海自隊員も搬送、熱中症疑いで6人死亡…レールにゆがみも
2019/08/02 19:39 © 読売新聞 暑さで曲がったとみられるJR筑豊線折尾-東水巻間の線路を調べる関係者ら(2日午後3時26分、北九州市八幡西区で)=大野博昭撮影
日本列島は2日も広い範囲で高気圧に覆われ、猛烈な暑さとなった。35度以上の猛暑日は全国236地点に上り、今年最多を更新。少なくとも3道県で計6人が熱中症の疑いで死亡した。
気象庁によると、最高気温は大阪府豊中市と岐阜市で38・5度、福岡県久留米市で38・4度、北海道帯広市で36・3度を観測。東京都心でも35・1度を記録し、2日連続の猛暑日となった。
熱中症が原因とみられる死者も各地で相次いだ。
北海道三笠市では午前0時15分頃、60歳代男性が自宅で意識を失っているのに家族が気付いた。救急隊員が駆け付けた際には心肺停止状態で、搬送先で死亡が確認された。北海道では登別市と美幌(びほろ)町でも、それぞれ60歳代と80歳代の女性が死亡。茨城県つくば市と筑西市では80歳と83歳の女性がそれぞれ亡くなり、山形県河北(かほく)町では54歳の男性が死亡した。
広島県江田島市の海上自衛隊第1術科学校では午前11時15分頃、ボートをこぐ訓練をしていた10~20歳代の男性隊員9人が体調不良を訴え、病院に運ばれた。いずれも軽症という。
暑さは鉄道の運行にも影響を与えた。JR各社によると、福岡県の筑豊線では気温の上昇が原因とみられるレールのゆがみが起き、一部区間で運転を見合わせた。北海道の根室線や岡山県の姫新(きしん)線などでも、同様の理由で運転見合わせや遅れが発生した。