折々のうま-当たらぬでもなし

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原発事故に見る市場の失敗:市場原理主義者は今こそ淘汰を

2011年10月17日 22時57分44秒 | 経済
 市場原理主義がもたらしたもの、それは格差などという次元ではない
富の偏在である。
 市場原理主義においては価格の正当性がすべてのよりどころであるが、
実は原発の原価計算などは、社会主義の価格統制と大差ない代物であった。
 独占事業での特殊な事象というならなぜ東電を解体しないのか。
 携帯電話に見られるとおり、キャリアが複数化しようが真水の料金は
下がることなく、誰とでも無料だの、グリーだのモバゲーだのという、
「いびつな競争」だけが進行し、挙げ句の果ては地デジという電波地上げ
である。

 最近活発化してきているのは、労働の流動化がすべてを解決するという
論調であるが、大企業正社員と公務員を首にしたいらしい。
 それで得をするのは誰なのか。
 
 冷静になって考えて頂きたい。

 市場原理主義者の主張は、究極的には正社員を全廃し、すべて派遣労働者
にするか、あるいはいつでも解雇可能な「正社員」にして、解決するという
ことなのだ。
 自由な働き方とは強欲金融資本にとっての自由である。

 タイの洪水は心痛きわまりないものではあるが、日本経済に対する警鐘で
あるとも言える。

 およそ天と地の間、この世に安全な場所などないのである。


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