金魚日和

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世界のネイチャーフォトグラフィー2011

2010年12月28日 | 本・作家

ドヤ顔。

先日、いつものように書店内をフラフラしていると、
世界のネイチャーフォトグラフィー2011』と題された写真誌が目にとまった。

写真を撮ることが筆頭の趣味になった今でさえ、正直、“写真”そのものへの関心は薄い。
長く絵画を志し今でもデザイン業界の末端にいる所為か“写真を撮る”という意識よりも、
カメラを使ってデッサンをし、データを弄ることでタブロー(は大袈裟過だが)にする、という感覚が強いのだ。
(なので、正確にはデジタルカメラが好きなのであって、フイルムカメラを持ち歩こうなどとは思わない。)
仕事で使う“第三者が撮った写真”をチョイスする時は別にして、
自分が撮る/撮ったものには“写真的な良さ”を求めているわけではないのだな、うん。

そんな理由もあり、人様がお撮りになった『写真』を積極的に見ることはあまりないのだが、
この写真誌は手に取って数ページめくった後すぐレジに並んだ。 この手の本としてはリーズナブルだし。
で、自宅でゆっくりと鑑賞したのだが、凄いなぁ『写真』って(笑)


絵画と写真の違いに、あ、これはあくまで持論ですが、に、“輪郭線の捉え方”があるように思われます。
絵画の下地が無い人に絵を描かせると、最初に輪郭線を描き、その線の中と外とを塗り分けるように描き進めます。
様々な表現方法を通過した後に“輪郭線で塗り分ける”という技巧に落ち着くのは構わないと思うのですが、
学生レベルではこの『輪郭線』に対する意識を捨て去ることを徹底して教え込まれます:
「物には境界線があるだけだ/輪郭線のような“どこにも存在しない線”を描くな」、と。

視点から消えた面の端が境界線として存在するような描き方を模索することからスタートするんですね、現代の絵画の基礎は。
よって、自分なぞは『境界線≒輪郭線』は非常にファジーなものとしてしか認識していないんです。


と、すっかり文体が変わってしまったわけだが、上記したような理由により、
“写真におけるピントの正確性=境界線の確保”ってあまり重要視していなかったのだ、正直なところ。

それがっ!、まっとうな『写真』を見て目からウロコがボロボロと。
いやぁ、写真におけるピントの正確性って、作品のクオリティを決定付けるしメッセージの伝播をも左右するのな。
そんな写真を趣味としている人なら誰でも知っているようなことを今更ながらに実感したのだ、この写真誌で。

斯様な感動があったわけで、猫さまを撮る為に公園をさまよった週末、
正確なピント合わせ&ブラさずに撮ることは難しい。



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4 コメント

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Unknown (串子)
2010-12-28 22:25:33
なっなにやら高尚な話が!?
「ピントが合っていて、正しい明るさで被写体が写っている」写真がプロの最低条件です。
が、そんなシンプルなことを、プロでさえ実践できていないことがあります。
撮影者にとって正しい点にピントがあっていて、正しい形で被写体が写っている、というのは存外に難しいので。

自分は絵も描きますが、「写真」の畑の人になってしまったので「写真」しか撮ることができません(笑
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Unknown (龍道(27)@ぢの管理人)
2010-12-28 22:29:44
今日は真面目なお話ですね(´・ω・`)

これドヤ顔といより、金魚さんに向かって「狩るぞ!?」って目をしてますね。
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串子さん (金魚主)
2010-12-29 10:37:52
高尚ってゆーか、
今まで恥ずかしげも無くピンボケ画像をアップし続けてきたことへの言い訳を書いたに過ぎないんですけどね(笑

35mmf1.8単焦点レンズ、軽くてお手軽なのは良いのですが、
お便利ズームから付け替えると軽すぎてブレまくります(笑
相当気合を入れて構えないとミラーのショックで持っていかれます:難しい。。
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ぢの管理人さん (金魚主)
2010-12-29 10:38:53
あれま、回復傾向にあるとお聞きしておりましたが、、、おだいぢに。

“今回は”って、毎回真面目に書いてますってばっ!(笑
ただあまりにも無駄な修飾部が多すぎるだけです(笑

なるほど、やたらと寒かったのは気候の所為だけではなかったんですね>狩るぞの殺気
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