折々のうま-当たらぬでもなし

泉下で涙する杉浦 千畝

馬体重考(再掲)

2008年09月22日 07時08分31秒 | 競馬
馬体重といえば当日の馬体重にばかり目がいくが、
前走大幅減の後のレースも微妙なものがある。

前走10㎏減で中2週以下で10㎏増なんていうのは、
やっぱりおかしいのだろう。
きっちり稽古ができなかったと見ていい。

中3週以上になると、
4歳春までは当然成長はあってしかるべきである。
それ以降は休養明け以外の大幅増は要注意だ。

減はなかなか微妙である。
2桁減でも平気な馬もいるが、やはり3走連続減で連対圏を割り込んだり、
春なり秋なりの前シーズン末の体重を割り込むのは良くない印象があり、
太め残りを別とすれば一つの基準になるだろう。

端的に言えば、調教量、輸送を考慮して不自然な増減は要注意。
前走大幅減だからといって、調教量が極端に少なかったり、
前走太め残りだからといって、極端に絞るのもよくないのだろう。

体重増減と着順がワンテンポ遅れてシンクロしている例は意外とある。

馬の体質によるところも大きいが、それなりの厩舎のそれなりの馬は、
それなりの体重になっているものである。

馬体重が走るわけでも、体重別でクラス分けしているわけでもないので、
余り気にしすぎてもまずいが、その厩舎の管理の質、仕上げへの意気込み
は伺えるのである。

体重管理はずさんでも、調教、コンディションはばっちりということは
考えにくい。

たまたま1レースくらいは馬の能力で押し切っても、後が続かないのは、
展開もさることながら、管理の問題もあるような気がする。

栗東の坂路コースが美浦を席捲してから10年以上経つが、
ようやく関西一辺倒の状況が終わりつつある。

一つ一つのレースでは気がつかないが、長い目で見れば
調教管理のウェートはかくも大きいのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする