西野了ブログ テキトーでいいんじゃない?

日々浮かんでくる言葉をエッセイにして・・・・・・。小説は「小説を読もう 西野了」で掲載中です。

テレビはなんだかつまらない

2009-06-03 16:26:49 | Weblog
 最近テレビをあまり観ない。いや、あまりというよりほとんど観ない。なぜかというと、おそらく観たい番組がないからである。あたりまえだが・・・・・・。
 以前はプロ野球を熱心に観ていた。僕は30年以上の阪神タイガースファンだ。ところが、客寄せパンダ的なプレーオフ制度が導入されてから観る気がなくなった。ペナントレースの意味がほとんどなくなった気がしたのだ。それと同時にプロ野球中継の放送も激減した。だから当然観る機会も減ってしまった。
 僕はテレビドラマ、情報番組の類はほとんど観ないのだけど、お笑い番組は結構観ていた。しかし最近のお笑い番組はパターン化していて、同じことを何度も見せられている、まるでデジャブーにとらわれてしまったかのようである。僕がときどき行く喫茶店のマスターも(このマスターは70歳を超えているのに、バイクで東日本を制覇した強者である)「最近のテレビはお笑い芸人ばかりが出て、騒いでいてつまらん! 観る番組がない!」とお怒りであった。まったく同感である。僕の奥さんも1時間以上テレビを観ると疲れると言ってスイッチを切る。その気持ちもなんとなくわかる。
 いったいいつから、こんな風になったのだろう。テレビ番組に興味を失ったのは自分自身の変化かと思っていたら、どうもそれだけではないようだ。僕の身近な人たちも、僕と同じように、最近のテレビ番組の質の低下を感じている。
 先日も歌番組を観ていたたら、昔のヒット曲を50歳前の歌手が歌っていた。若い頃の声量はなく高温はファルセットで歌っていた。まあ、それは仕方がないのだが、他の出演者(聴衆役)は「声が太くて、会場中に響いていた」と賛美するのだ。いくらお約束とはいえ、そんな台本はやはり白けてしまう。
 これと同じようなことがお笑い番組にたくさんある。たくさんと言うよりほとんどかもしれない。ある番組など、芸人のネタが面白くもなんともないのに(聞き飽きたのに)「満点大笑いでぇーす!」とか言って、審査員のゲストは無理に大笑いをしている。こんな場面を観ると芸能人やタレントも結構ストレスの溜まる仕事だと思う。だけども視聴者の感覚とあまりにも離れた番組を製作していると、本当にそっぽを向かれてしまうのではないか? と危惧してしまう。 目先の視聴率だけを追うような安易な番組づくりより、地道にこつこつと良質の作品をつくることが可能な環境がマス・メディアの世界でも無くなりつつあるということだろうか?
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