YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

やぎさんゆうびん

2016-02-08 20:18:59 | Weblog
金曜日はちょっと大きいお掃除日。

グラハムの部屋のごみ箱のごみを捨てようと、テーブルの下から引き出すと、
一番上に この封筒が乗ってた!
(あ、康彦兄ちゃんの字だ!) って思って、急いで拾い上げて中を見たけど、、、からっぽ

グラハムが開けて手紙を出してスキャナーにかけたけど、手書きの上に日本語だから読めなかったんだ~!
ってことは、、、
あたりを見回したけど、手紙らしきものは見つからない
読み終わった手紙はいつもシュレッダーにかけてるから、、、
用事、何だったんだろう?

いつもは奥さんがきれいな字で書いてくれるんだけど、兄(父方の長男)が書いたってことは、奥さんが書けなくなった??
兄は80歳、そして奥さんは3、4歳年下なんだけど、ま、何が起きてもおかしくない年頃。
なんて考えてると一気に不安になってきて、
すぐに電話した。

懐かしい兄の声。
「もしもし、やすこちゃん?今、どこにいるの?」(⇦兄の喋りは優しい。いつも日本に行くと突然電話してお墓参りに行くから、私が日本にいるんだと思ってる)
今、封筒を見つけたこと、多分グラハムが手紙をシュレッダーにかけちゃったこと と話して、
「あの、、、お姉ちゃんは?」
「あ、はい、ここにいるから代わるね!」
ふう~! 良かった、何事もなかったんだ~!

義姉にも同じことを話して、ついでに日本に行くこと、そしていつも日本に行くとお墓参りに行くのでそのことを話した。
そして手紙の内容を聞いたら、
「いつもと同じ、たいしたこと書いてないから大丈夫よ。グラハムさんを怒っちゃだめよ!
あ、でもね、康彦さんが封筒にあて名書きしてくれる時に何か書いてたの。
で、なんて書いたの? って聞いたら、内緒だっていうのよ」

う~! 兄貴の奥さんに内緒の手紙、、、読みたかった~!

このことをナオにメールしたら、
「あ~あ、グラハムって、童謡のやぎさんゆうびんの白ヤギさんみたいだね」って。
うん! これはとっても的を射た表現だ! とちょっと感動

夜になって帰ってきたグラハムに
(シュレッダーにかけちゃったものは戻らないんだから)と怒りを抑えながら、封筒を見せて(触らせて)聞いてみると、
「そうか! やすこへの手紙だったんだ。開けて読もうとしたんだけど、読めなかったからやすこに聞こうと思ってて忘れてたよ。
はい、手紙!」って、完全にあきらめてた手紙をどこかから持ってきてくれた!!


その2枚の手紙の片隅に、兄の文字。
「以前は照れ臭かった ❝ハグ❞ この頃はいいものだと思うようになりました」って。
とても80歳とは思えない文字で書いてあった。

文字も、メッセージも、嬉しい!!
ありがとう、グラハム!
ちょっと、いっぱい疑っちゃったし、怨んじゃったけど、、、ごめんね


そしてその封筒の裏書には、今時、見たこともない
『日本国』の文字がありました!

この兄の文字、全然普通に今の時代の文字だよね?
Air Mail なんて縁取っちゃってるしね。
一緒に暮らしたことはない、半分血の繋がった、自慢の兄貴です

もちろんすぐに、やぎさんゆうびんみたいに、お返事を書きました。
「さっきのお手紙、ご用事なあに?」 じゃなくて 「お手紙、あったよ~!!」