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2024年度 <2次レポート>(44)(15:30~16:30)(コンビニ)(英語)
●植山先生
これだけの量と質を持った教材を植山先生お一人で作られており、しかも利益を度外視されているように見えるところに感銘を受けました。
無料のものは、メルマガ以外利用していません。もう少し積極的に利用すればよかったと反省しています。
* ハローとの関係:(メルマガ読者、無料動画・教材利用者)
* 試験会場:明治学院大学 (東京)
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●受付、待機、試験会場への誘導、試験会場への入室まで
大きな教室に受付兼待合室があり、指定席制。受付時に自分のグループの番号(私の回は全部で27組)と、その中での自分の受験順(1番から4番)が印字(例えば24-②)されたストラップ付きの札を渡され、首からかけて、その時間帯に呼び出された全員が指定された席に着く。受付後にスマホや携帯は電源を切って鞄にしまう。説明開始まではトイレは自由だが、スマホなどは持っていけない。
3時から全員に対し注意事項の説明が10分ほどあり、その後に18-24組、11-17組などとある程度まとまって順次呼び出され、(こういう呼び方はしていなかったが)「第二待合室」に移動。
ここも指定席制で、最前列に各組の1番の受験生、2列目に2番、1列飛んで4列目に3番、5列目に4番と並んで座る。
まず1列目の受験生だけ、受験番号と名前の確認。試験開始5分前を目処に第二待合室に入って来た別の職員が合図を送ると、同じ番号の受験生たちが席を立ち試験室前に移動。
1列目の受験生が出て行って暫くは何の動きもなく、やがて2列目の受験生の名前の確認。それからまた間があり、試験時間5分くらい前に2列目の受験生が出ていく。この繰り返し。
第二待合室の外に出たところで、それぞれの試験室のドアの前に1つだけ置いてある椅子に着席して待っていると、ドアが開いて日本人試験官から中に招き入れられた。
試験時間は10分と書いてあったので、これは想像だが、10分間の試験が終了して各組の受験生が全員試験室を退出したあとで、試験室内で2人の試験官が話し合って受験生の採点を行うのに約5分の時間が取ってあるのと、あまり早く次の受験生を試験室前に座らせると、室内から試験のやり取りの声が漏れてくることを防ぐためと思われる。
以上、極めて普通の段取りであり何のサプライズもなし。
●試験官の特徴
①日本人試験官の特徴:
50代くらいの感じのよい女性。試験方法の説明以外の発言はなし。メモを取るかこちらを見て頷くかのどちらかしかしていない。
②外国人試験官の特徴:
40代くらいの男性。容貌は南欧系に見えたが、ネイティブと思われ、きれいなアクセントで話して頂いたため聴き取りやすかった。少なくとも、アメリカのアクセントではない。
●試験官からの注意事項など
巷間言われているものと同じ。最初に氏名、生年月日、どこから来たかを受験生が話し、<プレゼン>のテーマが記された紙を外国人試験管から渡される。
日本人試験官がストップウォッチ?で30秒を測って試験開始。実際には、紙が配布された後で「2分間で答えて下さい」などの日本人試験官からの日本語による指示があるので、考える時間はもう少しある。
<外国語訳>とロールプレイングもそれぞれ直前に紙が渡されたが、問題文の読み上げ直後に回答が始まり、30秒以内に考えるという指示はなかったと思う。
●プレゼンのテーマ
B5の紙に横書きの大きな文字で縦に3つ
①茅の輪(ちのわ)くぐり
②高尾山
➂漫才←これを選択しました!
●プレゼンの後の試験官との質疑応答
(試験官)吉本新喜劇はどこで見られるか。
(私)大阪。
(試験官)漫才師はどこで見られるか。
(私)専用の劇場でも見られるが、テレビを見れば出ているので、そちらの方が簡単。
(試験官)落語と漫才とでは、どちらが人気があるのか。
(私)江戸時代までは落語だったと思うが、現在では漫才の方が人気があると思う。
●外国語訳の日本文(確定版)
日本には全国各地にコンビニエンスストアがあり、ほとんどの店舗が24時間営業しているため、とても便利です。コンビニでは、日用品やさまざまな食品を売っており、おにぎり、パン、スイーツ、お菓子、アイスクリームなどを買うことができます。また、チケットの販売を行っている店舗もあります。さらに、一部のコンビニでは免税対応の商品を取り扱っているため、外国人観光客からも人気があります。
●<シチュエーション>(確定版)
お客様である外国人留学生10名のグループが、コンビニで商品を購入しようとしましたが、会計を済ませる前に、そのうちの2人がアイスクリームを食べ始めてしまいました。店員は特に何も注意しませんでしたが、険しい顔をしていました。結果として全員が料金を支払いましたが、日本のコンビニでは一般的に「会計前の商品を食べること」はマナー違反とされています。あなたは通訳案内士としてどのように対応しますか。
●<条件>(確定版)
初めて日本に来た外国人留学生10名のグループ。
日本には全国各地にコンビニエンスストアがあり、ほとんどの店舗が24時間営業しているため、とても便利です。コンビニでは、日用品やさまざまな食品を売っており、おにぎり、パン、スイーツ、お菓子、アイスクリームなどを買うことができます。また、チケットの販売を行っている店舗もあります。さらに、一部のコンビニでは免税対応の商品を取り扱っているため、外国人観光客からも人気があります。
●<シチュエーション>(確定版)
お客様である外国人留学生10名のグループが、コンビニで商品を購入しようとしましたが、会計を済ませる前に、そのうちの2人がアイスクリームを食べ始めてしまいました。店員は特に何も注意しませんでしたが、険しい顔をしていました。結果として全員が料金を支払いましたが、日本のコンビニでは一般的に「会計前の商品を食べること」はマナー違反とされています。あなたは通訳案内士としてどのように対応しますか。
●<条件>(確定版)
初めて日本に来た外国人留学生10名のグループ。
●試験官との質疑応答
(プレゼン問題がすぐに終わってしまった影響か、ずいぶん長く会話したように感じた)
(試験官)(アイスを舐める仕草)
(私)申し訳ないが、物を買う時にお金を払う前に食べ始めてしまうのはマナーに反する。その後でお金を払えば法的には問題ないのだろうが、あまりよいとは言えない。
(試験官)店の中で食べてはいけないのか。
(私)支払い前に食べ始めることと同じで、マナーに反する。他の客に迷惑だし、店の人だっていい思いをしていない。日本人は、不快に思っても相手に対して言葉で直接苦情を言うことは少ない。それは日本人の控えめな性格によるものである。でも、言葉で苦情を言わないからといって怒っていないわけではない。
(試験官)では、電車の中で物を食べてはいけないのか。
(私)それはどういう電車に乗るかによる。行楽客が多く乗るような長距離の電車では、弁当を食べたり、お茶を飲んだりするのがむしろ普通だし、アイスクリームを食べてもよい。車内で食べ物を売っていることも多いし、日本人でもそうしている。日常的な外出で乗るような近距離の電車では、ものを食べるのは慎んだ方がよい。全く食べてはいけないということではないが、特に匂いを発するものについてはやめたほうがよいだろう。これは、日本だけではなく、世界的なマナーのように思える。例えば、マクドナルドなどだ。
(試験官)それはそうだよね。匂いのあるものはちょっとね。飲み物は飲んでもいいのか。
(私)それはアルコールのことか、それとも普通の飲み物か。
(試験官)よい質問だ。普通の飲み物はどうだ。
(私)アルコールはいけない。水分が足らないと健康によくないと認識されてきたこともあり、乗り物の中とはいえ、飲み物を飲む事は普通に許容されていると思う。
(試験官)電車の中で、友人と話をしてもいいのか。
(私)それも、どんな電車に乗るかによる。例えば通勤電車の中では、乗っている人はみんなナーバスになっているので会話は控えた方がよい。他方、新幹線や長距離の電車などはホリデーに行く人が多く乗っている。電車では友人同士で話したり、周りの人と話すのも問題ない。
(試験官)いろいろと教えてくれてありがとう。
(私)せっかく日本に旅行に来たのだから、日本の文化や観光地について学ぶだけではなく、日本人の心のあり方や精神についても学んでいってください。
(試験官)マナー違反をしてすみませんでした。
(私)いえいえ。特にあなた方はまだ若いのですから、歳をとった人と比べて経験がなかったり、知らないことが多いのは当たり前です。これからもいろいろな経験をしていってください。
(試験官)ありがとう。
(1)ご自分の勉強法
・全般及<プレゼン>問題
まず「日本的事象英文説明300選」を購入。一つ一つの文章がプレゼンの回答としては短すぎたことと、一部内容に古いところがあった(例えば、日本の祝日のところで山の日が入っていない、ゲートボールのように最近は殆ど話題にならない項目があるなど)ので、項目立てを参考にして色々な本やネットを調べて内容を膨らませたり、アップデートしたり、新札に登場した3名のことなどの予想問題を加えたものを100項目以上作成してひたすら暗記した。プレゼン問題で選択した漫才は、そうしたものの中の1つだった。
暗記はまずは自宅などで集中的に行い、通勤時の駅までの往復や電車待ち、犬の散歩中などの半端時間に脳内で反復再生して定着を図った。
制限時間の2分は全く気にせず、各項目は3~5分くらいのものを作成した。どうせ2分になった時点で試験官側が切ってくれるし、長めに作っておけばその後の質疑でも使える。従って、受験案内にあった時計も持参はしたが使用せず。
・<外国語訳>
対策は何もしていない。自分の普段の仕事の中で、似たような作業はこれまでにも随分とやってきた。今回の試験は椅子に座ってメモまで取らせてくれ、しかも試験官はかなりゆっくり問題文を読み上げてくれたので、仕事で英語を日常的に使っている人びとからすれば、かなり親切な出題方式に思える。
・ロールプレイング
自分の仕事が外国人と日常的に接するものであり、外国人の親友も数名いて硬軟双方の話題の英語を話し続けてきたことから、ロールプレイングの対策も殆ど何もしていない。都内で幾つか行われている、日本人どうしで英語を話すサークルのようなものに1次合格後に数回スポット参加したのみ。
ただし、日本の文化・風俗習慣などや観光地に関する知識は十分ではなかったので、300選をもとに自分で作成したプレゼン問題への対策資料が役に立った。植山先生から送られてくるメルマガには目を通しており、予想問題を作る際に役立った。
(2)利用した動画、資料、サイト
日本的事象英文説明300選<鉄板厳選128題>
(3)受験の感想
女性のほうが一般的に語学が得意だと思っていたが、受験者の7割以上が男性で、しかも中高年以上の方々に見えたのが印象的でした。
また、「日本的事象英文説明300選」をもとに予想問題を自分で作成する過程で、文化や風習を始めとした日本のこと、そしてその根底にある考え方を自分はあまりよく知らなかったということがよく分かりました。特に、日本の観光地は、日本人がよく行く場所と外国人に人気がある場所が結構違っていてびっくりです。
その意味では、合否は別として、こうしたことをまとめて勉強するよい機会となりました。
以上