桜の開花予想が早まる 日本気象協会発表
2019年02月21日15:17
桜の開花は福岡で3月16日にスタートし、17日に熊本と高知で開花するでしょう。19日には松山と名古屋、岐阜、20日には東京と長崎、佐賀で開花する予想です。3月末までに西日本から東日本の広い範囲で開花するでしょう。4月上旬には新潟や長野、東北南部で、4月中旬には東北北部で開花し、4月末には北海道の函館でも4月27日に開花する見込みです。
冬から春にかけての気温と影響は
これから3月前半にかけても全国的に気温が平年より高く、かなり高い日もあると予想されます。このため、九州の一部では暖冬の影響で休眠打破※が遅れますが、春の歩みが早まるため、桜の開花は平年並みとなります。その他の西日本から東日本の桜の開花は平年より2日から8日早いでしょう。北日本では、桜の開花に影響を与える3月から4月の気温が平年並みか高い予想のため、平年より2日から7日早く開花する見込みです。
※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
下のWEBで購入できます!
アメリカでは小学校の頃から投資や保険など、お金に関するあれこれを学びます。学校によっては“ごっこ感覚”でアントレプレナー教育(起業家育成教育)をするところもありましょう。
そんな国ですから、年商600万ドル(≒6億5000万円)を叩き出す女子中学生CEOが出たと聞いても驚いてはいけません。
◆YouTubeでキャンディ作りを学んだ天才少女の行動力
話題の女子中学生の名前はアリーナ・モース。虫歯予防や歯垢除去効果のあるヘルシーキャンディ販売会社「ゾリポップス Zollipops」のCEOとして、若干13歳、史上最年少で雑誌『アントレプレナー Entrepreneur』(2018年9月号)の表紙を飾った天才少女です。
記事によると、アリーナ・モースがヘルシーキャンディ作りを思い立ったのは7歳の頃。当時、キャンディを手に取るたびに親から「歯に悪いぞ」と注意されていたことから、「歯に良いキャンディはどうしたら作れるのか」を考え始めたといいます。
「親から小言を言われるのにうんざりしちゃって」と、実に子供らしいエピソードを語るアリーナちゃんですが、そこからヘルシーキャンディ開発にいたるまでの2年間で大人顔負けの行動力を発揮します。
何が歯に悪いのかを突き止めるためにかかりつけの歯科医師や歯科衛生士を巻き込み、YouTube動画を観てキャンディ作りを独学で習得。自宅キッチンで100回以上の実験を繰り返し、何種類もの植物を使って試行錯誤を繰り返したそう。
こうして生まれたキャンディには歯に悪いものは一切使われておらず、カロリーゼロの甘味料であるキシリトールの他に、エリスリトール、クエン酸、ステビア、色付けにビーツジュースやウコンが使用されています。
シュガーフリー、グルテンフリー、乳製品フリー、ビーガン、そして遺伝子組み換え組織を使っていない「Non-GMO」マークまでつく超ヘルシーなキャンディが一人の少女の手で完成したのです。
◆TEDトークの堂々たるプレゼンに脱帽!中学生CEOはダテじゃない?
『トゥデイ Today 』オンライン版によると、「ゾリポップス Zollipops」はアリーナちゃんが小さい頃から貯めてきたお小遣いとお父さんからの援助を合わせた 3750ドル(≒41万円)で立ち上げたそう。
初年度の売り上げは7万ドル(≒776万円)程度でしたが、売り上げは年々倍増し、2018年には600万ドル(≒6億5000万円)を売り上げる会社に成長しました。
商品はウォルマートやホールフーズなど大手スーパーマーケットとオンラインで販売され、2018年の米アマゾン・ベストセラーランキングではシュガーフリーキャンディ部門で1位、ロリポップ(棒のついた飴)部門では2位に輝いています。
現在、8年生(中学3年生)のアリーナの一日は、学校で勉強し、放課後はダンスクラスで汗を流してから家に帰り、その後に宿題をするというごくごく普通の中学生スタイル。
普通とちょっと違うのは、お父さんに車で学校まで送ってもらう道中でのミーティングで一日が始まり、宿題が終わると事務所に顔を出して新商品の企画や広告戦略の話し合いに参加すること。
筆者は生まれも育ちも日本、アメリカの実情などここ十数年のことしか知らないため、もちろん小学校の頃からのお金の英才教育など受けておりません。ですから当初は、「女子中学生CEOといっても実権を握るのは親であって、彼女は単なるマスコット的な存在なのでは?」と疑いの目でアリーナちゃんを見ていました。
でも、TEDトークを見てその疑いは一瞬で消滅。堂々とした話しぶりには説得力があり、起業のいきさつや「ゾリポップス Zollipops」の効用を完結かつ楽しくプレゼンする姿はまさにプロフェッショナル。
これから高校・大学を経て将来どこに行き着くのか?女子中学生CEOの今後にも注目です。
スマホ決済「○○ペイ」乱戦 大金注ぐ「祭り」の後は…
2019年2月21日05時30分
現金を使わずに買い物する「キャッシュレス」。なかでもスマートフォンを使った「スマホ決済」への参入が相次いでいる。ネットのサービスでノウハウがあるIT企業や、携帯電話、流通系が開始を表明し、決済を事実上独占してきた銀行もようやく動き始めた。多額の費用を使ったキャンペーンで顧客を囲い込む動きも盛んだ。
みずほフィナンシャルグループ(FG)は20日、新たなスマホ決済サービス「J―コインペイ」を3月1日から始めると発表した。買い物の際、店のタブレット端末などに表示されたQRコードを、客がアプリを入れたスマホで読み込んで決済する。お金はあらかじめ銀行口座からスマホにチャージ(入金)する。利用者どうしの送金や口座へのお金の戻しは無料。
みずほFGは地方銀行約60行に声をかけ、アプリを共同利用する「銀行連合」を構成。各行に口座がある人の利用を見込む。坂井辰史社長は「他社にはないサービスだ」という。
スマホとQRコードを組み合わせた決済はLINE(ライン)やヤフー系のPayPay(ペイペイ)が先行。みずほFGはメガバンクでは初の参入だが、同分野では後発で出遅れは否めない。「銀行には100年の信用がある。大きなキャンペーンを打たなくてもお客は集められる」(山田大介専務執行役員)と巻き返しを図る。
フリマアプリのメルカリは、今月からスマホ決済サービス「メルペイ」のサービスを開始し、20日には3月中旬からQRコード決済にも対応すると発表。メルカリでモノを売った売上金をコンビニや外食チェーンなどで使える。
月間利用者1200万人の基盤に加え、売上金をそのまま決済に使える手軽さが売りだ。利用者の売上金は年約5千億円規模で、多額の決済に利用されると見込む。売上金がなくても銀行口座に接続して入金もできる。山田進太郎・会長兼最高経営責任者(CEO)は「これまでは二次流通に限定していたが、様々な店舗や商品の支払いに使えることでモノとお金の流れを変えたい」と語った。
メルカリのスマホ決済ではクレジットカードのJCBが技術協力した。JCBにとっては、本業のカード事業の売り上げに影響が出かねないが、「スマホ決済は盛り上がりを見せており、加盟店から要望もあった」(担当者)ため、標準化技術の開発に踏み切ったという。
参入が相次ぐスマホ決済だが、QRコードなどを使うという点で大きな違いはない。各社は自社のサービスに慣れてもらい、顧客を囲い込もうとしている。そのための手段が、一定額の買い物に合わせて多額のポイントを還元するキャンペーンだ。
ペイペイは昨年末、「ペイペイ祭」と呼ばれたポイント還元を総額100億円もかけて実施。今月12日からは第2弾の「100億円キャンペーン」も始めた。LINEペイも22~28日に決済額の20%を還元するキャンペーンをする。
各社は店側にもお得感を打ち出す。スマホ決済の際、店側は一定の手数料をサービス提供会社に払う必要があるが、手数料を低く抑え、導入店を増やそうとしている。
こうした競争は「ポイント目当て」の一時的な利用者ばかりを増やす結果になりかねない。調査会社MMD研究所の1月の調査では、QR決済を利用する理由(複数回答可)の1位は「ポイントがたくさんたまるから」だった。
今後、10月の消費増税では、政府が増税対策としてキャッシュレス決済でのポイント還元への補助を予定しており、スマホ決済が大きく広がる可能性がある。
ただ、多くの人はすでにキャッシュレス決済でクレジットカードを利用しているとみられる。一方で、日本では現金志向も根強い。MMD研究所の調査では、QR決済を利用しない理由(複数回答可)のトップは、「クレジットカードで十分」で4割超、「現金で十分」がそれに続いた。多額の費用をかけた「祭り」の後にどのスマホ決済が生き残るかは見通せない。