体調が優れない日が続いている、その日により朝から鼻歌が出てくるような爽快な日があるが午後になり体内に住み着いてしまった悪魔が動きだし悪さをしているような症状になる、身内の母や妻、それに大勢の癌患者の通った道だ、生れた時からの運命か、とうとう私も同じ道に迷い込んでしまっている、早くから腹はくくっていたが実際証拠を付きつけられると心は萎えるが、生への執着はまだまだ旺盛なり。
今日の定期検診で、先日腹水を抜き取り検査していた結果が知らされる、腹水が溜まるということは何か原因があると私なりに理解していた、其の腹水の中に癌細胞が含まれていた、遡れば胃癌を手術してから二年は経過していた癌細胞が生き残り活動を始めてしまった、主治医は抗癌剤治療を薦める、無論私も此処では負けていられないと主治医に従う、飲薬でなく、点滴治療を行うので2泊3日程度の入院が必要と云われる、第1回目は5月27日から始まり三週間おきに治療が始ることになった。
今の所相当体力は衰えているが、治療の合間をぬって遠藤農園だけは続けて行きたいと決心している、病人に成り切ることだけは避けたい、日々の楽しさも一緒にやって行きたい、6月のアカシアの花が咲くころには愛車のMBXを乗り回しアカシアの花の雨に打たれたいと思っている。
現在は、今年大腸手術のあと癒着、腸閉そくとダブルパンチを食らって便秘体質になっている、兎に角コントロールが難しい、病院から出た薬剤で調整しながら一日一日頑張っている、その苦しさを忘れさせてくれるのが今年も始まっている遠藤農園の農作業だ、週間天気予報を見ては一喜一憂している自分を可愛い奴と思っている。
高校二年生
22歳頃、浅草寺前で(衣料品の仕入れに大阪岐阜まで)
24歳頃町内のドライバー仲間と遠出(愛車ホンダトリーュームで)