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国連の関連団体、「United Nations Sustainable Development Solutions Network」がまとめた「World Happiness Report(世界の幸福に関するレポート)」の2019年版が発表されたました。そこに掲載されているランキングをみて見ましょう。日本の状況はどうなんでしょうか。
ベスト10にはヨーロッパが8カ国がランクイン
第1位|フィンランド(7769ポイント)
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世界中のキリスト教国などに幸せを届けるサンタの本拠地があるだけに、フィンランドのランキング第1位は納得です。
総合1位のフィンランドですが、9つの指標をみて見ると、社会保障(Social Support)の指標で2位、「回答者の幸せの主観(SD Ladder)」と「汚職に関わる指標(Corruption)」で4位、「自由度(Freedom)」で5位など、どれも高順位につけました。
比較的低いのは「ポジティブさ(Positive Affect)」41位と「気前の良さ(Generosity)」47位。ポジティブさは毎日楽しく笑って過ごしているかどうかなど日々の幸せの表れ、気前の良さは寄付をする割合が高いかどうかで判断されます。
第2位|デンマーク(7600ポイント)
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北欧諸国が4位まで独占しています。2位のデンマークは1位のフィンランドと比較すると9つの指標のパターンも似ていますが、「ポジティブさ」でフィンランドよりまさっています。
一方「ネガティブの少なさ」(Negative Effect)ではデンマークのほうが低いランキング。自分で幸せに感じている人も、幸せに感じていない人も、いずれもフィンランドより顕著だということになります。幸せ格差があるといったところでしょうか。とは言っても他の国々から比べたら、いずれの指標も圧倒的に良い状況ではあります。
第3位|ノルウェー(7554ポイント)
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ノルウェーも、他の北欧諸国と似た結果です。北欧4カ国で比較すると、「ポジティブさ」(16位)と「自由度」(3位)が高くなっています。
ちなみに「自由度」の第1位はウズベキスタン。自由度についての質問は「あなたは自分の生活における選択の自由に満足ですか、不満足ですか」というもの。日本は64位でした。
第4位から10位|ヨーロッパ以外は2カ国
10位までの結果です。
第4位 アイスランド(7494ポイント)
第5位 オランダ(7488ポイント)
第6位 スイス(7480ポイント)
第7位 スウェーデン(7343ポイント)
第8位 ニュージーランド(7278ポイント)
第9位 カナダ(7278ポイント)
第10位 オーストリア(7246ポイント)
ヨーロッパ以外からはニュージーランドとカナダの2カ国がランクイン。共に比較的若い国で他民族社会ですが、しっかり幸せ度は高いようです。ちなみにニュージーランドのお隣オーストリアは11位(7228ポイント)、カナダのお隣アメリカは19位(6892ポイント)でした。
日本は58位(5886ポイント)!その理由は?
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日本はなんと58位。57位のモーリシャス(5888ポイント)と59位のホンジュラス(5860ポイント)の間です。ちなみにアジア圏で気になる台湾は25位(6446ポイント)シンガポールは34位(6262ポイント)、お隣の韓国は54位(5895ポイント)、シ香港が76位(5430ポイント)、中国が93位(5191ポイント)でした。
日本の総合順位58位より低い個別の指標は、「自由度」(64位)「ポジティブさ」(73位)、「気前の良さ」(92位)の3つ。一方、比較的良い結果となった指標は、「ネガティブの少なさ」(14位)、「GDP」(24位)、「汚職に関わる指標」(39位)でした。
日本人って、「さほど自由でもなく、それほど幸せと感じていなくて、国民総生産がまぁまぁなわりに寄付活動はそれほどやっていないとちょっと気前が悪いけど、汚職もあまりないし、不幸だって感じることも少ないかな。」と解釈できるのかもしれません。あくまでも筆者の解釈ですけれど。
ちなみに「国民総幸せ量」を重視するブータンは95位(5082ポイント)。他の調査ですが、国民の95%が幸せと感じているという結果もある国です。
最下位は南スーダン(2853ポイント)で156位
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ランキングの下位にはアフリカの国々が並びます。調査対象国の中で最もランキングが低かったのが南スーダンです。2011年にスーダンから分離・独立した若い国。国内では派閥抗争が続いて、難民も多く発生している国です。
外務省の「海外安全ページ」では「レベル4:退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)」が出ています。これから少しでも幸せ度が上がっていってほしいなぁと思います。
幸せは個人的なもの、でも世界を知る指標は大事
幸せかどうかなんて、ひとにどうこう言われるものではないのは確かです。でも「幸せ」というものを国ごとのまとまりで客観的に見ることも大切だと思いました。それぞれの国の現状や、人々の特徴がわかりますよね。