術の研究や自らの創意によって
高品質の紙を作り出し、やがて白石和紙を
文字通り一人で漉き出すようになった。


1975年からは、東大寺に修二会用の衣にする
紙を納めるようになった。
二月堂の「お水取り」の時に着る紙子で
練行衆が14日の行の間着用するもので、
白石和紙の耐久性が評価されたのである。


遠藤さんの母屋は築300年に
なろうとする古民家で大黒柱が
黒光りする堂々としたものだ。


 縁あって白石和紙を使って
白石女子高の創立九十九年の
記念品を作らせてもらった。





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