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作務衣(甚平)

2011年10月04日 | インポート
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今年の父の日に長男の嫁さんから素敵なプレゼントを貰った。麻で出来た「作務衣」と「雪駄」のセットだった。2Lの素敵なものだった。然し、今年の夏は異常に暑く短パンにランニングシャツで過ごしてしまった。今年の正月は爺は85キロのメタボで全ての衣類は2Lか3Lであったのは間違いない。然し、1月の末爺の不精のためにあの愛猫ランちゃんを行方不明にしてしまった。それ以来食が細くなって体重がどんどん減ってしまい、遂に70キロを割ってしまった。掛かり付けの担当医は,メタボに勝てましたねと喜んでいたがさすがに70を割った時には慌てて胃カメラを飲んだりエコウ―で調べたり、血液の検査も間隔を狭めて調べてくれた。だからLLの作務衣は案山子が着ているようでこの夏は遠慮していた。
それでもさすがに10月も近くなって食欲の秋が到来すると本来の食欲が戻ってきた。胃袋が小さくなったのか昔のように2膳も食べる事は出来ないが少しずつだが体重も戻ってきた。15号台風が秋風を持ってきたのか急に冷え込みだして、この作務衣をきる事になった。なんと着心地の良い事。改めて愛知の嫁さんに感謝である。
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実は作務衣には思い出がある。爺は7人兄弟の6番目であったが今は養子に行った兄と施設に入院している姉がいるだけ、父が35  母が33の時の子供である。戦前の人達はこの意味でも頑張ったようですね。父は相撲が好きで、爺が中学生のころまで玄関の踊り場で相撲を取ったものでした。でも勝った記憶は殆どない。そんな父が最近、胃の調子が悪いから漢方薬を買ってくるようにと手紙が来て、広島の漢方薬の店から店長の勧める錠剤を買ってきた。ところが此れは漢方薬でないと手も触れなかった。そんなころ一緒に風呂に入った。70歳になるころであった。然し吃驚したあの頑健な父の足が細くなって本当に爺ちゃんになっていた。夏は浴衣に褌姿だった父が・・・悲しくなって広島に帰って70歳の古希の祝いに甚平を送ったのだった。
盆と正月には必ず子供達を連れて帰郷したが爺の送った作務衣姿は見る事はなかった。父は古希を過ぎて床に就く日が多くなったらしい。そして爺が37歳の時熊本の大学病院に入院し、間もなく自分が不治の病である事を知って突然退院を宣言し我家に帰った。そして担当医が云った通り1ヶ月後になくなった。
その後爺が送った甚平は後継ぎの弟が得意気に親父のお下がりだと云って着ていたのを2・3度見た事がありほっとした記憶がよみがえって来た。
今年の春、長男が出張帰りに寄ったことがあるが長男も「爺と同じ思いになったのか」とそんな事をふと思った。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
グウ3さん、こんばんわ。 (lily)
2011-10-06 00:05:03
グウ3さん、こんばんわ。
ご無沙汰しております。
今、ネットのニュースで熊本の地震を知りました。
大きかったようですが、グウ3さんの方は被害はなかったでしょうか、
地震は怖いですね。
被害がないこと祈っております。
ご自愛下さいね。

********
lilyさん お久しぶりです。
早速の地震のお見舞い有難う御座います。
消灯間もない時間だったので吃驚しました。震源地の菊池から
10キロも離れていなく、然も例の屋根裏の篭り部屋の住人ですから、
正直恐かったです。

でも東北の人達は以来、毎日のように余震として起きている事ですね。
改めて大変な事だと痛感しました。
昨日が火災保険の切り替えでしたが地震保険を掛けておきました。

それにしても懐かしいです。ブックマークにはlilyさんのサイトは健在です。
本当にご訪問有難う御座いました。
             10・6 AM 9.30  グウ爺拝
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