折々のうま-当たらぬでもなし

がんばる、寄り添う、安全安心、ふれあい、にぎわい…これぞバカの判別式

流れる星は生きている

2009年09月13日 22時34分24秒 | 文化
著者は藤原てい。『国家の品格』の藤原正彦の実母である。
ソ連軍の満州国侵攻に伴い汽車で新京を脱出したが、朝鮮北部で
汽車が停車したため、日本への帰還の残る区間は母と子3人による
1年以上のソ連軍からの苦難の逃避行となった。
この作品は戦後ベストセラーとなり、映画化、ドラマ化された。

今となっては、「ソ連」という言葉自体が時代がかったものとなったが、
ソ連兵の婦女子に対する蛮行、一般市民も容赦なく送致されたシベリア抑留、
屁の役にも立たぬ関東軍への絶望など、
涙なしには見ることのできない内容だった。

本書とは別に数々の証言がある。
「厚生省(当時)に助教授が招かれ、(中絶手術を行うように)指示があった」
「(産婦人科教室の医師が)1、2か月交代で佐賀療養所に行っていた。
患者の大部分はソ連兵や現地住民に暴行されて妊娠した人で、
妊娠中絶が主な仕事だった」――。
http://atashi.com/webarchives/2007/05/27/23/57/40/kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/document/013/do_013_060810.htm
当時は物資不足のため、麻酔なしで中絶手術が行われたという。

この状況下でなぜ共産党が伸びないのか、なぜ社民党が現状維持なのか。
ソ連礼賛、北朝鮮マンセーの執行部・指導部には思いもよらないだろう。

流れる星は生きている。
凄惨な境遇に絶望しながらも、
東方に流れる星に祖国への熱い思いを託し、
生きるよすがとした時代があったのだ。
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専業主婦だけ扶養控除がないのは憲法違反ではないのか

2009年09月13日 21時09分15秒 | 政治
こども手当の財源をめぐって議論沸騰中だが、
民主党が財源に挙げているのが配偶者控除の廃止だ。

配偶者特別控除はそもそも少子化対策(育児に専念できる環境作り)
なのだから、試行錯誤といったところだが、これはさすがに優遇しすぎだし、
パート労働者の低賃金を政府が是認しているようなものなので、
廃止も仕方ないとは思う。

しかし配偶者控除は廃止してしまうと、専業主婦だけ扶養控除がなくなる
ことになり、裁判を起こされた場合、苦戦必至だろう。

配偶者といっても、病弱な人もいれば障害者もいる。
育児で就業どころではない人もいる。
転勤族の妻などはそんな都合がいい職場があったら、
民主党に紹介して欲しいと思っているだろう。

まあ、こんなのは杞憂で、配偶者控除はなくして、
通常の扶養親族控除に一本化するんです。
ってなことで手打ちとなりそうな気はする。

さて、それでは財源にはならない。
どうしたものだろう。
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魔の1400

2009年09月12日 07時53分52秒 | 競馬
今回の予想で悩みの種は休養明けもそうだが、
阪神1400のレースをどう判断するかだ。
阪急杯、阪神Cなどだ。
京都1400もセントウルSの直結コースだ。
あまりデータに頼っていると、去年はシンボリグランにやられた。

一般に非根幹距離といわれているもので、設定数が多いのは、
①1400m、②1800m、③2200mだが、
③は長距離との相関が強い。
②は中距離とマイル路線の選択になるが、タフなコースなら中距離路線、
軽い芝で平坦ならマイラーが一般的な傾向だと思う。

①の取捨が難しいところで、
距離延長組と距離短縮組の比較が難解だ。

私なりの見解では、距離延長は距離適性で勝ち、
距離短縮は絶対能力で勝つと思っている。

そうなれば距離短縮組は実績馬とか、クラシック路線でトライアル複勝圏、
G1掲示板組以外は軽視でいい。
ただ、近走はあまり参考にならないので、戦歴は最低限チェックしている。
条件戦では状況は一変するが、ここではG1とそれに繋がるステップという
前提で話をしている。

問題は1400で惨敗した馬が来ることで、これは叩き台になっているレースか、
使い詰めの出涸らし、極端な条件変更のどれかだろう。

非根幹距離で勝つのは、いわゆるトライアルホースが多い。
と割り切ってしまうことにしている。

ここに狙いをしぼった一流馬がいない。勝てたら勝つという中途半端な姿勢。
メンバー手薄なので、ここで一発という陣営。混乱要素はいっぱいある。

正に魔の非根幹距離だ。
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時計の嘘

2009年09月10日 12時27分47秒 | 競馬
対象馬を絞り込んでいくときに、
最後の判断材料にしているのは持ち時計である。
こういうと最後の要素として重要視しているようだが、
実際のところは似たり寄ったりで、
眺めて終わりということが多い。

まず、3歳クラシック路線などは、競馬場や馬場状態の違いぐらいで、
余り考慮する要素が少ないのだが、
古馬などは8歳の馬の4歳の頃のベストタイムが載っていたりする。

まあ、これは常識的に近走時計で判断すべし、で片づければよいのだが、
レース展開、負担重量が均一ではないので結構悩みどころである。

岡部騎手がいた頃にはレースメイクがしっかりしており、
馬鹿みたいな逃げ(レース前から掛かっているようなのは別)とか、
最初から最後まで団子なんてレースは重賞では少なかった。
「前に行く馬が行かないので前に行った」とか、
「ちょっと(ペースが)速いような気がしたので控えた」などという、
岡部氏のレース後のコメントが新聞に載ると、
負けたレースなら「はあ、そうですか」と納得し、
穴でも獲らせてもらおうものなら、
それこそ神様のご託宣のように、ありがたく拝聴したものである。

大雑把に言えば、
スローで前残り(終いが速くなり案外レコード決着)、
ハイペースで先行総崩れ、差し追い込みで決着(後半ラップが低迷)、
あるいは標準で直線追い比べ(終いの切れ味がいい馬がいるとレコード決着)、
これらの中間形態もあるが、まあ3類型で考えてみる。

3類型とは言っても、
逃げ馬がいなかったりすると極端にスローになったり、
テレビ馬が第4コーナーまで写っているレースもある。
メンバー構成もコースも展開も異なる中でレースは行われているわけで、
その数値を判断して比較しなければならないのである。

何度もいうが、前提が異なれば、データは簡単に崩れ去るのである。
最後に絞った数頭、数レースで比較する分には、
あのときのレースはひどかったなど補正が利くのである。
身に付いた感覚は大崩れしない、直感で踏みとどまるのである。

セミプロで各コース毎に全レースのラップタイムまで
蓄積している人は別だが、新聞に載っているデータで
判断できるほど甘くはない。

私などは余り興味がないが、
各コース毎に一番タイムが出やすい
ラップタイムのパターンがあるということは理解できる。
この展開の阪神、中山は上がり3ハロンとか、
このコースはとにかく先行できないとなど、
競馬に慣れてくると無意識にやっていることを数値化して、
ブレを無くしているのである。

調教時計などは、作られた時計の最たるものである。
新馬、未勝利などは血統とこれぐらいしか見るものがないので、
判断材料にするしかないのだが、
よって私自身はこの辺のレースは
やっても単複1点500円コースである。
分からないものは分からないのである。

いいぞ!ナントカ古馬先着!など、
!連発のスポーツ紙見出しは、
すばらしいタイムらしいことはわかるのだが、
伸び盛りの馬の調教タイムは、いくらでも伸縮性があるだろうし、
古馬は稽古馬だの、調教駆けしない馬だのは
新聞紙上で今日も目にしているかもしれない。

調教時計はヨコ(他の馬)と比較しては駄目で、
タテ(その馬の経過)を比較しなければ意味がない。
私自身は時計そのものよりも調教量に注目している。

ベテランの人には分かり切った話ではあるが、
あえて触れておいた。
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