折々のうま-当たらぬでもなし

がんばる、寄り添う、安全安心、ふれあい、にぎわい…これぞバカの判別式

並行バス路線は「鈍行」以下

2010年07月21日 05時46分47秒 | 鉄道
田舎の鉄道がなぜ利用されないか、
駅間距離が長い、運転間隔が1時間以上あく、ことが主な理由だ。
免許を持っていなかった頃、電車で通っていたことがあった。
片道17.2㎞、23分、評定速度44.9㎞/h。
都会なら快速並みのイメージだ。

帰りに並行バスに乗ったことがある。
人がいそうなところをたどって行くため、距離が伸びて停車回数も増える。
田舎なので10回も止まらないのだが、それでも50分は優にかかる。
ラッシュにかかろうものなら、1時間を超えてしまう。
鉄道が廃線になったらえらいことだ。

都会の人は田舎のラッシュを馬鹿にするが、
1本道で迂回路がない分、普段10分で通り抜ける場所が1時間を超えるのだ。
道路特定財源を巡るギャップはこれも原因で、
せめて1本バイパスを作り、30分以下にというのが切実な願いだ。

都会はもっとひどいよと言うのはわかるが、
田舎に住んでいると何よりも選択の余地がなく、
一斉に同じ時間に帰り、似たような生活、通院、買い物をしなければならず、
都会以上の集中、殺到で、それに乗らないと取り残されて生活できないのだ。

24時間営業のコンビニなどは10㎞先から看板が出ているし、
マックスバリューがある街などは、田舎じゃ大いばり、
羨望どころか、憧憬の対象なのである。
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吉田類の酒場放浪記

2010年07月20日 00時32分49秒 | テレビ
月曜日の9時はBS-TBSの「吉田類の酒場放浪記」を見ている。
東京の私鉄沿線が中心だが、京急や京成、東急東横線などの親戚がいた
土地勘がある場所の意外な発見もおもしろいが、そうでないところも
新規開拓している気分で食い入るように見ている。

「食いしん坊万歳」を飲み屋版にしたようなものだが、吉田 類 氏の
キャラクターが何とも言えず、酒飲み界の大泉 洋 とでも言ったら、
うまく伝わるだろうか。

TBSは苦戦が続いているが、この番組は午後11時30分から15分の帯にしたら、
地上波でも結構視聴率が取れそうな気がする。
日曜日の午後11時から30分というのが無難な選択かもしれない。

彼のキャラは非常に奇特で余人を持って代え難い。
TBSはフジあたりにかっさらわれぬよう、地上波展開なり、囲い込みなり、
万全を期した方がよい。

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空港特会の功罪

2010年07月19日 23時47分32秒 | 航空
北大東空港(沖縄県)R/W1500m×45m
 71年に緊急着陸用として建設された飛行場を整備して、78年にR/W800mで
開港した。その後、97年にR/W1500mに延長した。同島は断崖上の海岸で港が
整備できないことから、空港が島民の生活に不可欠となっている。

 沖縄県の北大東島に新空港ができたときに「今まで台風が通過しても高い波が収まらず
に4~5日も隣の南大東島で待機していたが、新空港ができればすぐにも帰れる」という
島民の喜びの声を聞いたが、これが空港づくりの原点であろう。
(交通ブックス307「空港のはなし」岩見 宣治 著、成山堂書店 刊)

このような空港ばかりなら文句も出ないのだろうが、問題はJAS(後にJAL)、
ANA、利用者の犠牲の上に成り立ってきたことだ。

国家予算が逼迫したときの知恵だったのだろうが、作った人たちは、それが後年、
新幹線の上に天地創造と揶揄されるような空港が作られることになるとは
思いもよらなかっただろう。

人口から見たら、北大東島よりも静岡空港の方が、「受益者」が多く、
効率的なようにも見える。

ただ、国の政策としては、私は北大東島に軍配を上げ、むしろ支援したい気持ちになる。

黒字であれば、静岡空港もJALもこれほど問題が顕在化することもなかった。

政府の使命、政治に何を求めるかという点で、
今回の一連の危機はそれを見つめ直す、いい機会であり、
神が与えた試練を甘んじて受けているという心境だ。
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地方の疲弊ぶり-その2

2010年07月19日 23時13分54秒 | 社会
テレビ東京の脱力企画に「路線バスで行く~の旅」シリーズがある。
北日本から北海道にかけて、土地勘のあるところが出てくると、
「おいおい、そこの路線バスは5年位前になくなったような気がするが、大丈夫か」
と思っていると、30分歩いてしまうという荒技をやってのけた。
ウイニングイレブンのジョン・カビラじゃないが、宿泊を挟んで
「華麗にスルー」されてしまうことも多い。

最近気になるのはコミュニティバスが多くなったことだが、
コメントで、デマンドタクシーがあるよと教えて頂いたので、
どれくらい普及しているのか、住んでいる県で調べてみた。

何と私の住んでいる県では半数の市町村にタクシー会社がなかった。
地方都市のベッドタウン化している市町村もあるだろうし、
系列化も進んでいるから、全くない市町村はその半分ぐらいだろうが、
正直、衝撃を受けた。
観光客が減っているという記事は見ていたが、かつてあったはずの町からも、
ものの見事に消滅している。市町村合併してもこの状態だから、
その地区はどんな状態なのだろう。

恐らくタクシー会社に勤めていた人は会社消滅後は、
個人タクシーで営業しているだろうから辛うじて個人の足はあるのだろう。

彼が引退すれば新たにタクシー会社が参入してくることはないだろう。
都市部のタクシー会社に公的に委託するしかないだろう。
まさか、ここまで衰退しているとは思わなかった。
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ポスト資本主義社会

2010年07月18日 14時28分59秒 | 社会
タイトルを見て、私を代々木系の人と勘違いする人がいるかもしれないが、
P.F.ドラッカーの名著である。

大川法先生が霊言されてしまったので、トンデモ本だと思っている人もいるようだが、
中身は至ってまとも、格調高い社会思想の名著である。

氏の著者は他にも多数あるが、日本について度々触れられており、
今後、日本は特異性によりかつてない困難に直面するであろうこと、
しかしその日本の特異性こそが、次世代の希望となることが再三述べられている。

私はブームになる前から、「マネジメント」を皮切りに殆どを読破し、
上田惇生氏の兄弟弟子を自称しているが、20年前などは地方の本屋で
「ドラッカーを探している」などといっても、サッパリ通りが悪かった。

今読み返して思うのは、氏の日本評は痛切で、耳に痛いことも多いのだが、
知日家ゆえの危惧、叱咤であったように思う。

日本政治の混迷はますます深まるばかりだが、日本社会が、氏の期待に応えて、
ゼニゲバ市場原理主義のアンチテーゼとなりうるのか、不安と同時にかすかな
期待を持ちつつ、うっすらセピア色に変わったページを繰っている。
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地方の疲弊ぶり-その1

2010年07月17日 07時30分24秒 | 社会
郵政民営化がすべてを解決し、田舎の郵便局は活路を求めて、
コンビニなどの複合化経営に乗り出す。

現実にはそもそもコンビニが成り立つようなら、
郵政民営以前に大盛況になるはずで、僻地でそんなことがあろうはずもなく、
閉鎖局数こそ少ないものの、その閉鎖されたところが、
中山間地、半島、離島の簡易局が中心なのが問題だ。

このペースで郵便局の統合、集配拠点の合理化が進むと、
国民年金の受け取りというか、支払いに自治体職員が
御用聞きに回らなければならなくなるだろう。

現在でもコミュニテイバスが細々と地域の生命線になっているところがあるが、
片道1時間で村の中心地へ到着。
耳鼻科、眼科あたりになるとさらに中心都市に路線バスで1時間。
ついでに郵便局で預金引き出しというのが田舎のライフサイクルだ。

田舎の鉄道が廃止になるのは当然といった風潮があるが、
地方の列車はディーゼル1両編成でもトイレが付いている。
片道2時間トイレの恐怖に耐えられなくなると引きこもりになる。

ハイウェイバス並みにトイレを整備した路線バスがあればいいのだろうが、
コミュニティバスなら10m以下の車長がほとんどだろうから、
スペースが絶対的に足りないしコストの問題もある。

そもそも田舎の中心都市への直行バスを小泉改革で廃止したのも、
全般に乗車時間、待ち時間を押し上げている要因であり、
彼らはかつて小泉純一郎君率いる自民党に争って投票したわけであるから、
半ば天罰であり、どうせ自民党にしか投票しないのだから、
行けなくなっていい気味だと嘲笑している。

経済評論家の現行の郵政の体制では国家支出が増えるという主張は百も承知である。
ただ地方自治体職員が僻地のお年寄りの御用聞きに回るのが正常な姿なのか。
地域のコミュニティのボランティアでとしたり顔で言う連中がいるが、
介護保険でさえも横領事件があるのにボランティアがどこまで責任を持てるのか。
まして、相手は金銭感覚が怪しくなった認知症予備軍の人たちが相手である。

郵政は天下りファミリー企業以外は国家が払うべきコストと私は考えているが、
当の僻地居住者にその意識がないので、「いちばん」の馬鹿と罵倒しておく。
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高速道路無料化よりもやるべきこと

2010年07月17日 06時50分50秒 | 政治
政界の合従連衡は予断を許さないが、
普天間問題の取り扱いや、こども手当に代表される格差是正を軸に考えれば、
予算審議前後には公明党の政権協力もしくは連立参加で落ち着くだろう。

自公協力で選挙をやってきた中でそれはないだろうと思うのは、
マスコミに洗脳されているだけで、票割りで行けば、
公明党の持ち出しが圧倒的な分、トップの決断次第とも言える。
かつて社公民で永年やっていながら自公連立にシフトしていった経緯もある。

元々こども手当などは公明党の主張とも重なる部分があり、
政策の整合性という点では公民連立の法が遙かに整合性がある。

本題に入ると気候変動自体は米中露のトップ3を何とかしない限り、
改善は難しいというのが私の持論であるが、それにしても、
地球温暖化対策という点では高速道路無料化というのは、
どこから出てくるのか皆目理解できない。

地方の若年層が困っているのは、求人自体がないこともそうだが、
高卒と普通免許取得が低所得者層の就職の足かせとなっている。
都会の皆様は大学生が就職留年で大変だと騒いでいる方もいらっしゃるようだが、
地方では高校さえも行けず、暗澹たる思いで、ニュースを見ている人がいる。

民主党はこのような人たちに目を向けるべきであった。
定時制・通信制高校の拡充、低所得者層への普通免許取得助成。
財源はこども手当の所得制限、国籍規定の導入と、
道路特定財源の流用がいいだろう。

地方では自動車免許がなければ就職以前に生活が成り立たない。
高速道路など年に何回乗るだろう。

目前の生活が破綻している人に、国家百年の計を説いたという点で、
消費税率アップは傷口に塩を擦り込むようなものであった。

所詮、菅直人も都会の候補であったということか。
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大阪市、職員95人追加募集に66人

2010年07月14日 05時45分33秒 | 政治
ケースワーカーなぜか不人気 大阪市、職員95人追加募集に66人

 生活保護の急増に伴い、大阪市が受給者の自立支援を担当するケースワーカー不足を
穴埋めする職員95人を追加募集したところ、締め切り直前になっても応募が66人に
とどまっている。 (産経関西)

なぜかオリジナルの記事は削除されてしまって、
キャッシュに切れ端が残っているだけだ。
バブルの頃の話ではない。今年の6月の話だ。
似たような仕事をしていただけに、ある種の感慨がある。
確かに大変な仕事ではある。

このことが、今の不況の本質を物語っている。
失業で自殺者まで出ながら、正職員で募集しても枠埋まらず。
今の日本の状況は政治以前に日本人が劣化してしまったのだ。

日本人の心を荒廃させた市場原理主義。
死んでも嫌な仕事はしない。
別に炭坑労働や原発、産廃などの過酷な業種でなくてもこうだ。

最近私は清掃収集の人はどんな人たちなのだろうと思っている。
都市部ではかなり暴力団が入っているだろう。
暴力団排除を言うなら、日常生活が成り立たないところが続出だろう。
近代市民主義はこのような偽善の上に成り立っているということは、
片時も忘れてはならない。

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ゆうパックの滞貨と国民新党の退潮

2010年07月13日 00時46分24秒 | 政治
私自身は失礼ながら国民新党は終わった政党だと思っているので、
今回の選挙結果には何の感慨もないが、民主党共々、微妙に影を落としたのは、
ゆうパックの滞貨問題だ。

マスコミは官僚出身者が統合時期を見誤ったような書きぶりであるが、
そもそも、グラム単位の小包とトン単位の物流を無理に統合させたのは、
小泉改革以来の既定路線で、月60億とも言われる赤字垂れ流しを正そうと
功を焦ったためだろう。

中元商戦のさなかにやるバカがいるかとは、もっともなお叱りではあるが、
問題の本質はそこではなく、日通のお荷物となりつつあったペリカン便を、
郵政が救済合併してあげた典型的な小泉お側用人政策である。

郵政民営化を叫びながら、民の業務を吸収して肥大化していく小泉改革。

ヤマト運輸の訴えに、公正取引委員会は真摯に耳を傾け、
合併不承認、再分割を行うべきである。
切手、葉書の販売権をちらつかせ、コンビニでの宅配便の独占は、
これが優越的地位の利用でなくて何が該当するのか。
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衆愚政治の完成

2010年07月12日 23時13分31秒 | 政治

司法試験を目指しているフリーターが、
小さな政府を目指しているのはみんなの党だけだと、
したり顔でインタビューに答えていた。

そんなおつむでは、司法試験に受かるわけも無かろうが、
受かってびっくり、司法修習生の給与は廃止され、貸与に変わっている。
貧乏人は闇金から借りないと生活出来ない。
何と言っても収入がないので、この4月から金融機関の正規窓口では
お金を貸してくれないからだ。
修習修了と同時にバリバリ稼げる人は稀だろう。
司法制度改革で大量養成が始まり、インタビューに答えていた人は、
司法修習生でさえも就職難ということを知らないのだろう。

これは競馬学校の授業料有償化と並ぶ愚挙だと思っている。

橋本総理以来、増税を言った総理や党首は連敗続きだ。

消費税は上げるべき時には上げなければならないのだから、
このタイミングでは景気は失速する、行政改革はだらける、何のメリットもない。

そもそも、小鳩体制を居抜きで貰って勝とうという根性が間違いで、
コアの民主党支持者には菅体制を維持するために、
小沢氏がリクルートしてきた候補に投票しなければならないという、
開票前からねじれ全開、萎え萎えの選挙だった。

民主党にお灸を据えたつもりが、この先6年何も決まらないという、最悪の展開。

もう既に国債費を除いた歳出はGNP比で先進国最低レベル。
公務員の数は人口比でアメリカの半分。

この汲々とした何の新機軸も打ち出せない財政状況に耐えられず、
財務官僚の口車に乗って、消費税増税を口走ったのだろう。
国家百年の計も大切だが、今日の生活が破綻している人には
何の説得力もなかっただろう。

世襲のくせに一番だと。笑わせるぜ小泉進次郞。
彼と竹中平蔵君のそっくりさんコンビを仕立てて、僻地回りで、
「こんな田舎に郵便局はいらん」とやるくらいの悪どさがなければ
選挙には勝てない。

色物に走った小沢戦略も限界だが、川上戦術はやはり重要なのだろう。

何度も言うが国民はその能力以上の政府は持てないのである。

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